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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

ワールドカップ 2010年06月26日

(45)グループG ポルトガル×ブラジル

foot!
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グループG
2010/6/25 16:00 モーゼス・マビダ(ダーバン)
ポルトガル×ブラジル

天候:晴れ 気温:25度 観客:62,712人
主審:ベニト・アルチュンディア(メキシコ)

【ポルトガル】
GK
1 エドゥアルド
DF
21 リカルド・コスタ
6 リカルド・カルバーリョ
2 ブルーノ・アウヴェス
23 ファビオ・コエントラン
MF
15 ペペ
19 チアゴ②
16 ラウール・メイレレス①
FW
10 ダニー
7 クリスティアーノ・ロナウド(C)①■
5 ドゥダ
SUB
12 ベト
22 ダニエウ・フェルナンデス
3 パウロ・フェレイラ
4 ロランド
13 ミゲウ
8 ペドロ・メンデス■
14 ミゲウ・ヴェローゾ
20 デコ(負傷)
9 リエジソン①
11 シモン・サブロサ①
17 ルーベン・アモリム(負傷)
18 ウーゴ・アウメイダ①■
監督
カルロス・ケイロス(ポルトガル国籍)

(4-3-3)
--------ロナウド--------
--ドゥダ-----------ダニー--
--------------------
----R・メイレレス----チアゴ----
---------ペペ----------
F・コエントラン-R・カルバーリョ-B・アウヴェス-R・コスタ-
-------------------
--------エドゥアルド--------

【ブラジル】
GK
1 ジュリオ・セーザル
DF
2 マイコン①
3 ルシオ(C)
4 フアン
6 ミシェウ・バストス
MF
8 ジウベルト・シウヴァ
5 フェリペ・メロ
13 ダニエウ・アウヴェス
19 ジュリオ・バチスタ
21 ニウマール
FW
9 ルイス・ファビアーノ②
SUB
12 ゴメス
22 ドニ
14 ルイゾン
15 チアゴ・シウヴァ
16 ジウベルト
7 エラーノ②(負傷)
17 ジョズエ
18 ラミレス■
20 クレベルソン
11 ロビーニョ
23 グラフィッチ
10 カカー(前節退場による出場停止)
監督
ドゥンガ(ブラジル国籍)

(4-2‐3-1)
-------L・ファビアーノ-------
-------------------
-ニウマール--J・バチスター--D・アウヴェス-
----フェリペ・メロ--G・シウヴァ----
-------------------
-M・バストス--フアン--ルシオ--マイコン-
-------------------
--------J・セーザル--------


【マッチレポート】
ポルトガルは前節の北朝鮮に7ゴールを奪って大勝。
そのアドバンテージがモノをいって、大敗しない限り突破が決まるポルトガル。
一方、2連勝で早々に決勝トーナメント進出を決定したブラジル。
このゲームはカカを出場停止で欠くが、大勢に影響はなさそうだ。
カルロス・ケイロスは右SBにR・コスタを、
中盤アンカーには1枚イエローをもらっているP・メンデスではなくペペを、
さらに3トップの左にはドゥダを起用し、ロナウドを中央に入れる。
ドゥンガは4-2-3-1の中盤3枚だけを過去2試合から変更。
右からD・アウヴェス、J・バチスタ、ニウマールとそっくり入れ替えた。
序盤からポゼッションは圧倒的にブラジル。
6分にはD・アウヴェスがミドルゾーンから積極的なシュート。
1つのポイントは右サイド、D・アウヴェスとマイコンが縦に並ぶ、
このゾーンを使って行こうという意思がチームから見える。
ポルトガルは3トップのワイドも、下がりすぎている訳ではないが
マイコンとM・バストスの監視に忙しい。特にドゥダは代表でSBをやることも多く、
この起用にもケイロスのまずは守備からという考え方がよく現れている。
むしろ積極的に上がっていたのは左SBのF・コエントラン。
18分、そのF・コエントランのオーバーラップから
左へ流れたR・メイレレスのクロスをチアゴがボレーで狙う。
枠を外れたが、やはりこの中盤2枚が上がると好機が築かれそうだ。
25分、中央35mくらいの距離からFKを蹴ったのはロナウド、
しかし軌道は本田のようなイメージを描いてくれない。
30分、D・アウヴェスが右へ、L・ファビアーノは切り返して
左足でクロスを送ると、中央のDFは誰1人触れない。
ファーから飛び込んだニウマールのシュートは、
何とか反応していたエドゥアルドがギリギリで触ると、左のポストに弾かれる。
ここからポルトガルのカウンター、
チアゴがドリブルで持ち込み、右の外側を駆け上がったダニーへ、
ダニーはシュートも打てるポジションながら、もう1度中へ、
チアゴはG・シウヴァとの競り合いで倒れると、アルチュンディア主審はホイッスル。
しかし判定はチアゴのシミュレーション。
ダニーがシュートを打っていた方が可能性も高かったような気もするが、
ようやく両チームが速い攻守の切り替えからチャンスを創り合った。
32分のブラジル、フェリペ・メロのサイドチェンジを
マイコンはワントラップすると強引なボレー。
34分にもマイコンがオーバーラップから惜しいクロスを中へ。
39分、これもマイコンが右サイドから高いクロスを送ると、
いち早く落下点を掴んだL・ファビアーノがヘディング、
ゴールわずか左に逸れたが、シンプルな崩しから決定機を創る。
30分過ぎからマイコンは積極的に前へと出てくるが、
ややD・アウヴェスとの攻守に渡る連携は薄いか。
40分、ペペがフェリペ・メロの左足を後ろから踏みつけイエローカード。
すると2分後、ペペにフェリペ・メロが報復気味の体当たりをかまし、
イエローカードが出される。ここでのドゥンガの対応は早い。
前半終了間際の44分、ジョズエを投入。下げられたのはフェリペ・メロ。
退場されては当然次戦以降にも影響が出ると、
危険を感じた指揮官はすぐに動いた。この徹底ぶりがドゥンガたるゆえんか。
この直後にもF・コエントランにイエローカードが提示される。
実はこれが両チーム通じて7枚目のイエローカード。
やや必要以上にヒートアップしたような感じもあった前半は
結局スコアレスで終了した。

後半は一転、立ち上がりから焦らずにしっかり繋ぎ始めた
ポルトガルがペースを握っていく。
54分にはドゥダを下げてシモンを投入。これも意識としては
前への推進力を1段上げる交替カードの切り方だろう。
58分、CKの流れから軽率なG・シウヴァのトラップミスをかっさらったシモン、
無回転ミドルをJ・セーザルの正面に打ち込む。
60分、中盤でボールを奪った流れからロナウドは1対4の状況にも関わらず、
ドリブルで突っ掛ける。右サイドでルシオと1対1。
ルシオは一旦有利な体勢になるが、再びロナウドに寄せられて
苦し紛れのクリア、これが中央に走り込んだR・メイレレスへ、
シュートは、しかしJ・セーザルが飛び込み、わずかに触ってセーブ。
ブラジルからすれば、これも中盤での単純なパスミスが発端。
ドゥンガも緩み始めた状況に激怒する模様が映し出される。
このプレーでユニフォームが破れたJ・セーザル。
ジョルジーニョコーチが代わりのユニフォームを届けに来ていたが、
そういう役割の人って他にいないの?
ケイロスは流れのいい時間帯にも万難を排するような交替を64分、
カードを持っているペペを下げて、P・メンデスをアンカーに入れる。
後半だけを見れば、ポゼッション率はポルトガルが上回ったのではないか。
ブラジルは前半が嘘のようにまったくいい形が創れなくなる。
こうなってくると、カカ、エラーノ、ロビーニョの不在が
浮き彫りとなってしまった感は否めない。
すっかりうまくいかなくなったブラジルと、
もはや無理して前に人数を掛けないポルトガル。
このカードからはちょっと想像できないような停滞した雰囲気をピッチが包む。
91分、途中出場していたラミレスのミドルがB・アウヴェスに当たって、
コースが変わるも、エドゥアルドがファインセーブで逃れる。
結局、終わってみればスコアレスドロー。
ポルトガルからしてみれば、十分納得できる勝ち点1獲得で2位通過。
ブラジルはイエローカードも増え、控え選手のアピールもイマイチ。
得たものより失ったものの方が多いゲームだったかもしれない。

ポルトガル 0×0 ブラジル
【得点者】
なし
【警告/退場】
ポルトガル:ドゥダ①(25分)、チアゴ①(31分)、ペペ①(40分)、
       F・コエントラン①(45分)
ブラジル:L・ファビアーノ①(15分)、フアン①(25分)、フェリペ・メロ①(43分)
【交替】
ポルトガル:ドゥダ→シモン(54分)
       ペペ→P・メンデス(64分)
       R・メイレレス→M・ヴェローゾ(84分)
ブラジル:フェリペ・メロ→ジョズエ(44分)
      ジュリオ・バチスタ→ラミレス(82分)
      L・ファビアーノ→グラフィッチ(85分)
【AD的Man of the Match】
ファビオ・コエントラン(ポルトガル)

《グループG最終順位表》
①ブラジル 7(2勝1分け・5得点2失点)
②ポルトガル 5(1勝2分け・7得点0失点)
------------------  
③コートジボワール 4(1勝1分け1敗・4得点3失点)
④北朝鮮 0(3敗・1得点12失点)

写真は、関係ないシリーズより“牛に引かれて「善光寺」”
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AD土屋

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