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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Ben’s Foot! notes 2016年08月17日

16/17 Ben's Foot! notes ~Week 1-前半~

foot!
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benFoot.png

Week 1(前半):Arsenal 3-4 Liverpool

(1)相変わらずお金を使わない、アーセナル(アーセン)

●アーセナル、これでここ7シーズンの開幕戦では1勝3分3敗という不成績。

シーズン 開幕戦結果 備考
2010/11 Liverpool 1-1 Arsenal Joe Coleが前半に退場。だがN'GogのゴールでLIVが先制。ARSはReinaの土壇場OGに救われる。
2011/12 Newcastle United 0-0 Arsenal その後、LIVに0-2、MUNに8-2で惨敗。8月末にPark Chu-Young・Mertesacker・Arteta・Andre Santosの4人が加入。
2013/14 Arsenal 0-0 Sunderland 火曜Foot!の初回でベンが「お金を使わないアーセナル」を嘆いた。スタジアム建設のローンは殆ど返済済でフリーキャッシュフローが非常に良いのに誰も取らないのは何故かよ!その後、Ozilを取って前半戦は非常に好成績になるも、後半戦は失速。
2014/15 Arsenal 2-1 Crystal Palace 相手に退場者(Puncheon)が出た後、Ramseyが土壇場ゴール。
2015/16 Arsenal 0-2 West Ham United トップチームで新加入はCechのみ。
2016/17 Arsenal 3-4 Liverpool  

Guardian紙のAmy Lawrence記者(アーセナル年間チケット保持者)がデジャヴの気持ちを嘆く
●Arsène Wenger's gamble doesn't pay off as Arsenal get a familiar feeling
見出し:アーセン・ベンゲルのギャンブルが失敗。アーセナルが「またか」とお馴染みの感情

●"The 4-3 defeat to Liverpool highlighted the weaknesses in Wenger's squad that have been obvious all summer, and he shows no signs of fixing them.
「アーセナルは3−4でリヴァプールに負け、ベンゲルのチームの穴が暴露されてしまった。その穴は、シーズンオフにもずっと明らかだったが、彼は今でも修正しようとしない。」

●"Wenger is an eternal optimist when it comes to seeing the best in his players, hoping they will seize their opportunities and raise themselves to their highest bars instead of planning to cover worst-case scenarios. That, coupled with his reluctance to overload a squad he hopes will soon welcome back the experience of Laurent Koscielny, Mesut Özil and Olivier Giroud, formed his thinking this summer. Yet here he was, day one, confronted by complications that did not exactly appear out of thin air.
「ベンゲルは永遠の楽観主義者で、選手たちの最善なところしか見ない。起用する選手が必ずチャンスを掴み、いつも最善を尽くすことを願い、うまくいかないときのプランニングはしない。その考え方と、Koscielny・Özil・Giroudがそろそろ戻ってくるメンバー数を増やし過ぎたくないという思いを頭に置きながら、夏を過ごしてきた。しかし、シーズンが始まって一日目に、誰もが見えていた課題にぶつかってしまった。」

●"While Wenger is entitled to point out that there is more to sporting attainment than spending power, as Leicester so beautifully proved last season, the accusation that Arsenal have not used all their resources to give themselves the best possible chance is a difficult one to defend. Again.
「ベンゲルは『スポーツで成功する為には、購買力がすべてではない』と言い張る権利がある。昨シーズン、レスターはそれを美しく証明してくれた。しかし、アーセナルがリソースを最大限に活かしていないせいで、成功する機会を最大限に高めていないと言っても否定できないだろう。今年もまた同じパターンだ。」


(2)黒板:マンチェスター・シティの「inverted full-backs」

ClichyとSagnaのポジショニング
●28:50
CB起用のKolarovが積極的に攻撃参加。
SBのClichyとSagnaが中に絞って、De Bruyneと一緒に中盤の高いポジションに。
これでMCIはポゼッションをキープすることもでき、
又、万が一失った場合、相手カウンターに対して高い位置でバリアもできている。
DFはFernandinhoとStonesの2人だけだが、相手はDefoe1人だけだから大丈夫。

●29:20
30秒後、SUNにカウンターを図るチャンスが来る。
しかし、ClichyやSagnaのバリアがあってショートパスを回せないので、選択肢はDefoeへロングボールを送るしかない。
そのロングボールが送られたら、CaballeroがPepらしい「sweeper-keeper」の仕事をする。

そのCaballeroが現地でかなり注目された。理由はもちろん、Hartが外されたこと
●Caballeroを先発で起用したのは、プレシーズンでの活躍、それからサンダーランド戦の為に練っていたゲームプランをHartよりもたくさん練習していたからだった。

●"I thought Sunderland played high-pressing and I needed Willy as he had more training sessions on our build-up. We spent a lot of time working on two against one, three against two, four against three, using the goalkeeper, but it doesn't mean Joe can't do that.
「サンダーランドはハイプレスでやってくると思っていたので、その対策を練習していたWillyが必要だった。練習ではGKを使って、2対1、3対2、4対3のシナリオを色々と訓練してきた。Joeができないというわけではない。」

●"This was the most important game and I decided for this reason, no other reason. I have a lot of respect for Joe and his career. I know how good a goalkeeper he is but in this game I decided on Willy."
「目の前の試合が一番大切だから、この理由でメンバーを選択した。Joeとその経歴は非常に尊敬している。彼は良いGKだと分かっているが、この試合ではWillyを選んだのだ。」

ただ、正直に言うと、Caballeroもあまりこの役割に向いていない
10:25
Caballero が直接Watmore へパスミス。SUNの攻撃に繋がる。

●プレシーズンにも、Caballeroを中心に最終ラインでのパス回しがうまくいかず、むしろ相手に狙われるシーンがたくさんあった。


この試合で、Guardiolaがプレミアリーグの難しさを覚えた?
●"I realised how difficult is. You are not safe until the referee says 'Okay go home'. There are long balls, free-kicks, throw-ins, the ball in the box, tall guys, second balls. I can imagine what the last five minutes will be like when you are away from home."
「プレミアの難しさが分かった。審判が『はい、帰りましょう』と言ってくれるまで、セーフではない。ロングボールから、フリーキックやスローイン、エリアへの高いボール、背の高い選手、セカンドボールまで、危険が様々ある。アウェイ戦のラスト5分が相当大変だろうね。」

●Guardiola監督の引用、出典:Telegraph紙



(3)ハル・シティ:史上最悪の準備も、前回王者に勝利

闘病中のAssem Allamオーナーがクラブを売却したがっている
●試合前の映像に「Thank you Steve Bruce」の文字も見られたし、オーナーに対する抗議が試合中に続いた。
●「Tigers」へとクラブ名を改名したかった、Assem Allamオーナーはあれが失敗に終わってからクラブを売却しようとしてきた。
現在は、彼が闘病中で、その家族が尚更クラブに興味がないと見られている。
●また、クラブは今季からシーズンチケット制度を廃止して、月々のメンバー制度を導入したが、それで子どもや未成年、高齢者の割引も廃止したことで尚更サポーターの怒りを買った。

不安定な状況が昨シーズンから続き、Bruce前監督の辞任と補強無しの状況へ
●オーナー・売却・買収に関して、不安定な状況が昨シーズンから続いている。昇格が決まったときでも、Steve Bruce前監督が不安で残るかどうか分からないと公言していた。
●開幕戦には、買収に興味を示している中国人がVIP席で生観戦していたが、
まだ何も決まっていない。
●また、現在のオーナーは先月、売却を移籍マーケットが終了するまで見送りすると発表した。
●しかし、その現在のオーナーはもうクラブに興味があまりないし、どうせ売却の予定だから、あまり補強にお金を使いたくないだろう。
●Bruce前監督はウェールズ代表のHal Robson-KanuとJames Chesterを取るつもりだったが、取れずにクラブを去る結果になった。
●また、昨シーズンのエースDiameがニューカッスルへ移籍してしまった。


これと同時に、プレシーズンから怪我人も続出

選手 怪我 離脱予想
Allan McGregor 背中 4~6ヶ月
Michael Dawson 3ヶ月
Alex Bruce アキレス腱 4~6ヶ月
Moses Odubajo 6ヶ月
Harry Maguire 足首 2週間

その結果、現在トップチームに使える選手が13人しか居ない!そのうち、GKが2人。


●また、フィールドプレイヤー11人のうち、Shaun Maloneyも怪我から復帰してまだコンディションが整っていない。その為、開幕戦では交代を1枚も使わなかった。

●ベンチにはMaloneyとGK・Kuciakの他、U21チームから5人を呼んだ。その5人はハル・シティでリーグ戦出場時間が5人合計でわずか15分だった!

選手 ハル・シティでのリーグ戦出場歴 その他の出場歴
#28 Josh Tymon リーグ戦出場は無し。 FAカップ戦では2試合に出場。
#29 Jarrod Bowen トップチーム出場は無し。 ローン移籍:5部リーグで8試合に出場。
#32 Greg Luer リーグ戦で2試合に途中出場。合わせて15分の出場。 カップ戦にも4試合に出場。ローン移籍:3部と4部リーグで合計16出場。
#36 Greg Olley トップチーム出場は無し。
#37 Josh Clackstone トップチーム出場は無し。
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