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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Ben’s Foot! notes 2016年05月12日

Ben's Foot! notes ~Week 40~

foot!
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Week 40

(1)アーセナルとベンゲルはどう評価すべき?
「St. Totteringham's Day」vs.「Arseover」
■毎年、アーセナルが必ずスパーズよりも高い順位で終わることが決定した日は、アーセナルファンが「St. Totteringham's Day」を祝うが、逆の場合はスパーズファンが「Arseover」と呼ぶ。

■これは実は、かなり賢いネーミングである!様々な意味がある。
(1)響きは「Passover」に近い。これはユダヤ教では「過越の祭り」という意味。昔からスパーズファンにユダヤ系の人が多い。
(2)「over」は「終了」という意味を持つ。つまり、「アーセナルは終わっている」という意味になる。
(3)「over」は「超える」という意味を持つ。つまり、「スパーズはアーセナルを超えた」という意味になる。
(4)英国のスラングに「arse over tit」という表現がある。「真っ逆さまに転がる」という意味である。直訳すれば「ケツがおっぱいの上になる」。


アーセナルサポーターに派閥が明らか。ベンゲルとはクラブがどうすべき?
■1週間前の第36節、ARS 1-0 NOR。12年間、リーグ優勝から遠ざかっていることから、ベンゲルに反対するサポーターがノリッチ戦の前半12分に抗議。

12:00のプラカード:
"Time for change" = 「変革の時だ」
"Arsenal is stale" = 「アーセナルは腐っている」
"Fresh approach needed" = 「新鮮なアプローチが必要」
"Support the team not the regime" = 「チームは応援しているが、政権はもう応援できない」
"Wenger 12 years excuses" = 「ベンゲルは12年間、言い訳ばかり」
"Ranieri 9 months champions" = 「ラニエリは9ヶ月で優勝」

だが、これは決して「サポーターが一斉に」というわけではなく、むしろ「反対派」が行った抗議だ。
それが終わったら、13分に「支持派」が逆抗議を見せた。

13:20のプラカード
"Monsieur Wenger will always know more than you"
= 「ムッシュ・ベンゲルはいつもお前らよりも知っているぞ」

13:50のプラカード
"Proud of Wenger, ashamed of 'fans'"
= 「ベンゲルのことは誇りに思っている。いわゆる『ファン』のことは恥ずかしく思っている。」

13:35のチャント
"One Arsene Wenger! There's only one Arsene Wenger!"
= 「アーセン・ベンゲルは世界に1人しか居ない!ベンゲルに匹敵する者は居ない!」


実は、アーセナルサポーターには2つではなく、3つの派閥がある
■「反対派」として、大きな声でベンゲルの退任を求める
■「支持派」として、大きな声でベンゲルを応援する
■それから、「声なき声」。
本当はベンゲルのアーセナルにうんざりだが、過去の成績からベンゲルのことを非常にリスペクトしている・愛している。
だから、本当は(TD昇格や名誉会長などの形で)ベンゲルの退任が理想的だが、抗議までするのは侮辱過ぎると考える。
「反対派」の抗議には参加しない。むしろ、その行為に反対している。

※黄色いハイライト=試合経過時間




(2)今季のテーマの1つ:一時期危なかったCL出場枠

■CL・EL準決勝を終えて、現在のUEFAカントリー・ランキングが以下の通り:

160512-01.jpg

■イングランドはドイツに抜かれて3位。それは想定内のことだが、昨シーズンの成績で一旦、イタリアにも抜かれる心配もあった。

■幸い、昨シーズンのことはどうやら例外だったようで、リヴァプールのEL決勝を残してイングランドが例年通り、イタリアよりも多くのポイントを獲得しているので、CL出場枠は再来季も大丈夫。

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