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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2010年08月06日

第34回全日本少年サッカー大会決勝大会準決勝 ディアブロッサ高田(奈良)×エグゼ90FC(大阪)@西が丘

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ということで、皆さんに勧めたんだから自分でも西が丘にやってきました。小学生日本一を決める全日本少年サッカー大会。今日からいよいよ準決勝です。第1試合はグループリーグで優勝候補の一角・柏レイソルU-12を破って全勝での首位通過を果たし、決勝トーナメントの2試合も共に完封で勝ち上がってきた、奈良県76チームの代表・ディアブロッサ高田(以下、高田)と、アルビレックス新潟、ベガルタ仙台、鹿島アントラーズと同居したグループを2位で勝ち抜け、準々決勝でもコンサドーレ札幌に競り勝つなど、Jリーグ勢を蹴散らしてきた、大阪府285チームの代表・エグゼ90FC(以下、エグゼ)の対戦です。今や小学生にまで触手を伸ばし始めた、パワフル系ライター・平野貴也氏のエルゴラレポートによると、この両者はどうも古くから親交のあるチーム同士とのこと。合同バーベキューとかやったりするんでしょうか。私もフェスティバルで他県にホームステイとか行ったなあ。懐かしいです。さて、真夏の14時と、ハッキリ言って1日で一番暑い時間帯にキックオフされたゲーム。高田はまさにバルサスタイルの4-3-3、エグゼはスイーパーに立野竜平(6年)を置いて、その前に3人のDFを並べる4-2-3-1を敷いてきます。序盤から積極性を見せたのは、高田の3トップ中央に入った田中康介(6年)。いきなり2本のシュートチャレンジで相手ゴールを脅かすと、そこからは高田が高い技術を生かして、ペースを引き寄せます。すると18分、やはり先制は高田。2本続けてキャプテン杉山天真(6年)が蹴ったCKの2本目、ゴール前の混戦から最後は田中がプッシュ。攻勢だった高田がリードを奪って、前半の20分間は終了しました。5分のハーフタイムを挟んで迎えた後半、いきなり今度はエグゼのキャプテンが魅せます。21分、中盤でドリブルを開始した松本歩夢(6年)は、DFのプレスを受けて右に流れながらも、踏ん張って逆サイドにミドルを放つと、ボールはGKを破ってゴールへ到達。頼れるキャプテンの一撃で、エグゼがゲームを振り出しに戻しました。後半開始早々に追い付かれた高田は、そのキックオフシュートからあわやというシーンを創ると、26分にも右サイドから上げた田中の素晴らしいクロスをフィニッシュまで繋げましたが、ここはエグゼGK藤本立(6年)がファインセーブ。自分たちのリズムで攻め込みながらも、あと一歩を切り崩し切れません。以降はお互いになかなかシュートシーンがないまま推移し、もはや延長かと思われた38分、個人の仕掛ける意識がゲームを動かします。右サイドでボールを持った、3トップの一角を務める岡田陸(6年)は、密集にも関わらず自分を信じ、ゴールへ向かってドリブルスタート。途中で粘り強く対応したエグゼDFが引っ掛けたものの、ルーズボールを拾った谷口周大(6年)のラストパスに反応したのは、豊富な運動量で中盤を走り回っていた北田大亜(5年)。チーム唯一の5年生にして、スタメン唯一となる130センチ台の小兵が、この大舞台で最高のゴール。1試合通じて前に行く姿勢を貫いた高田が、奈良県勢初となるファイナルへの出場権を勝ち取りました。死力を尽くしたものの敗れたエグゼ。タイムアップの瞬間、ほとんどの選手がピッチに崩れ落ちました。そんなエグゼの選手たちへ、誰よりも早く駆け寄ったのは高田の11人全員。GKの川合建輔(6年)は、反対のペナルティエリアまで走って、藤本へ声を掛け、抱き起こしたのです。それに応えて、しっかり整列までやりきったエグゼイレブン。これこそグッドウィナーにグッドルーザー。最後の瞬間まで素晴らしいゲームだったと思います。     AD土屋


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