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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
今日はこれから五輪代表のバーレーン戦が行われますが、
最近バーレーンとの試合が多くないですか??
なんか毎年のように"バーレーン"って言葉を
耳にするような気がするんですけどねえ。
ということで、今回はバーレーン代表と日本代表の抗争史を簡単に。
初めてバーレーン代表と日本代表が対戦したのは、
Foot!にも一度VTRでご出演頂いた二宮寛氏が監督をされていた1978年12月。
大会はアジア大会で、場所はタイのバンコク。
結果は碓井博行の2ゴールや、
二宮氏のVTR出演時にカフェまで訪ねて頂いた、当時早稲田大学2年生の原博実と
前田秀樹のゴールで、4-0と日本が完勝を収めています。
次に両国が対戦したのは、26年後の2004年アジアカップ準決勝。
遠藤保仁が不可解な退場処分を受け、
アラー・フバイルの2ゴールとナセルの勝ち越し弾で窮地に追い込まれながら、
中澤佑二の起死回生と言うべき同点弾が飛び出し、
延長で玉田圭司が決勝点を挙げて、4-3で劇的な勝利。
ここをくぐり抜けた日本は、決勝でも中国を破り、
大会2連覇を達成することになります。
1年後のドイツワールドカップ最終予選でも苦しめられました。
イランでのアウェイゲームを2-1と落として迎えた埼玉スタジアム。
押し込みながらも、なかなかゴールが奪えず焦れる日本。
すると、71分に意外な先制弾。
中村俊輔のFKからゴール前が混戦になると、
10番を付けたサルミーンがまさかのオウンゴール。
この1点を守り切った日本は、
アウェイのマナマでも小笠原満男の決勝ゴールで0-1と勝利。
この埼スタでの辛勝が、ドイツワールドカップ出場を決める
大きな1勝になったのは間違いありません。
2008年3月の対峙はマナマでの南アフリカワールドカップ3次予選。
この年の頭からイビチャ・オシム氏に替わって、
急遽岡田武史氏が代表監督に。
就任から時間がない中で迎えたアウェイゲームは
宿敵アラー・フバイルに決勝弾を献上して、1-0で敗戦。
結果的にこの1敗は、オシム路線の継続を図っていた岡田氏に
自らのやり方で代表と向き合う決断をさせたゲームと言われ、
以降は鈴木啓太、羽生直剛、巻誠一郎らオシム政権下での主力が
長谷部誠、内田篤人、長友佑都らへと
入れ替わっていく契機としても知られています。
結局、岡田監督体制下では
アジアカップ予選、ワールドカップ最終予選も含めて
全部で6度もバーレーンと対戦。
マナマではアジアカップ予選でも敗れ、
1勝2敗というあまり相性の良くない数字が残りました。
ということで、ここ最近は節目節目にバーレーンとの対戦があり、
日本にとっても大会や予選の鍵を握るような試合ばかりが
繰り広げられていますねえ。
ちなみに、バーレーンとの通算成績は日本から見て8勝2敗。
その内の9試合がこの8年間に集中している訳です。
それは良く当たったいるなあという印象になるでしょう。
さらに、バーレーンは五輪代表の前にも立ちはだかります。
山本昌邦監督率いる日本が臨んだ、アテネ五輪のアジア最終予選は
2ヶ所での集中開催という一風変わったレギュレーション。
UAEラウンドの初戦となったバーレーンとのゲームは、
体調を崩す選手も多発する中で、何とかスコアレスドローでしたが、
続く日本ラウンドでは、埼玉スタジアムで優勢に試合を進めながらも0-1で敗戦。
最終的には予選突破を決めたものの、
2試合通じて奪った勝ち点は1と、非常に苦しめられました。
以上が簡単な日本とバーレーンの抗争史ですが、
ということは、五輪予選で日本はバーレーンにまだ勝ったことがないんです。
そして今日の会場はフル代表も負け越しているマナマ。
是非若き日本代表戦士たちには
難所マナマから勝ち点3を奪取してきて欲しいですね!
土屋
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