今日はJリーグブログなのに
個人的なヨーロッパの話をしてしまいます。

2シーズンぶりにスペイン1部、プリメーラに復帰したベティス。
実は数人の方はご存知だと思いますが、私は熱狂的なベティスファン。
いわゆるベティコっていうヤツなんですけど、
記念すべきプリメーラ復帰戦で決勝ゴールを決めた
ルベン・カストロって選手には結構な思い入れがあるんです。

今をさかのぼること7年前。
まだFoot！という番組のスタッフになって4ヶ月というペーペー時代に、
FC東京がラ・コルーニャへ遠征に行くということで、
私も初めての海外ロケとして同行することになりました。

ラ・コルーニャと言えば、デポルティーボ。
FC東京もその遠征の最終目的は
リアソールというスタジアムでデポルと親善試合をするというもので
練習も郊外にあるデポルの専用グラウンドを借りて行っていました。

ロケの主たる目的は、FC東京随行記だったんですけど
せっかくラ・コルーニャまで行ったんだから
デポルの取材もしとかなきゃだろ～ということで
いくつかの企画を実行しました。

一番の目玉は当時のFC東京監督だった原博実氏と
当時のデポル監督だったハビエル・イルレタ氏の対談。
その次はデポル不動の司令塔として君臨していたバレロンのインタビュー。
他にも赤いトラックの運転席部分だけで練習場にやってきていた
パンディアーニへの突撃インタビューもあり、
さらに、もう1つの企画が、
ラス・パルマスで22ゴールを挙げ、セグンダA（2部）得点王として、
勇躍デポルへ加入したルベン・カストロのインタビューだったんです。

そんな彼は今シーズンの目標を聞かれて
「まずはこの夏のプレシーズンを経て、デポルというチームに残ることだね」
と謙虚に語ったんです。
「2部の得点王が何をおっしゃいますか？？」
最初にその話を聞いた時には、我々スタッフの誰もが思いました。
ところが、そのインタビューから約1週間後。
帰国して日本で目にしたニュースで
ルベン・カストロはアルバセテというクラブに
ローンで移籍させられたことを知りました...

そこからアルバセテ、ラシン・サンタンデール、
ヒムナスティック、ウエスカと7シーズンに渡ってローン移籍を繰り返し、
ようやく昨シーズンになってベティスへ完全移籍。
すると、得点ランク3位となる25ゴールをマークして、
昇格に大きく貢献したわけです。

そんな苦労人が自身4シーズンぶりのプリメーラで
チーム3シーズンぶりの復帰戦を白星で飾る決勝ゴールを決めたというのは
ちょっと感慨深いものがあります。
練習場で話を聞いたあの時から、もう7年。
23歳だった彼も、今は30歳。
個人的にずっと気にしていた選手だけに、
ここでプリメーラへ、しかもベティスの選手として戻ってきたというのは
本当に嬉しいことですね。

今後、皆さんもちょっとルベン・カストロに注目してみて下さい！

土屋