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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

ワールドカップ 2010年06月25日

(44)グループE カメルーン×オランダ

foot!
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グループE
2010/6/24 20:30 グリーン・ポイント(ケープタウン)
カメルーン×オランダ

天候:晴れ 気温:15度 観客:63,093人
主審:パブロ・ポソ(チリ)

【カメルーン】
GK
16 スレイマヌ・ハミドゥ
DF
8 ジェレミ・ヌジタップ
3 ニコラ・ヌクル■
19 ステファン・エムビア■
2 ブノワ・アス・エコト
MF
7 ランドリー・エンギュエモ
11 ジャン・マクーン
14 オーレリアン・シェジュ
12 ガエタン・ボング
FW
9 サミュエル・エトー①
13 マキシム・チュポ・モティング
SUB
1 イドリス・カメニ
22 ギー・エンディ
4 リゴベル・ソング
5 セバスティアン・バソング■
6 アレクサンドル・ソング(負傷)
10 アシル・エマナ
18 エヨング・エノー(負傷)
20 ジョルジュ・マンジェク(負傷)
21 ジョエル・マティプ
15 ピエール・ウェボ
17 モハマドゥ・イドリス
23 ヴァンサン・アブバカル
監督
ポール・ル・グエン(フランス国籍)

(4-4-2)
----モティング---エトー----
-------------------
-ボング-----------エンギュエモ-
-----シェジュ---マクーン-----
-------------------
-アス・エコト-エムビア-ヌクル-ジェレミ-
-------------------
--------ハミドゥ--------


【オランダ】
GK
1 マールテン・ステケレンブルフ
DF
12 ハリド・ブラルーズ
3 ヨニー・ハイティンハ
4 ヨリス・マタイセン
5 ジオヴァニ・ファン・ブロンクホルスト(C)
MF
6 マルク・ファン・ボメル
8 ナイジェル・デ・ヨンク■
7 ディルク・カイト①
10 ウェズレイ・スナイデル①
23 ラファエル・ファン・デル・ファールト
FW
9 ロビン・ファン・ペルシー■
SUB
16 ミシェル・フォルム
22 サンデル・ボスフケル
2 グレゴリー・ファン・デルヴィール■
13 アンドレ・オーイエル
15 エドソン・ブラーフハイト
14 デミー・デ・ゼーウ
18 スタイン・スハールス
20 イブラヒム・アフェライ
11 アリエン・ロッベン
17 エルイェロ・エリア
19 ライアン・バベル
21 クラース・フンテラール
監督
ベルト・ファン・マルヴァイク(オランダ国籍)

(4-2-3-1)
-------ファン・ペルシー-------
------------------
V・デル・ファールト-スナイデル----カイト-
-----デ・ヨング--ファン・ボメル-----
-------------------
-ジオ-マタイセン-ハイティンハ-ブラルーズ-
-------------------
-------ステケレンブルフ-------

【マッチレポート】
グループリーグ敗退が決まってしまったカメルーンと突破を決めているオランダ。
今大会最初にして唯一の“消化試合”となってしまった。
退任が噂されるル・グエンは中盤を全員入れ替え。
ドイスボランチにマクーンとシェジュ、右にエンギュエモ、左にボングと
3人が今大会初出場。最終ラインも過去2試合は右SBだったエムビアが中央で、
空いた右にはジェレミが入る。
スタートの布陣が3試合すべて違った辺りに、指揮官の苦悩が見える。
一方、メンバーの大幅入れ替えも予想される中、
ファン・マルヴァイクの選択は右SBのみブラルーズに替わっただけで
後は過去2試合とまったく同じメンバー。
1位通過すれば次戦までは中3日だが、ベストの布陣で臨む。
5分、シェジュがエトーとのワンツーからミドルはGKキャッチ。
同じく5分、ファン・ペルシーの粘り強いキープから
ファン・デル・ファールトの右足シュートはゴール右へ。
以降は大きな動きのないままにゲームは進んでいく。
オランダがあまり無理をしなかったという面も確かにあったとは思うが、
カメルーンの守備ブロックはデンマーク戦と比べると、かなり組織的に動けていた印象。
特にドイスボランチはマクーンとシェジュのこのコンビが
一番安定していたのではないか。ただ、やはりCBは背後への対応に難がある。
19分、ファン・ブロンクホルストの左フィードに
あっさりと裏を取ったファン・ペルシーはワントラップからフィニッシュ、
右足でのシュートは弱くGKに止められるが、オランダはこれが狙いどころだろう。
カメルーンは2トップのエトーとモティングがほとんどボールに絡めず、
なかなかチャンスらしいチャンスが創れなかったが、
31分、左右に大きく揺さぶり、ジェレミの右クロスから最後はマクーンがヘッド。
体が伸び切ってボールは大きくバーを越えるが、1つ形を見せる。
さて、のらりくらりと時間を進めていたオランダは32分、
中央からスナイデルが右へ、上がってきたSBのブラルーズは狭いコースを通す、
カイトのシュートは枠の左へ外れたが、これで勢いを得ると4分後に先制ゴールが。
36分、ファン・ペルシー、カイトと繋いで、ファン・ペルシーは
ファン・デル・ファールトのワンツー気味のスルーパスから抜け出す。
右足のシュートはハミドゥの股間を抜けて、ゴールネットへ。
3試合目にしてエースがようやく大会初ゴール。
オランダが1点のリードを奪って、ハーフタイムへと折り返した。

後半最初のチャンスはオランダに。
51分、中盤でボールを奪ったファン・ボメルは縦へ素早く付ける、
ハーフウェーライン辺りからドリブルを開始したファン・ペルシーは
右に流れて右足シュートを枠内へ飛ばす。
どうもファン・ペルシーはあえて右足でのフィニッシュを選んでいるように見えてしまう。
56分、ル・グエンは最初の交替を決断。ボングを下げて、アブバカルを投入。
これがカメルーンに流れを引き寄せるキッカケとなる。
59分、エトーが突如覚醒。中央からいきなり4人のDFをぶち抜きフィニッシュ、
カバーに入ったマタイセンのブロックに遭うが、凄まじい切れ味。
何でこれを継続して出せないかな。いや、出さないかな。
62分、右サイドでボールを持った18歳のアブバカルは
ロナウド、カズばりのまたぎから2人かわすと、思いもよらない所にスルーパス、
やや準備のできていなかったマクーンの慌てて打った格好になったシュートは
GKに阻まれるが、味方の予想を上回るパスを出せる辺りに、
アブバカルが国内組でただ1人選出された理由が見い出せる。
近いうちにヨーロッパへ進出してくるのは間違いないだろう。
64分、ジェレミが左FKを直接狙うとファン・デル・ファールトが手でブロック。
PKはエトーがしっかり決めるが、喜ぶ選手は多くない。
今大会で最も寂しいゴールだったのではないか。
73分、オランダサポーターが大いに盛り上がる。
アリエン・ロッベン、南アフリカ初見参。決勝トーナメントへ向けての試運転。
そしてカメルーンも73分、R・ソングが4回目のワールドカップ出場を果たす。
ちょっとル・グエン、高校サッカーの監督チックな采配だなあ。
すると83分、この交替に明と暗がクッキリ分かれる。
スナイデルのミドルパスを受けたのはロッベン、
右サイドに持ち出してからカットイン、対峙したR・ソングは付いていけない、
ロッベンの巻いたシュートは左ポストを叩き、
こぼれ球を押し込んだのは同じく途中出場のフンテラール。
ル・グエンもベンチへと座り込んでしまった。
これでオランダは3連勝でのグループ1位通過。
決勝トーナメント1回戦ではサプライズとなったスロヴァキアと対戦する。
失望だけを残して、3連敗で大会を去ることになったカメルーン。
ゲーム後、ル・グエンは自ら退陣することを発表した。

カメルーン 1×2 オランダ
【得点者】
カメルーン:エトー②(65分=PK)
オランダ:ファン・ペルシー①(36分)、フンテラール①(83分)
【警告/退場】
カメルーン:ヌクル②(25分)、エムビア②(81分)
オランダ:カイト①(17分)、ファン・デル・ファールト①(65分)、
      ファン・ブロンクホルスト①(70分)
【交替】
カメルーン:ボング→アブバカル(56分)
       モティング→イドリス(72分)
       ヌクル→R・ソング(73分)
オランダ:ファン・ペルシー→フンテラール(59分)
      カイト→エリア(66分)
      ファン・デル・ファールト→ロッベン(73分)
【AD的Man of the Match】
ロビン・ファン・ペルシー(オランダ)

《グループE最終順位表》
①オランダ 9(3勝・5得点1失点)
②日本 6(2勝1敗・4得点2失点)
------------------  
③デンマーク 3(1勝2敗・3得点6失点)
④カメルーン 1(1分け2敗・2得点5失点)

《決勝トーナメント1回戦組み合わせ》
6/28 16:00@ダーバン 
オランダ(グループE1位)×スロヴァキア(グループF2位)
6/29 16:00@プレトリア 
パラグアイ(グループF1位)×日本(グループE2位)

写真は、ファン・ペルシーが生まれた「ロッテルダム」
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AD土屋

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