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このブログについて

2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

スタッフブログ 2011年02月24日

中山さんと行くフランス紀行2011(1)偶然の再会〜“日本人”の絆〜

foot!
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突然ですが、中山さんとフランスに来ています。
なにげに3年連続なんですけど、過去2年同様で
一応取材の申請は出しているものの、果たしてそれが実際にいつできるのか、
はたまたちゃんとできるのかはまださっぱりわかりません。
これがフランス流と言えばフランス流なんですよねえ。
ただ、過去2年とは違って今回はせっかくリーグ・アンの放送もやっているので、
できる限りのことをやりきって、是非みなさんに中継を見るのが楽しくなるような
いい放送をお届けしたいと思ってます。
とりあえずリヨンの選手がファンサービスするシーンでは
それぞれのキャラクターが浮き彫りになるVTRを撮影できたのでお楽しみに!

さて、成田を出発した22日。
我々2人はフランクフルトから、パリではなくリヨンへ飛び、
荷物だけすぐ解いて、スタッド・ドゥ・ジェルランで行われた
CLのリヨン×レアル・マドリーへ向かいました。
ゲームの内容は先日ここで書いた通りなんですが、
そこでちょっとした再会があったので、そのお話を。

スタジアムの入口受付でアクレディ(取材許可証)を受け取り、
階段を上って記者席のゾーンに入っていくと、
キックオフ10分前ということもあってほとんど席は埋まっている中、
最上部の壁にもたれかかっている人影が。
しかもよく見ると日本人っぽい顔立ちをしています。
まあ、毎年お会いするフランス在住の方たちもいらっしゃいますし、
カードもいいので日本から来る人もいるわな、と思ってよく見ると

(土屋)「あれ、工藤くん??」(コレは頭の中で)
工藤君ぽかったんです。
(土屋)「あれ、工藤君??」(コレは声に出して)
(工藤)「んっ??」(コレは工藤君の頭の中の想像)
(土屋)「J SPORTSの土屋です」
(工藤)「えっ??」(声を失った感じ)
(土屋)「やっぱ工藤君か〜」
(工藤)「なんでこんな所にいるんですか??」
(土屋)「実はフランスロケでさ〜、久しぶりだね〜」

今から7年前のある日、
私はそれこそ学生の頃からお世話になっている
スポーツショップ日本人にフラッと立ち寄ったんです。
すると、店内には若いお客さんが先にいらっしゃって、店員の方から
「この人はライターを志望していて、今度スペインに留学するんですよ」と
紹介されました。
どちらもフットボールバカだということは一目でわかり
散々アレコレとフットボールトークを繰り広げた後で
お互いに頑張ろうという話をして、その場は別れました。

後日、何回かメールのやりとりがあったので
彼がバルセロナへ留学したことや、EURO2004に行ったことは知っており、
当時入社2年目だった私もまだFoot!のスタッフになったばかりで
彼が頑張ってるのを聞いて、自分の励みにしていたのを覚えています。

数年後、あるWEBサイトで偶然彼の文章を目にしました。
それはまさにあの時、スポーツショップ日本人で会った時の
フットボールに対する熱量を感じさせるような内容で
彼がスペインで戦っていることがよくわかる文章でした。
きっと彼は文章を書く仕事に対する覚悟みたいなものを決めたんだなあと
思ったことを覚えています。

そして、さらに数年後、
Foot!とも色々な意味でかかわりの深い「footballista」に
彼の文章が掲載されるようになりました。
今ではスペインの主要担当として
ほぼ毎週彼の熱量を誌面上から感じることができるし、
木村編集長も「彼は頑張ってるよ」とおっしゃっています。

7年ぶりに会った工藤君は当然とはいえ
周囲のほとんどが外国人の中でも、堂々として見えたのが印象的でした。
あの時、原宿のスポーツショップ日本人で出会った2人の“日本人”が
まさか7年後にスタッド・ドゥ・ジェルランで再会することになるなんて
思いもしなかったけど、本当に嬉しかったなあ。
お互いにそれぞれの持ち場があってあんまり話はできなかったけど、
きっと彼とはまたどこかフットボールのある場所で会えるような気がします。
やっぱりフットボールは人を繋ぐということを改めて実感した夜でした。

凄い個人的なことですけど、ちょっとした思い出話でした。
P2230044gerland2.jpg
AD土屋

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