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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

ワールドカップ 2010年06月26日

(47)グループH チリ×スペイン

foot!
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グループH
2010/6/25 20:30 ロフラス・ヴァースフェルド(プレトリア)
チリ×スペイン

天候:晴れ 気温:13度 観客:41,958人
主審:マルコ・ロドリゲス(メキシコ)

【チリ】
GK
1 クラウディオ・ブラーボ(C)
DF
17 ガリー・メデル■
3 ワルド・ポンセ■
18 ゴンサロ・ハラ
MF
13 マルコ・エストラーダ
4 マウリシオ・イスラ
8 アルトゥーロ・ビダル
15 ジャン・ボーセジュール①
FW
7 アレクシス・サンチェス
10 ホルヘ・バルディビア■
11 マルク・ゴンサレス
SUB
12 ミゲル・ピント
23 ルイス・マリン
2 イスマエル・フエンテス
5 パブロ・コントレラス
19 ゴンサロ・フィエロ
20 ロドリゴ・ミジャール
21 ロドリゴ・テージョ
9 ウンベルト・スアソ■
16 ファビアン・オレジャナ
22 エステバン・パレデス
6 カルロス・カルモナ■■(警告累積による出場停止)
14 マティアス・フェルナンデス■■(警告累積による出場停止)
監督
マルセロ・ビエルサ(アルゼンチン国籍)

(3-4-3)
---------バルディビア---------
--M・ゴンサレス--------サンチェス--
--------ボーセジュール--------
--ビダル------------イスラ--
---------エストラーダ---------
----ハラ----ポンセ----メデル----
---------------------
---------ブラーボ---------

【スペイン】
GK
1 イケル・カシージャス(C)
DF
15 セルヒオ・ラモス
3 ジェラール・ピケ
5 カルレス・プジョール
11 ジョアン・カブデビラ
MF
16 セルヒオ・ブスケッツ
14 シャビ・アロンソ
8 チャビ・エルナンデス
FW
6 アンドレス・イニエスタ
9 フェルナンド・トーレス
7 ダビド・ビジャ②
SUB
12 ビクトル・バルデス
23 ホセ・マヌエル・レイナ
2 ラウール・アルビオル
4 カルロス・マルチェナ
17 アルバロ・アルベロア
10 セスク・ファブレガス
13 ファン・マヌエル・マタ
18 ペドロ・ロドリゲス
20 ハビ・マルティネス
21 ダビド・シルバ
22 ヘスス・ナバス
19 フェルナンド・ジョレンテ
監督
ビセンテ・デル・ボスケ(スペイン国籍)

(4-3‐3)
---------トーレス--------
--ビジャ----------イニエスタ--
---------チャビ---------
-----X・アロンソ--ブスケッツ-----
-------------------
-カプデビラ-プジョール--ピケ--S・ラモス-
-------------------
--------カシージャス--------

【マッチレポート】
ビエルサイズム全開で2連勝を飾ったチリ。
今大会の話題を一気にさらいつつあるスタイルは諸刃の剣ではあるが
それが強豪相手にどこまで通用するかがこのゲームでは試される。
一方、2試合を終えて勝ち点3の優勝候補スペイン。
ここでもし負けることがあれば、3試合での敗退が決定する。
ビエルサがスペイン相手に選択した布陣は3-4-3。
中盤はアンカーが出場停止のカルモナに替わってエストラーダ、
ダイヤモンドの頂点にはボーセジュール、
3トップは右からサンチェス、バルディビア、M・ゴンサレスが基本だが、
ハッキリ言って特に中盤は相当流動的に動き回るので
システムはあってないようなものと言っても差し支えないかもしれない。
デル・ボスケが送り出したメンバーはイニエスタ以外、前節と同じ。
まずは追い込まれているスペインが意欲的な立ち上がり。
4分、チャビのFKにトーレスはヘディングでチームファーストシュート。
5分、カプデビラのフィードに裏から走りこんだトーレスがシュート。
どちらもゴールには至らなかったが、トーレスにチャンスが続けて訪れた。
10分はチリ、イスラのクサビ、ボーセジュールはスルーしてラン、
バルディビアがダイレクトパス、ボーセジュールのクロス、
やや入りすぎた左利きのM・ゴンサレスは右足でシュートもヒットしない。
ただ、まるでフットボールの参考書があれば間違いなく
巻頭カラーで紹介される様な、素晴らしい形でのフィニッシュワーク。
これを機に徐々にチリへとゲームの主導権は移っていく。
スペインは中盤に3枚を揃えているものの、
チリの2列目、3列目、時には最終ラインから飛び出してくる
相手の選手を捕まえきれない。
やはり得点力を考えればスアソなのかもしれないが、
ボールを収めて味方の上がりを促すという意味では
バルディビアの存在が、チリの勢いに大きく貢献しているような印象だ。
15分、ロドリゲス主審はメデルにイエローカード。
ブスケッツへのファウルが対象になったが、正直そこまで悪質ではなく、
時間帯を考えてもやや疑問が残る。つまり不安が残る。いろいろな意味で。
19分、ロドリゲス主審はポンセにイエローカード。
これはトーレスへのプレーと関係ないキックが対象。言い逃れできない。
チリは勝ち上がっても3バックの2枚を欠いて戦うことになる。
21分、ロドリゲス主審はエストラーダにイエローカード。
ブスケッツへのバックタックル。これも言い逃れできない。
チリはペースを握っていたが、やや軽率なラフプレーが目立ち出す。
すると、劣勢のスペインがワンチャンスで鮮やかに先制してみせる。
24分、X・アロンソがトーレスを裏へと走らせる。
飛び出したブラーボは一瞬早くクリアしたが、それをビジャは直接左足でシュート、
ボールは素晴らしいカーブを描いて30m以上あったゴールまでの距離を
緩やかに詰める。これぞビジャ。判断力と技術力の勝利。
苦しい展開を強いられていたスペインに大きな1点が入った。
それでもチリは臆することなく、依然としてアグレッシブな姿勢を貫く。
今日もベンチの前をウロウロと動くビエルサは、本当に面白い。
34分、ゴールキックの流れからボーセジュールが左サイドを独走、
シュートは直前にCKからシュートを放っていたピケが
全力で戻って何とかブロック。ボールは枠の左側へ外れていった。
しかし、次の得点もスペインが記録。
37分、チリは最終ライン間の繋ぎでミスが出る。
奪ったイニエスタはトーレスとのワンツーから左へ展開、
ビジャの折り返しをイニエスタはインサイドでのダイレクトシュート、
ボールは左スミを正確に射抜き、スペインは2回の決定機で2点を奪う。
さらにゴールの前にトーレスを倒したということで、
エストラーダに2枚目のイエローカードが提示。退場処分が下る。
チリは2点のビハインドを負った上に、数的不利まで被ることになる。
スローで見ると、接触こそしているもののエストラーダの目はボールを追っていて、
意図的に倒したようにはまったく見えない。
トーレスもそこまで長く倒れているようなプレーではなかったのではないか。
しかし、時計の針は戻らない。ビエルサもベンチに寄りかかって座ってしまう。
スペインが2点のリードと数的優位を得て、前半の45分は終了した。

後半開始からビエルサが切ったカードは
バルディビアとM・ゴンサレスOUTで、パレデスとミジャールIN。
前線の2枚を削って、FWとMFを投入してきた。
布陣でいうと3バックはそのままに、
中盤がイスラをアンカーにやや中央寄りの右にミジャールで
左アウトサイドにビダル、前線は左にボーセジュールが移り、
中央にパレデスが入る変形の3-3-3のように見える。
47分、パスを6本繋いでイスラは横にいたミジャールへ、
ミジャールは躊躇なくシュートを選択すると、
ボールはピケに当たって軌道が変わり、ゴールへと吸い込まれていく。
チリに反撃の一発。1-2、試合“展開”は面白くなってきた。
ところがこの1点が試合を硬直させる。
デル・ボスケは55分、トーレスを下げてセスクを投入。
チャビとセスクが入れ代わり立ち代わり右のスペースへ出て行く形になるが、
2人ともムリして前に入っていくようなことはしない。
この辺りから急速にゲームの面白みが失われていく。
10人で疲労が蓄積されてきたチリと、このままいけば目標を得られるスペイン。
65分にビエルサが切ったオレジャーナも
73分にデル・ボスケが切ったハビ・マルティネスも
全体の流れを変える程の影響力は持ち合せていない。
80分を過ぎるとスペインはただただボールを繋いでいく。
チリもそれを取りに行くような真似はしないまま。
ただ、お互いに時間が過ぎ去っていくのを待っているのみの光景が繰り広げられる。
そしてお互いに得るべき結果を得て、ゲームは終了した。
気持ちはわかる。グループリーグ突破は何事にも替え難い成果だ。
でも、それでいいのだろうか。人数が同数であれば、
きっとチリは最後まで攻め切ろうという姿勢を見せていただろう。
エストラーダは37分のプレーで退場していなかったとしても、
その後のどこかで2枚目のイエローカードを受けていたかもしれない。
それでも、あの37分の退場は残念ながら明らかに誤審だった。
そして試合は壊れてしまった。
何とも言えない憤りと、寂しさと、悔しさだけが残され、
スペインとチリは決勝トーナメントへと駒を進めた。

チリ 1×2 スペイン
【得点者】
チリ:ミジャール①(47分)
スペイン:ビジャ③(24分)、イニエスタ①(37分)
【警告/退場】
チリ:メデル②(15分)、ポンセ②(19分)、エストラーダ①(21分)②(37分)→退場
【交替】
チリ:バルディビア→パレデス(46分)
   M・ゴンサレス→ミジャール(46分)
   サンチェス→オレジャーナ(65分)
スペイン:トーレス→セスク(55分)
      X・アロンソ→J・マルティネス(73分)
【AD的Man of the Match】
ダビド・ビジャ(スペイン)

《グループH最終順位表》
①スペイン 6(2勝1敗・4得点2失点)
②チリ 6(2勝1敗・3得点2失点)
------------------  
③スイス 4(1勝1分け1敗・1得点1失点)
④ホンジュラス 1(1分け2敗・0得点3失点)

《決勝トーナメント1回戦組み合わせ》
6/28 20:30@ヨハネスブルグ(エリス・パーク) 
ブラジル(グループG1位)×チリ(グループH2位)
6/29 20:30@ケープタウン 
スペイン(グループH1位)×ポルトガル(グループG2位)

写真は、ザックリイメージの「スペイン」
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AD土屋

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