Jリーグを見ていると最終ラインの選手なのに
「この選手はよくゴールを決めてるなあ」とか、
「どこまで上がってっちゃうんだよ」なんて、
なんとなくイメージを持たれている選手っていると思うんです。
ということで今日はいわゆる"得点力のあるDF"という
フレーズを数字で見てみようと思います。

リサーチしたのは、ここ5シーズンのDF限定得点ランキングです。
なお、例えば横浜FCの高地系治のように
得点力はあるものの、他のポジションとの併用が多い選手は外れています。
ただ、06年に柏でプレーしていた岡山一成は
確かにFWでプレーするゲームもあったものの、
ほとんどの試合でCBを務めていたので、ランキングに入れました。
J1J2共にチェックしてみたので、以下どうぞ！！

【2006・J1】
(1)7点　田中マルクス闘莉王（浦和）
(2)6点　山口智（G大阪）
(3)5点　三都主アレサンドロ（浦和）
(4)4点　松田直樹（横浜FM）、藤本康太（C大阪）

【2006・J2】
(1)10点　岡山一成（柏）※FWと併用
(2)7点　菅井直樹（仙台）
(3)6点　チカ（草津）
(4)5点　レオナルド（山形）、吉本岳史（水戸）、北本久仁衛（神戸）、河本裕之（神戸）

【2007・J1】
(1)6点　岩政大樹（鹿島）
(2)4点　村上和弘（川崎）、市川大祐（清水）、増嶋竜也（甲府）
(5)3点　田中マルクス闘莉王（浦和）、阿部勇樹（浦和）、山口智（G大阪）
　　 　　　深谷友基（大分）、秋本倫孝（甲府）

【2007・J2】
(1)8点　前田和哉（C大阪）
(2)7点　曽田雄志（札幌）
(3)6点　菅井直樹（仙台）
(4)4点　吉本岳史（水戸）、チカ（草津）、斉藤俊秀（湘南）、宮本亨（福岡）、

【2008・J1】
(1)11点　田中マルクス闘莉王（浦和）
(2)5点　山口智（G大阪）
(3)4点　中澤佑二（横浜FM）
(4)3点　相馬崇人（浦和）、村上佑介（柏）、長友佑都（FC東京）、森勇介（川崎）、
　　　　　　河合竜二（横浜FM）、渡邉大剛（京都）、中澤聡太（G大阪）、森重真人（大分）

【2008・J2】
(1)7点　槙野智章（広島）
(2)5点　森脇良太（広島）
(3)4点　レオナルド（山形）、菅井直樹（仙台）、平松大志（水戸）、
　　　　　　秋本倫孝（甲府）、飯尾和也（鳥栖）

【2009・J1】
(1)8点　槙野智章（広島）、マト（大宮）
(3)5点　岩下敬輔（清水）、イ・ジョンス（京都）
(5)4点　岩政大樹（鹿島）、田中マルクス闘莉王（浦和）、吉田麻也（名古屋）
　　 　　　ストヤノフ（広島）、村上佑介（柏）

【2009・J2】
(1)7点　エリゼウ（仙台）
(2)6点　ジャーン（湘南）
(3)5点　石神直哉（C大阪）、西嶋弘之（札幌）、登尾顕徳（徳島）、ペ・スンジン（徳島）

【2010・J1】
(1)6点　深谷友基（大宮）、田中マルクス闘莉王（名古屋）
(3)5点　今野泰幸（FC東京）
(4)4点　中澤聡太（G大阪）、槙野智章（広島）

【2010・J2】
(1)7点　秋本倫孝（甲府）
(2)5点　西嶋弘之（札幌）
(3)4点　パク・ドンヒョク（柏）、内山俊彦（甲府）
(5)3点　大和田真史（水戸）、大久保裕樹（栃木）、御厨貴文（草津）、近藤直也（柏）
　　　　　渡邉将基（横浜FC）、アライール（愛媛）、木谷公亮（鳥栖）

まあ当然と言うべきか、
最も名前がよく出てきたのは闘莉王ですねえ。
03年にJ2の水戸で10ゴールを挙げて以降、完全に覚醒。
今シーズンも合わせて、Jリーグ通算58ゴールはハンパないです。
他にもG大阪の山口智と中澤聡太、鹿島の岩政大樹、
そして08年のJ2以降、ゴールを決めるDFの代名詞的存在になった槙野智章も、
常連的に名前を連ねました。

J2では秋本倫孝と菅井直樹の2人が両巨頭でしょうか。
特に今シーズンもJ1で既に6ゴールを挙げている菅井は
今やJ全体を見渡しても、屈指の攻撃的SBでしょう。
あと、個人的には06年と07年にランクインしている
水戸の吉本岳史と、草津のチカは
確かによくゴールを挙げている印象があり、懐かしさを感じますねえ。
吉本はFKがうまかったし、チカはとにかくヘディングが強かったんです。
今後もこんなちょっとノスタルジック的なノリの
リサーチをやってみたいと思います。

土屋