J1第9節　8月17日（水）18:55～ J sports Plus
鹿島アントラーズ×セレッソ大阪@カシマスタジアム

解説：川本治　実況：八塚浩

【鹿島側プレビュー】
8勝4分8敗 31得点29失点 勝点28 9位
チーム内得点ランク：①田代7②岩政、野沢、大迫、興梠、増田3
警告累積3枚：新井場、野沢、西

震災の影響からカシマスタジアムが使えず
アウェイや国立開催などが続いた序盤戦でスタートダッシュに失敗。
中盤戦にさしかかってもなかなか調子の上がってこなかったアントラーズ。
特に前線ではゴール数という部分以外でも
マルキーニョス不在を感じさせる場面が多く、
軸として期待されたカルロンも早々に退団。
サポーターにとってもヤキモキする日々が続いていたことは想像に難くない。
しかし、連敗で迎えた19節のセレッソ戦に3対1で快勝すると、
そこからモンテディオ、ベガルタを退け、今シーズン初の3連勝を達成。
好調をキープした状態で、3連勝のキッカケになったセレッソと再び激突する。
中でもキーマンに挙げたいのは中盤に鎮座する小笠原。
色々な影響からか、今シーズンは精彩を欠くパフォーマンスが続き、
スタメンどころか、ベンチからも外れるような時期もあったが
底を脱してからは堂々のプレーぶり。
前節はPKを止められてしまうシーンもあったものの、それ以外ではゲームを完全に掌握。
彼の調子が上向いたタイミングと、チーム浮上のタイミングはピッタリ合致する。
チームとしての地力は間違いなくあるだけに、
このゲームの結果如何では上位陣にとっても脅威になっていくはずだ。

【C大阪側プレビュー】
6勝7分7敗 34得点27失点 勝点25 14位
チーム内得点ランク：①倉田6②清武、キム・ボギョン、乾5
警告累積3枚：なし

開幕から7試合勝ちがなく、以降も連勝は1度だけと
ACL出場権を勝ち取った昨シーズンを考えれば、低迷している感の否めないセレッソ。
しかし、昨シーズンから香川、家長、アドリアーノが退団し、
さらにシーズン途中にも乾、ホドリゴ・ピンパォンが
移籍する状況の中では、苦戦もやむをえないか。
ただ、攻撃陣のメンバーが続々と入れ替わる中、
フル代表デビュー戦となる日韓戦で、いきなり2アシストと輝きを放ち、
フットボールファンの注目を集めた清武の充実ぶりが凄まじい。
元々、トリニータ時代から高いセンスには定評があったものの、
対戦相手に与える"怖さ"という部分は、ここ数ヶ月で飛躍的に向上。
セレッソ攻撃陣にとっては決して欠かすことのできない、最重要ピースだ。
ただ、あえてこのゲームのキーマンにはGKのキム・ジンヒョンを挙げたい。
鹿島との前回対戦では、田代にボールをかっさらわれて屈辱の失点。
それ以外にも、ここ数シーズンから考えると
首を傾げたくなるようなプレーが少なくない印象がある。
本来、現役韓国代表という肩書きが示す通り
Jでもトップクラスの守護神であることは疑いようがなく、
彼の確実なゴールキーピングが、セレッソの浮沈を握っているように思える。

【予想スタメン】

★鹿島(4-4-2）
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
－－－－－－－大迫－－興梠－－－－－－
－－フェリペ－－－－－－－－－－野沢－－
－（遠藤）－－小笠原－－増田－－－－－－－－
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
－－新井場－－中田－－岩政－－－西－－
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
－－－－－－－－－曽ヶ端－－－－－－－－－

《出場停止》
なし
《主なケガ人》
本田：左足首負傷
田代：左足首捻挫
柴崎：右第4中足骨基部骨折(6/22神戸戦）

★C大阪(4-5-1）
－－－－－－－－－小松－－－－－－－－－
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
－－倉田－－－キム・ボギョン－－清武－－
－－－－マルチネス－－中後－－－－－－－－
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
－－丸橋－－－上本－－茂庭－－－酒本－－
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
－－－－－－キム・ジンヒョン－－－－－－

《出場停止》
なし
《主なケガ人》
高橋大輔：左頬骨骨折(7/23清水戦)

土屋