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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2010年11月15日

J2第34節 草津×岡山@正田スタ

foot!
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現在の順位は15位と17位。いよいよ佳境を迎えている昇格争いとは無縁の位置となってしまった、草津と岡山の対戦。気温も11.3度。日曜19時半キックオフのナイターということもあってか、観客数も今シーズン最少の2232人と、何とも淋しい雰囲気の中でゲームは始まりました。立ち上がりからお互いになかなかシュートを打てない中、いきなりゲーム自体のファーストシュートがゴールに直結。13分、左サイドでボールを持ったアレックスの右足クロスに、ニアへ飛び込んだのは高田保則。「ゲームのリズムを取り戻してきたので、頭から使った」という副島博志監督の期待に応える、草津の“9番”が一仕事。ホームチームが先制ゴールを奪い、まずはリードしました。アウェイでいきなりの失点を喫した岡山は、15分に澤口雅彦のクロスをヘディングで合わせた左SHの小林優希が、スピードと左足を駆使して一人気を吐きますが、いかんせん周囲のフォローが乏しく、効果的な攻撃には繋げられません。それでも徐々に手数が増えていったのは岡山。「ボランチの櫻田(和樹)と西澤(代志也)がボールを引き出せず、DFもサイドに追い込まれてロングボールが多くなってしまった」と副島監督も振り返ったように、草津も先制したとはいえ、その後はリズムを掴み切れません。すると案の定、次のゴールは岡山に。41分、カウンターの形から、草津は2回フィルターをかけ損なうと、右サイドを白谷建人が独走。味方が中央をフリーで並走する2対1の状況下で、白谷の選択は自らフィニッシュ。ボールは確かな意志を持って、サイドネットに突き刺さります。「前半に関してはある程度、ゲームもボールも動かすことができた」と影山雅永監督も手応えを口にするようなパフォーマンスを披露した岡山が、ドローに追い付いてハーフタイムへと折り返すことになりました。さて、前半終了間際に「不注意から」(副島監督)失点を喫した草津。ここ7試合は複数得点がなく、苦しい後半が予想された中、そんな空気を打破したのは48分のゴラッソ。熊林が右から蹴り入れたCKに反応したアレックスは、難しいジャンピングボレーにチャレンジすると、ジャストミートしたボールが豪快にゴールネットを揺さぶります。「練習でもセットプレーでよく点を取っている。感覚は持っていた」と副島監督。「ゴールを決めるために練習してきた」というブラジル人の来日初ゴールが飛び出し、草津が再び1点のリードを奪いました。こうなると、「後半は相手がギアを一段上げてきた」と敵将の影山監督も認めたように、完全な草津ペースへ。54分、佐田聡太郎の右クロスに合わせたアレックスのヘディングは、わずかにゴール左へ。63分、熊林のスルーパスに反応した高田が、左サイドからカットインして強烈なシュートを枠に飛ばすと、ここは岡山のGK真子秀徳がファインセーブ。そのCK、熊林の入れたボールを最後はアレックスがクロスバー強襲のボレー。「ホームではなんとしてでも結果を出したい」(副島監督)草津の猛攻が続きます。影山監督も68分、1枚目のカードとして、前節決勝点となるJ初ゴールをマークしたリ・ドンミョンを切ってきますが、流れは変わらず。逆に77分は草津。後半のチャンスをことごとく演出し、まさしくピッチの支配者と言うべき存在感を発揮していた熊林が、直接狙ったFKは右ポスト直撃。3点目へチャレンジする姿勢が、ピッチの草津イレブンから確かに伝わってきます。82分にはGK常澤聡が判断ミスで飛び出してしまい、こぼれを拾ったリ・ドンミョンがシュートを放ち、わずかに枠を外したようなシーンもありましたが、その他では概ね安定したゲーム運びで、終盤は確実にクローズ。結果、覚醒したアレックスの1ゴール1アシストの活躍で、草津が寒さの中でも声援を送り続けたサポーターへ勝ち点3を贈り届けました。群馬の夜は確実に冬の気配。シーズンの終わりはもうすぐそこまで近付いてきています。    AD土屋




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