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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2010年09月18日

高円宮杯1次ラウンドCグループ第3戦 愛媛FCユース×C大阪U-18@大和

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第2試合はCグループの未勝利チーム対決。2連敗を喫した愛媛FCユースと、1分け1敗のC大阪U-18との激突です。U-19日本代表にも選出されている杉本健勇が一足先にトップ昇格となり、この夏に離脱したC大阪の中で、注目はU-16日本代表のFW南野拓実(1年・C大阪U-15)。1年生ながらチームの得点源としてレギュラーを確保するなど、色々と噂は聞いていたので、かなり楽しみです。一方の愛媛では既に2種登録として、Jリーグのゲームでベンチ入りも果たしている近藤貫太-(2年・愛媛)は、何としても見ておきたい逸材。普段なかなかチェックできない2チームだけに、私もかなりのワクワク感を持って、ゲームに臨みました。まず、立ち上がりから圧倒したのはC大阪。「ゲームに入る前から相手の名前とかで、ちょっと受けてるような感じがある」と石丸清隆監督も語った愛媛は、いきなり劣勢に立たされます。案の定、開始わずか4分で早くも先制点。ボランチの一角を任されている秋山大地(1年・C大阪U-15)がうまいインターセプトから左へ展開すると、藤原雅斗(1年・C大阪U-15)のシュートはイレギュラーして、GKの顔面を直撃。こぼれを寺田舜司(3年・C大阪U-15)がキッチリ押し込み、C大阪が勢いそのままにリードします。しかし、愛媛は7分に近藤の巧みなポストプレーから右サイドで藤直也(2年・新居浜SC)が抜け出し、フィニッシュまで繋げるプレーが飛び出すと、9分にも近藤を起点にしたカウンターから、金村賢志郎(3年・サンフレッチェくにびきSC)がミドルまで持ち込み、形勢逆転。すると10分、左サイドを崩した野町誓吾(2年・愛媛FCJY)のクロス、右へ流れたボールを藤が再び折り返し、平田翔也(3年・愛媛FCJY)がGKのタイミングを巧みにズラしたヘディング。わずか10分間でお互いに1点ずつ奪い合う、なかなかスリリングな展開でゲームはその幕を開けました。これ以降はボランチの平田を軸に中盤を支配した愛媛のペース。石丸監督は「相手は4-3-3で来ると思ったので、ボランチの横を使おうと話してたのに、4-4-2で来たからアレッと思った」と笑いましたが、実際バイタル付近で平田や、もう1人のボランチ垂水雄太(2年・愛媛FCJY)に加え、ポストに降りてくる金村にフリーでボールが入るシーンが頻発。「相手はボールに食い付いて来るので、ワンタッチで回せばスペースができやすかった」と石丸監督。31分には近藤が地を這うグラウンダーで蹴ったCKを、42分には右サイドからまたも近藤のグラウンダークロスを、共に金村が狙い、どちらも枠を外れましたが惜しいシーンを創出。縦に蹴るしかなくなってしまったC大阪を尻目に、愛媛ペースで前半は終了しました。しかし愛媛を襲ったまさかの事態は後半開始早々に。50分、危険なタックルという判定で金村にイエローカードが提示されると、2分前にも1枚貰っていたため、退場処分に。石丸監督も「熱くなるタイプでもないのに意外だった」というストライカーの退場で、愛媛は10人での戦いを強いられます。ただ、ここからも光った愛媛の粘り強い戦い。61分にはC大阪の猛攻。西村洋亮(2年・C大阪西U-15)の決定的なヘディングをGK山本哲也(2年・愛媛FCJY)がファインセーブで阻み、こぼれを寺田が押し込むも、ゴールライン上でキャプテンの小原勇人(3年・佐川中)が決死のクリア。水際で踏みとどまると、64分には逆に千載一遇のチャンス。相手GKとDFの連携ミスから、2分前に投入されたばかりの林祐希(2年・サンフレッチェ常石FC)が抜け出し、絶妙のループ。ところがボールは無情にもわずかに1個分くらい枠の左に逸れ、勝ち越し弾とはいきません。こうなると、愛媛もさすがに数的不利の中で運動量の低下は否めず、80分に秋山のスルーパスに反応した西村のシュートは、よく曽根田穣(1年・愛媛FCJY)も食らい付きましたが、掻き出し切れず、ゴールへ到達。これで決壊した愛媛に襲い掛かるC大阪。83分に南野が強烈な左足ミドルを突き刺すと、85分には野口直人(3年・吹田JFC千里丘)のクロスをGKがファンブルしてしまい、西村が押し込んで4点目。最後は88分に南野が左サイドをドリブルで切り裂き、折り返しを小暮大器(1年・パルチーダFC竜ヶ崎)が確実に沈めて5点目。結局、ラスト10分で4ゴールを奪ったC大阪が、結果としては大勝という形になり、滑り込みの3位通過。Aグループを首位通過した広島ユースと西が丘でラウンド16を戦うことになりました。結果的には3連敗で大会を去ることになった愛媛。ただ、今日に限っては「全体的にも内容は悪くなかったので、アレが本当に痛かった」という石丸監督の言葉を待つまでもなく、流れの良かった後半早々の退場が惜しまれます。試合後、今シーズンから指揮を執っている石丸監督に色々お話を伺うと、「四国ではできているやり方が通用しない。今回はまだタフさが足りなかったし、僕も甘かったかなと思う。でも、今回でだいぶ戦うイメージは掴めたので、やはり全国で戦って体感した方がいいなって思いました」と爽やかに語ってくれました。近藤を含め、スタメン中7人が1、2年生。なかなか継続的に見るチャンスはないですけど、また見てみたいと思わせるような好チームでした。    AD土屋


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