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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Ben’s Foot! notes 2017年10月11日

Week 9 - 前半

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Week 9 -前半

(1)モウリーニョ化して、機能するようになったユナイテッド
●これで、ユナイテッドはホームのリーグ戦で5試合連続の無失点。
●2010年3月、ファーガソン監督時代に7試合連続の無失点を記録したとき以来の成績だ。

この試合も5-0で圧勝するも前半の内容に満足しないグアルディオラ監督
●今季は公式戦11試合で33ゴール。シティ同様、ちょうど1試合3ゴールのペースだ。
●その33ゴールのうち、直接でも間接でもクロスから生まれたのは13ゴールだ。これが去年と違う!
●夏の移籍マーケットにPerisicを取れなかったにもかかわらず、クロスがめっちゃ武器になってきた。


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プレミアリーグ戦のデータ
1試合辺りのクロス成功数は今季、リーグで3番目に多い。ただ、昨シーズンも5番目と多い方だった。

0002.jpg
1試合辺りのクロスによるチャンスメイクは、ランキングにすると中位ぐらいだ。

昨シーズンと比べて、1試合辺りでクロスによって0.4本多くのチャンスを作れているとは言え、あまり大きな違いではない。

0003.jpg
しかし、違いはゴールの数にある!昨シーズンはクロスが多かったものの、そこから10ゴールしか決められず、リーグで少なめの方だった。

今季は9試合だけで既に昨シーズンの38試合で決めた10点の半分まで行っている。

しかも、これは公式記録の「アシスト」なので、定義が厳しくクロスとシュートの間に誰もボールを触っていないケースのみカウントしている。間接の場合も含むとリーグ戦で9ゴールだ。


その中、かつてはサポーターのブーイングを浴びたFellainiが新たなカルト・ヒーローになった
●Fellainiが今季のプレミアリーグで、シュート4本から既に3ゴールを決めている。
●2015/16と2016/17の2シーズン合計で、シュート46本から2ゴールしか決められなかった。
●Fellainiが先発起用で最後に負けを喫したのは、2016年10月のチェルシー戦(4対0)。
●また、今季の試合成績を、Fellainiがピッチに居る時間と居ない時間に分けて、比べてみると、すごいエースに見える!
●Fellainiがピッチに居ると、今季は失点が1つもない!しかも、得点のペースが居ないときと比べて倍近くだ。
●今季の公式戦では、Fellainiの出場時間が合計で420分。90分当たりの平均にすると、ユナイテッドのスコアは4.07対0になる。
●一方、Fellainiが出場していない570分について、90分当たりの平均スコアは2.21対0.95だ。

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Barney Ronay, The Guardian紙(9月28日)
●Still, though, Fellaini divides opinion. Some see a blunt, stodgy, elbow-flailing obstacle. Others see only his bad points. But he is a high-class team player when the system works for him. This season he has seemed to do a little less to good effect, having fewer shots, fewer fouls, fewer headers, holding his position and still able to reel out his most outstanding quality, that astonishing Velcro chest control, a footballer with a chest like a hand, able to rise like a huge, angular sea and simply clutch the ball out of the sky with a wriggle of the shoulders.
●フェライニの評価は論争となる。重々しくて動きが鈍く、肘を振り回す障害物と見る向きもあれば、悪いところしか見ない者もいる。それでも、彼が機能するシステムであれば、彼は最高クラスの選手となる。今季のフェライニは、シュート数、ファウル数、ヘディング数のいずれも少なくなりながらも効果的なプレーをし、ポジションを守るとともに彼の持つ最高のクオリティを発揮している。ベルクロ(マジックテープ)の如く吸い付くように胸でコントロールできる彼にとって、胸は手のようなものであり、海の巨大なうねりさながらに上昇すると、両肩をくねらせながら空中のボールをつかみ取ってしまうのだ。
翻訳: 桐谷 圭介


強いとき、最も「モウリーニョらしい」スコアは4-0
●ユナイテッドは今季、4得点をあげたのが6回目。4?0の勝利が4回、そして土壇場に失点して4?0が4?1になったのは2回。
●このスコアは、モウリーニョの強いチームの証?モウリーニョ監督にとって、完璧なスコアか?
●必要以上にリスクを犯すことなく、安定して試合をコントロールした上で、相手を圧倒するパターン。
●実は2004/05のチェルシーにも、特に秋の季節によくみられたパターンだ。
●そのチェルシーも、今季のユナイテッドも、5得点以上決めた試合は1つもなかったが、ちょうど4点の試合が非常に多い。
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ただ、ユナイテッドが証明していないのはビッグマッチでの強さ
●シティと違って、ユナイテッドはまだ一度もTOP 6の相手と対戦していない。
●14日にリヴァプールとのアウェイ戦が大きなテストに。


(2)また「ヘビー級」の相手に圧倒されたパレス
●開幕から無得点で7連敗へと、かつてない記録が続いたパレス。
●次はチェルシーとのホーム戦だ。
●1888年に遡って、プレミアリーグと4部までのフットボールリーグ史上では、開幕から8試合無得点というのは1990/91シーズン、4部のハリファックス・タウンのみだ。
●しかも、そのハリファックスでもスコアレスドローは2つ記録できていたので、もしパレスがチェルシー戦でまた無得点で負ければ、イングランドプロリーグ史上でかつてないことになってしまう。
ben09_06.jpg
出典:11v11

●また、「開幕から」という条件をなくしても、4部までのリーグ史上で無得点での連敗記録は8試合だ。
●パレスは昨シーズンの最終節もオールド・トラフォードで敗れた為、既に無得点で8連敗という記録に並んでしまった。
●これまで、ハートリプール・ユナイテッド(1970年と1993年)とサンダーランド(1977年)も無得点で8連敗していた。
出典:BBC


Roy Hodgson監督、ユナイテッド戦の試合後コメントでボクシングの比喩
●"I don't want to criticise my players in any way but we are taking a few blows to the chin. We are without Zaha, Benteke and Loftus-Cheek and we lost Scott Dann the day before the game. We are playing with a winger from Wolves at centre forward. Add all those things together and we have to accept we are the boxer fighting in a weight class he is not able to handle at the moment. We are taking the blows and getting knocked down, but we are attempting to respond and not stay on the canvas."
●「いかなる時も自分の選手を批判したくはないが、今の我々は万全の状態ではない。ザハ、ベンテケ、ロフタス・チークを欠き、試合の前日にスコット・ダンも離脱した。ウルヴズ(ウォルヴァーハンプトン)からやってきたウィングの選手をセンターフォワードに置いて戦っている。そうした状況を踏まえた上で、更に我々は現状ではとても対処できないような階級でリングに上がっているボクサーのようなものなのだ、と認めねばならない。我々は打たれ続けてノックダウンし、それでも反撃を試みるんだ。リングに横たわるのでなくてね。
https://www.theguardian.com/football/2017/sep/30/roy-hodgson-crystal-palace-jose-mourinho-marouane-fellaini-manchester-united
翻訳: 桐谷 圭介

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