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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

ワールドカップ 2010年06月26日

(48)グループH スイス×ホンジュラス

foot!
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グループH
2010/6/25 20:30 フリーステート(ブルームフォンテーン)
スイス×ホンジュラス

天候:晴れ 気温:6度 観客:28,042人
主審:エクトル・バルダッシ(アルゼンチン)

【スイス】
GK
1 ディエゴ・ベナーリオ■
DF
2 シュテファン・リヒトシュタイナー
5 スティーヴ・フォン・ベルゲン
13 シュテファン・グリヒティング■
17 レト・ツィークラー■
MF
7 トランキロ・バルネッタ■
6 ベンヤミン・フッゲル
8 ギョクハン・インレル(C)■
16 ジェルソン・フェルナンデス①
FW
19 エレン・デルディヨク
10 ブライズ・エンクフォ■
SUB
12 マルコ・ヴェルフリ
21 ジョニー・レオーニ
3 ルドヴィク・マニャン
4 フィリップ・センデロス(負傷)
22 マリオ・エッジマン
14 マルコ・パダリーノ
15 ハカン・ヤキン■
20 ピルミン・シュベクラー
23 シェルダン・シャキリ
9 アレクサンデル・フライ
18 アルベルト・ブニャク
11 ヴァロン・ベーラミ(前節退場による出場停止)
監督
オットマール・ヒッツフェルト(ドイツ国籍)

(4-4‐1‐1)
----------エンクフォ----------
---------------------
----------デルディヨク----------
-G・フェルナンデス-インレル-フッゲル-バルネッタ-
---------------------
-ツィークラーグリヒティング-フォン・ベルゲン-リヒトシュタイナー-
---------------------
---------ベナーリオ---------

【ホンジュラス】
GK
18 ノエル・バジャダレス(C)
DF
16 マウリシオ・サビジョン
2 オスマン・チャベス
5 ビクトル・ベルナルデス
3 マイノル・フィゲロア
MF
6 ヘンドリー・トーマス
8 ウィルソン・パラシオス
17 エドガー・アルバレス
10 ジェリー・パラシオス
7 ラモン・ヌニェス
FW
11 ダビド・スアソ
SUB
1 リカルド・カナレス
22 ドニス・エスコバル
4 ジョニー・パラシオス
14 オスカル・ガルシア
21 エミリオ・イサギアーレ■
23 セルヒオ・メンドーサ
13 ロヘル・エスピノーザ
19 ダニーロ・トゥルシオス■
20 アマド・ゲバラ
9 カルロス・パボン
12 ジョルジー・ウェルカム
15 ワルテル・マルティネス
監督
レイナルド・ルエダ(ホンジュラス国籍)

(4-2‐3‐1)
---------スアソ---------
-------------------
-ヌニェス--J・P・パラシオス--アルバレス-
----W・パラシオス--トーマス----
-------------------
フィゲロア-ベルナルデス-チャベス-サビジョン
-------------------
-------バジャダレス-------

【マッチレポート】
初戦で世界を驚かせたスイスも、前節のチリには1-0と完封負け。
スペインの結果次第ではあるが、今日は勝ち点の獲得が求められる。
対するホンジュラスは2試合無得点で既に敗退が決定。
残された目標は、やはりワールドカップ初勝利になるだろう。
ヒッツフェルトが決戦へと送り出したのは、
スペインを倒した11人とまったく同じメンバー。
コロンビア人のルエダは前節から6人を入れ替え。
右SBのサビジョン、CBのベルナルデス、1トップ下のJ・N・パラシオスが
それぞれスタメンとしてワールドカップにその名前を刻んだ。
さて、力関係から今日は過去2試合とは違って
主導権を持ってボールを支配する時間が長くなったスイス。
しかし、やはりこういう戦い方には慣れてないのか、
ハッキリ言ってまったくと言っていい程に攻撃のアイデアが出てこない。
11分、バルネッタのラストパスからインレルのシュートはゴール右へ。
17分、バルネッタの右クロスにデルディヨクが頭から飛び込むも、
ボールを枠には飛ばせない。
22分にはバルネッタがミドルシュートにチャレンジするもGKキャッチ。
これが立ち上がりからスイスに数えられたチャンスのすべて。
文字で追ってもわかるが、ことごとくチャンスにバルネッタが絡んでくる。
右サイドから孤軍奮闘といった感じで、何度もチャンスメークするが、
裏を返せば、バルネッタ個人のアイデアや技術でしか
いいシーンは創出できていないということ。
前線で縦に並ぶデルディヨクとエンクフォにはボールも入らないし、
2人の連携も一向に見えてこない。
対するホンジュラスはここまでの2試合と何ら変わらず。
個々の力ではなかなか対抗できないということかもしれないが、
では組織的な形が見えるかと言ったらそんなこともない。
絶対的なエースのスアソも、このチームにおける自らの役割を
イマイチ掴み切れていないような印象が強く、
失礼を承知で言うと、よく予選を突破できたなと思ってしまう。
特別に今大会が調子よくないだけなのかな?
43分はスイス、デルディヨクが右サイドから上げたクロスはエンクフォの下へ、
しかし35歳のベテランはヘディングで直接狙えるポジションを取りながら、
中途半端なトラップでDFにクリアされてしまう。
一言で表現すれば「退屈」な45分間は当然のようにスコアレスで消費された。

後半開始からヒッツフェルトはG・フェルナンデスに替えてハカン・ヤキンを投入。
4-4-1-1気味からハッキリとした4-2-3-1にシフト。
エンクフォの下に、右からデルディヨク、ハカン・ヤキン、バルネッタが並ぶ。
53分、おそらくホンジュラスに今大会通じて最初にして最大の決定機が。
フィゲロアのロングフィードは右へ、収めたアルバレスはそれが持ち味だったのかと
思わずヒザを打つような素晴らしいフェイントから絶妙のクロス、
ニアに飛び込んだスアソのヘディングは当たりが薄く、ボールは枠の左へ。
痛過ぎる。痛過ぎる。大会初ゴールは奪えない。
さずがに業を煮やしたか、60分前後からホンジュラスも前への意識が高くなってくる。
そしてその代償に、中盤には広大なスペースが生まれまくる。
60分のスイスはGKからのカウンター、バルネッタがインレルとのパス交換から
エリア内へと侵入して、2人のDF間からシュートもバジャダレスがキャッチ。
63分もスイス、デルディヨクは左へ、受けたバルネッタのクロスは
DFがクリアし切れず、こぼれに反応したデルディヨクがフィニッシュもGK正面。
すると71分にはスイスのセットプレーから逆にホンジュラスがカウンター、
人数は2対3、スアソは2のもう1人、アルバレスにピンポイントクロス、
アルバレスはコースを狙うも、GKベナーリオは飛んだ体と逆に来たボールにも
左手を出し、何とか掻き出すスーパーセーブ。
やはりベナーリオ。ここぞという場面の集中力は凄まじい。
72分はスイス、SBのリヒトシュタイナーが右サイドを駆け上がってクロス、
バジャダレスのパンチングは小さく、拾ったバルネッタの折り返し、
フライのシュートは大きくバーの上を越えていく。
いやはや、空きまくる中盤をお互いに生かす展開に、
これでいいのかはわからないが、とりあえずゲームは面白くなってきた。
80分はスイス、バルネッタが右へ送ったパスは上がってきたリヒトシュタイナー、
シュートはわずかにクロスバーの上へ。
85分はホンジュラス、マルティネスがドリブルから右へ、
アルバレスが折り返してウェルカムがゴールに押し込むも、
アルバレスの時点でオフサイドの判定。
もう攻めたらどっちもチャンス。行け、行け、行け!
91分はホンジュラス、マルティネスのCK、
飛び込んだトゥルシオス、チャベス、ウェルカムと3人ともわずかに触れない。
93分はスイス、途中出場の18歳シャキリの右クロスを
ハカン・ヤキンが頭で合わせるもGK正面。
94分15秒、バルダッシ主審のホイッスルが静かに鳴る。
ラスト30分は壮絶な打ち合いとなったゲームも結局スコアレスドロー。
ホンジュラスは最後の最後で意地と執念を見せた。
過去2試合のフラストレーションをサポーターも少しは晴らせたのではないか。
最強の“盾”を持ち併せたスイスは、スペインを凌ぎ、ホンジュラスも凌いだが、
わずかな“矛”を欠き、1得点1失点と「らしい」結果で、次のラウンドへ続く道を絶たれた。

スイス 0×0 ホンジュラス
【得点者】
なし
【警告/退場】
スイス:G・フェルナンデス①(34分)、W・パラシオス②(89分)
ホンジュラス:トーマス①(4分)、スアソ①(58分)、チャベス①(64分)
【交替】
スイス:G・フェルナンデス→ハカン・ヤキン(46分)
     エンクフォ→フライ(69分)
     フッゲル→シャキリ(78分)
ホンジュラス:ヌニェス→マルティネス(67分)
         J・N・パラシオス→ウェルカム(78分)
         スアソ→トゥルシオス(87分)
【AD的Man of the Match】
トランキロ・バルネッタ(スイス)

《グループH最終順位表》
①スペイン 6(2勝1敗・4得点2失点)
②チリ 6(2勝1敗・3得点2失点)
------------------  
③スイス 4(1勝1分け1敗・1得点1失点)
④ホンジュラス 1(1分け2敗・0得点3失点)

《決勝トーナメント1回戦組み合わせ》
6/28 20:30@ヨハネスブルグ(エリス・パーク) 
ブラジル(グループG1位)×チリ(グループH2位)
6/29 20:30@ケープタウン 
スペイン(グループH1位)×ポルトガル(グループG2位)

写真は、グループリーグ48試合終了記念ということで
超レアショットシリーズから、板垣退助込みの「高知城」
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AD土屋

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