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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2010年10月17日

高校選手権東京A準々決勝 帝京×早稲田実業@清瀬内山

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真夏の地区予選で幕を開けた東京の選手権予選も、いよいよ準々決勝に突入。Aブロック、Bブロック共に4会場で2試合ずつが行われます。その中からチョイスしたのは、Aブロックの2試合が行われる清瀬内山。T-1リーグでの印象が良かった早稲田実業(以下、早実)と関東第一を見たかったのが、その理由です。第1試合は、その早実と“ホーム”の帝京が登場。7月にやはり今日同様、清瀬内山で戦ったT-1ではラスト5分で早実が逆転勝利。好勝負必至の準々決勝最注目カード。高校生は朝早いので、私も何とか頑張って10時のキックオフに間に合いました。ゲームが始まると、まず目に付いたのは早実の布陣。いつもは3バックのDFラインを「帝京さんのサイド攻撃の強さを考えて、1対1対策としてSBを置いた」(早実・森泉武信監督)4バックに変更。そのSBもオーバーラップは自重気味に、ある程度人数を後ろに掛けて守備的なゲームアプローチを鮮明に打ち出します。対する帝京は高木利弥(3年・FC東京U-15深川)がケガで欠場し、小門勇太(3年・エスポルチ藤沢)も負傷からかベンチスタート。2枚の得点源を欠く中、町田直樹(2年・東京久留米FC)に大野耀平(1年・浦和レッズJY)というパワー系の2人を前線に並べ、時折細かく繋ぐシーンも見せますが、ファーストチョイスはシンプルな縦パス。ただ、人数を割いた早実も跳ね返すパワーは兼ね備えており、なかなか決定的なシーンは創れません。逆に早実は20分、後方からのフィードを呉田敬介(2年・Forza'02)がフリック。抜け出した須田優康(3年・深川三中)のシュートは、帝京GK諸町光彦(3年・Forza'02)が何とかキャッチしましたが、1ついい形を創出します。ペースを引き寄せ切れない帝京。22分には小山雄士(3年・FRIENDLY)のFKに、最後は知念将太(1年・住の江キッズFC)が頭で狙うもDFがブロック。29分、青柳駿平(3年・FC多摩)のFKは山岸稜(3年・AN.FORTE)の頭に合いましたが、早実GK岸浪卓志(1年・大宮アルディージャJY)がキャッチ。セットプレーも生かし切れず。33分には青柳がボレー、36分には小山北斗(2年・FC東京U-15むさし)がヘディングを放つも共に枠外。先制できません。すると、38分には早実のカウンター。右サイドから上がった須田のクロスを、キャプテンの上形洋介(3年・FC東京U-15深川)がダイレクトボレー。諸町が懸命に弾き出し、帝京は冷や汗。さらにそのCK、御厨将志(3年・桐蔭学園中)のボールを呉田が頭で枠へ飛ばし、ここも何とか諸町がキャッチ。「前半はいい手応えがあった」と森泉監督も話した通り、終盤に流れを掴んだのは早実で最初の40分は経過しました。後半も41分に、大丸瞬(2年・FC東京U-15深川)のFKを呉田がヘディングも、諸町がキャッチ。まずは早実にチャンスが訪れます。しかし、ここからは帝京が怒濤のラッシュ。47分には小山雄士がカットインからミドルを枠に飛ばすと、48分には小山雄士のクロスを町田がボレー。49分にも小山雄士のクロスから、最後は大野がオーバーヘッドを放つなど、夏まではFW起用が多かったSB小山雄士の積極性がチームに勢いをもたらします。そして54分、樫本健太(3年・三菱養和巣鴨)のCKを中央で山岸がドンピシャヘッド。揺れるゴールネット。苦しんだカナリア軍団が、ようやく先手を奪いました。よく耐えていたものの遂に決壊した早実は、失点の前から上形を最前線に上げて、その得点力を生かす形にシフトしましたが、「速いプレスに上形へ出す前の所を封じられた」と森泉監督。チャンスを創り出すまでに至りません。こうなると王者が貫禄を披露。62分に左サイドを完全に崩すと、青柳は落ち着いて右スミへ流し込み、待望の追加点。T-1の対戦時には奪えなかった2点目が記録されました。以降は、冷静さを取り戻した帝京が完全にゲームを掌握。67分には小門の投入でギアを一段上げると、2分後には小山雄士がミドルをクロスバーに直撃させるなど、一方的な展開に。何とか反撃したい早実でしたが、「攻撃に移るだけのパワーは残っていなかった」と森泉監督。4連覇に向けて、帝京が1つ目の難関を見事に突破しました。今年はT-1で6位と好成績を残していた早実でしたが、やはり帝京の壁は厚く高かったようです。試合後、「明らかに力負けだったが、このゲームに対するオーガナイズの後悔はそんなにない」と森泉監督。スタメンの半分は1、2年生。明日から、また長い1年が始まります。    AD土屋


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