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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
決勝トーナメント1回戦
2010/6/27 16:00 フリーステート(ブルームフォンテーン)
ドイツ×イングランド
天候:晴れ 気温:19度 観客:40,510人
主審:ホルヘ・ラリオンダ(ウルグアイ)
【ドイツ】
GK
1 マヌエル・ノイアー
DF
16 フィリップ・ラーム(C)■
17 ペア・メルテザッカー
3 アルネ・フリードリッヒ
20 イェロメ・ボアテンク
MF
6 サミ・ケディラ■
7 バスティアン・シュヴァインシュタイガー■
13 トーマス・ミュラー①■
8 メスト・エジル①■
10 ルーカス・ポドルスキ①
FW
11 ミロスラフ・クローゼ①
SUB
12 ティム・ヴィーゼ
22 ハンス・ヨルク・ブット
4 デニス・アオゴ
5 セルダル・タスキ
14 ホルガー・バドシュトゥバー
2 マルセル・ヤンゼン
15 ピオトル・トロホウスキ
18 トニ・クロース
21 マルコ・マリン
9 シュテファン・キースリンク
19 カカウ①■(負傷)
23 マリオ・ゴメス
監督
ヨアヒム・レーヴ(ドイツ国籍)
(4-2-3-1)
--------クローゼ--------
-------------------
-ポドルスキ---エジル---ミュラー-
--シュヴァインシュタイガー-ケディラ----
-------------------
ボアテンク-フリードリッヒ-メルテザッカー-ラーム
-------------------
--------ノイアー--------
【イングランド】
GK
1 デイヴィッド・ジェームズ
DF
2 グレン・ジョンソン■
6 ジョン・テリー
15 マシュー・アップソン
3 アシュリー・コール
MF
16 ジェームズ・ミルナー■
8 フランク・ランパード
14 ギャレス・バリー
4 スティーヴン・ジェラード(C)①■
FW
10 ウェイン・ルーニー
19 ジャーメイン・デフォー①
SUB
12 ロバート・グリーン
23 ジョー・ハート
5 マイケル・ドーソン
13 スティーブン・ウォーノック
18 ジェイミー・キャラガー
20 レドリー・キング
7 アーロン・レノン
11 ジョー・コール
17 ショーン・ライト・フィリップス
22 マイケル・キャリック
9 ピーター・クラウチ
21 エミール・ヘスキー
監督
ファビオ・カペッロ(イタリア国籍)
(4-4-2)
----ルーニー---デフォー----
------------------
--ジェラード---------ミルナーー-
------バリー--ランパード------
-------------------
-A・コール-アップソン-テリー-ジョンソン-
-------------------
--------ジェームズ--------
【マッチレポート】
決勝トーナメント1回戦では屈指の好カード。
良平さんはワールドカップの決勝期待カードに、この対戦を推していた。
セルビア戦こそ不運な数的不利で敗北を喫したが、
若いタレントの覚醒で大会前の低評価を覆す戦いを続けているドイツ。
一方、何とか決勝トーナメント進出は決めたものの、
あり余るタレントのハーモニーが見られず、CBも離脱者だらけのイングランド。
やや勢いには差があるが、果たして因縁深い両者の対決はいかに。
レーヴはガーナ戦同様に左SBにはボアテンクを、
FWにはセルビア戦の悔しい退場による出場停止が明けたクローゼを起用。
カペッロが選んだのは前の試合とまったく同じ11人になる。
比較的静かな雰囲気でスタートを切ったゲーム。
まず5分に早速ドイツがチャンスを創出。
アップソンがクローゼに引き付けられ、
空いたスペースにシュヴァインシュタイガーが落とすと、エジルが走り込む。
シュートはジェームズが気迫でストップするが、イングランドは不安な面を覗かせる。
ここからは主導権を握るまでには至らないが、ボールを動かす意識は見える
ドイツがわずかに優勢。イングランドは独力による強引なドリブル突破などが多く、
あまり連携で崩していくような場面は見られない。
すると意外な形からドイツが先制ゴールを奪う。
20分、ノイアーのゴールキックは伸びて伸びてイングランド最終ラインの裏へ、
飛び出したクローゼはカバーに入ったアップソンをハンドオフでかわすと
スライディングシュート。やや飛び出しの遅れたジェームズの横を抜ける。
シンプルなフィード一発で好調ドイツがリードを得た。
21分、ランパードが中盤でシュヴァインシュタイガーにボールを奪われ
そこからのカウンター、エジルがやや左に流れてしまい、
チャンスには繋がらなかったが、一気にドイツが勢いを掴む。
イングランドはまさにこのカウンターを食らった場面のように、
ランパードの位置が低く、なかなか2トップのフォローに入れない。
また、ボールの回りもそれほどよくないために、低い位置で奪われて、
そのままシュートまで持ち込まれたようなシーンも出てくる。
24分、左サイドからカットインしたルーニーが強引なミドルを
大きく枠の外へ飛ばしたのは、チーム全体のフラストレーションの象徴か。
ある程度プラン通りのゲーム展開を謳歌しているかのようなドイツは
31分にもミュラー、ヒールでケディラと繋いで、再びミュラーのスルーパスへ
斜めに走ったクローゼが抜け出すも、ここはジェームズがファインセーブ。
そして32分、今大会でも有数の美しいゴールが炸裂する。
右サイド、ラームが中へ、ケディラのパスをミュラーはダイレクト、
エジルが右へ出している間にミュラーがフリーランニングを見せると、
クローゼは右足アウトでダイレクトパス、ミュラーは完全に裏を取って、
浮き球を左へ送ると、受けたポドルスキは角度のない所から
ジェームズの股間を撃ち抜く。苦悩の10番が今大会初ゴール。
あっという間にドイツがイングランドへ2点の差を付けてしまった。
これで攻めざるを得なくなったイングランド。
35分、右サイドからジェラードが高速クロスを中へ、
飛び込んだランパードのシュートは、ドイツGKノイアーがわずかに触って、
ゴールにはならなかったが、ランパードも前へ前へと意識がシフト。
ようやく攻撃にリズムが生まれてきた最中、37分に追撃弾が飛び出す。
ランパードのショートコーナーから、一呼吸置いたジェラードはクロスを中へ、
GKノイアーの前に高い打点で飛び込んだのはアップソン。
1失点目の要因となってしまったCBが名誉挽回の豪快なヘデイング。
やはりこの対戦がこのまま終わるはずはない。
勢いは完全に逆転。ゴールから1分後、ドイツの横パスをかっさらったミルナーは
縦にクサビ、デフォーとDFがもつれたこぼれをトラップしたランパードは
とっさに完璧なループをノイアーの頭上に打ち込む。
クロスバーに当たって落下したボールは、確かにゴールラインを越えて
ピッチに跳ね返って来たが、主審と副審の判断はノーゴール。
1966年大会決勝のハーストとあまりに酷似した状況。
ただし、時は2010年。多角化した映像を見ればすぐに真実は白日の下に晒される。
完全な誤審。これもフットボール。そして、これがフットボール。
同点ゴールこそ生まれなかったことになってしまったが、
一気にイングランドが形勢を逆転させて、前半は終了した。
後半も頭からイングランドが全開。
49分、ジェラードは左サイドからカットインしてミドルはゴール左へ。
52分、ランパードの35mFKは無回転でクロスバーを叩く。
56分、バリーからのパス、ジェラードはミドルをノイアーに打ち込む。
前からの積極的なプレスも効き出したイングランドがラッシュを見せる。
57分、縦フィードをルーニーがすらすと、ラームがクリアし損ない、
デフォーの下へと届くが、ノイアーが間一髪でクリアする。
58分、ジェラードのミドルが枠の左側に。
流れとは恐ろしいもの。何かキッカケがあろうものなら、すぐに立場など逆転してしまう。
59分、久々にドイツがチャンスを掴む。
ポドルスキからのパス、ミュラーはDFに囲まれながらも、
間からフィニッシュ。ボールは枠を捉え切れない。
試合を見つめるベッカム。早く追い付いておきたいイングランド。
61分、バリーからパスを受けたルーニーは粘って右へ、
ミルナーのシュートにはボアテンクが何とか飛び込んでブロックするが、
同点弾も近いのではないかと思わせる雰囲気が確かにあった。
カペッロも64分、ミルナーを下げてJ・コールを投入。ここが勝負所に。
しかし、次のゴールを刻んだのはまたもドイツ。
67分、ランパードのFKはカベに当たり、拾ったバリーのトラップは大きい。
奪ったボアテングは素早く縦へ。受けたミュラーは左に振る。3対3。
シュヴァインシュタイガーがDF2枚を引き付けて右へ送ると、
フリーのミュラーはワントラップから、ジェームズの二アサイドに
思いっきりねじ込んでしまう。ボアデンクのカットからゴールまではわずかに12秒。
まさに電光石火。劣勢の中で、ひたすら狙っていたのか。
あまりに完璧なカウンターに言葉を失う。3-1、点差が2点に開く。
70分、デジャヴのようなドイツのカウンター。
イングランドがCKの流れで得たスローイン、
こぼれたボールをポドルスキは左足で前線へ、
後ろに残っていたバリーはエジルへ前に入られると、スピードにまったく追い付けない。
独走したエジルはエリア内へ侵入するとチェックに来たA・コールの
股間をアッサリ通して中へ送り、またもゴールへ蹴り込んだのはミュラー。
3分間で2回繰り出したカウンターが2回とも成功。
残り20分、イングランドに反撃を繰り出すだけのパワーと意欲は残っていなかった。
強いドイツ。そして上手いドイツ。
オーストラリア戦のような手応え十分のゲームを“母国”相手に貫徹した。
その“母国”は、確かに誤審に泣かされた部分はあったが、
結果的にあらゆる面で差を感じさせられるような完敗。
大会指折りのタレント集団がブルームフォンテーンで呆気なく散った。
ドイツ 4×1 イングランド
【得点者】
ドイツ:クローゼ②(20分)、ポドルスキ②(32分)、ミュラー②(67分)③(70分)
イングランド:アップソン①(37分)
【警告/退場】
ドイツ:フリードリッヒ①(47分)
イングランド:ジョンソン②(81分)
【交替】
ドイツ:ミュラー→トロホウスキ(72分)
クローゼ→ゴメス(72分)
エジル→キースリンク(83分)
イングランド:ミルナー→J・コール(64分)
デフォー→ヘスキー(71分)
ジョンソン→S・W・フィリップス(87分)
【AD的Man of the Match】
トーマス・ミュラー(ドイツ)
《ベスト8組み合わせ》
7/3 16:00@ケープタウン
アルゼンチンとメキシコの勝者×ドイツ
写真は、さよならイングランドということで「リヴァプール」
AD土屋
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