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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2010年08月07日

第34回全日本少年サッカー大会決勝大会準決勝 バディーサッカークラブ(神奈川)×柏レイソルU-12(千葉)@西が丘

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第2試合は、なんと7試合で33ゴールと攻撃陣の大爆発ばかりが目立っているものの、実は失点もわずかに2と抜群のバランスで勝ち上がってきた、神奈川県444チームの代表・バディーサッカークラブ(以下、バディー)と、準々決勝では後半アディショナルタイムで同点弾が飛び出し、PK戦で薄氷の勝利を手に入れた、6度目の決勝進出を狙う千葉県305チームの代表・柏レイソルU-12(以下、柏)の対戦です。バディーは中盤がダイヤモンド気味の4-4-2、柏は3-4-2-1に近い並びながら、1トップ下の2枚はFWに近い働き。さらに興味深いのは、スタメンのフィールドプレーヤーの中で1番背の高い太田泰河(6年)と、2番目に背の高い古賀太陽(6年)が、それぞれ中盤4枚の右端と左端に配されている点。ただ、ゲームを見ていく内に長いストライドで前へ運んでいくこの2人を生かしたサイドアタックが、柏のストロングになっていることを見て、納得しました。さて、まずスコアが動いたのは開始わずか5分。柏は左サイド、東山航大(6年)からボールを受けた1トップの中村駿太(5年)がドリブルからそのままシュート、ポストの跳ね返りに詰めたのは昼間拓海(6年)。登録メンバーただ1人となる5年生のチャンスメイクから、柏がリードを奪う展開となりました。1点のビハインドを負ったバディーは9分、高木友也(6年)のCKをファーで服部剛大(6年)がヘディングしたものの、ボールは枠の左へ。続く11分には、今大会ここまでの7試合で18ゴールとモンスタークラスの決定力を誇る渡辺力樹(6年)が、ドリブルでエリア内へ侵入しますが、柏も3バック中央のキャプテン坂本涼斗(6年)がうまく対応して、決定的なシーンには持ち込ませません。柏は前述したように、太田と古賀の両ワイドが攻撃時のポイントで、中盤センターの鬼島和希(6年)も左右へ配給していく起点となる、いいプレーをしていたのではないでしょうか。なかなか思うように攻撃を繰り出せないバディーは、前半終了間際の21分、渡辺力樹のミドルも枠を捉えられません。点差以上に柏がリズムを掴んで、ハーフタイムへ入りました。後半は一転、開始から2人を入れ替えてきたバディーに流れが傾くと26分、服部のスルーパスに高木が抜け出しかけますが、ここでも坂本がしっかりインターセプト。やや劣勢のチームを引き締めます。しかし、28分にエースが覚醒。川崎凌(6年)のパスを収めた渡辺力樹は、迫力あるドリブルでマーカーを引き離すと、やや右寄りの位置からゴール左スミへズドン。大会19ゴール目は貴重な同点弾。バディーが追い付いてみせました。こうなると勢いは一気にバディー。29分にも渡辺力樹の左クロスから、小笠原由多(6年)と服部が相次いでシュートを放ち、ここは柏GK金網飛虎(6年)が防ぎましたが、その1分後の30分に再びチャンス。高木のCKから、最後に混戦を制してゴールへ押し込んだのはCBの土田迅(3年)。バディーがわずか3分間で逆転に成功してみせました。一転、追い掛ける立場となった柏は、前半のようなサイドアタックがすっかり鳴りを潜め、前線の3人にもボールが入らなくなっていきます。所定の40分をわずかに過ぎて奪ったFKのチャンスもモノにできず、43分のラストプレーとなるCKをバディーDFがクリアした所で、長いホイッスル。最後はチーム力で優ったバディーが、強豪の柏を下してファイナルへのチケットを見事手にしました。果たして全国で最も強い小学生の称号を獲得するのは、奈良のディアブロッサ高田か、はたまた神奈川のバディーサッカークラブか。明日、西が丘で34番目の王者が誕生します。     AD土屋


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