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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

ワールドカップ 2010年06月24日

(40)グループD オーストラリア×セルビア

foot!
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グループD
2010/6/23 20:30 ムボンベラ(ネルスプロイト)
オーストラリア×セルビア

天候:晴れ 気温:15度 観客:37,836人
主審:ホルヘ・ラリオンダ(ウルグアイ)

【オーストラリア】
GK
1 マーク・シュウォーツァー
DF
8 ルーク・ウィルクシャー
6 マイケル・ビューチャン
2 ルーカス・ニール(C)■
21 デイヴィッド・カーニー
MF
5 ジェイソン・クリナ
16 カール・ヴァレリ■
7 ブレット・エマートン
4 ティム・ケイヒル
23 マルク・ブレッシャーノ
FW
9 ジョシュア・ケネディ
SUB
12 アダム・フェデリチ
18 ユージン・ガレコヴィッチ
20 マーク・ミリガン
11 スコット・チッパーフィールド
13 ヴィンチェンツォ・グレッラ(負傷)
15 ミル・ジェディナク
22 ダリオ・ヴィドシッチ
14 ブレット・ホルマン①
17 ニキタ・ルカヴィツヤ
19 リチャード・ガルシア
10 ハリー・キューウェル(退場による出場停止)
3 クレイグ・ムーア■■(警告累積による出場停止)
監督
ピム・ファーベーク(オランダ国籍)

(4-2-3-1)
-------ケネディ-------
-------------------
-ブレッシャーノ-ケイヒル--エマートン-
----ヴァレリ----クリナ----
-------------------
-カーニー-ニール-ビューチャン-ウィルクシャー-
-------------------
------シュウォーツァー------

【セルビア】
GK
1 ウラジミール・ストイコヴィッチ
DF
6 ブラニスラフ・イヴァノヴィッチ■
5 ネマニャ・ヴィディッチ■
13 アレクサンダル・ルコヴィッチ
16 イヴァン・オブラドヴィッチ
MF
10 デヤン・スタンコヴィッチ(C)
22 ズドラフコ・クズマノヴィッチ■
18 ミロシュ・ニンコヴィッチ
FW
17 ミロシュ・クラシッチ
15 ニコラ・ジギッチ■
14 ミラン・ヨヴァノヴィッチ①
SUB
12 ボヤン・イサイロヴィッチ
23 アンジェリコ・ジュリチッチ
2 アントニオ・ルカヴィナ
3 アレクサンダル・コラロフ■
20 ネヴェン・スボティッチ■
4 ゴイコ・カチャル
7 ゾラン・トシッチ
11 ネナド・ミリヤシュ
19 ラドサフ・ペトロヴィッチ
8 ダンコ・ラゾヴィッチ
9 マルコ・パンテリッチ
21 ドラガン・ムルジャ
監督
ラドミール・アンティッチ(セルビア国籍)

(4-3-3)
---------ジギッチ---------
-ヨヴァノヴィッチ----------クラシッチ-
-------------------
---ニンコヴィッチ---ークズマノヴィッチ---
-------スタンコヴィッチ----
オブラドヴィッチ-スポティッチ-ヴィディッチ-イヴァノヴィッチ
-------------------
-------ストイコヴィッチ-------

【マッチレポート】
前節のドイツ戦ではやや審判の判定にも助けられ、勝ち点3を手に入れたセルビア。
このゲームに勝利すれば、グループリーグ突破を自力で決められる。
対するオーストラリアは初戦こそドイツに大敗を喫したが、
ガーナには退場者を出しながらも粘り強く勝ち点1を獲得。
こちらも勝利がネクストステージへの絶対条件となる。
まず、ゲームのファーストシュートはセルビア。
6分、ハーフウェーラインからドリブルでボックスまで侵入した
クラシッチのシュートがシュウォーツァーにセーブを強いる。
続けて12分、ニンコヴィッチのスルーパスから完全に抜け出したのはまたもクラシッチ。
しかし、シュウォーツァーはコースをうまく消して飛び出すと、シュートは枠外へ。
このクラシッチとヨヴァノヴィッチ、両翼の調子が上がって来ないのが
セルビアがここまで苦しんでいる大きな要因でもある。
ここが本来持ち合わせている突破力と決定力の復調は
勝利への大きなキーポイントになるのは間違いない。
一方のオーストラリアはなかなかケネディにボールが入らず。
彼の下に控えるエマートン、ケイヒル、ブレッシャーノはいずれも機動力が高く、
簡単な放り込みも十分効果的だとは思うのだが。
23分にはセルビア、右サイドからクズマノヴィッチのクロス、
上がっていた右SBのイヴァノヴィッチはFWのようなワントラップから
ボレーを放つも、シュウォーツァーは右手一本でファインセーブ。
基本構図はポゼッションのセルビアに、守備重視のオーストラリア。
やや左サイドは使われているものの、オーストラリアもしっかり耐える。
34分、またもクズマノヴィッチの右クロス、
中央ジギッチをビューチャンとカーニーは掴めない。
フリーで放った202センチのヘディングは、しかし枠を大きく外れる。
徐々にクラシッチではなく、右に流れることの多いクズマノヴィッチが
惜しいシーンを演出し始める。
38分もセルビア、左サイドからヨヴァノヴィッチのスルーパスに反応したのは
斜めに入ってきていたクラシッチ。オフサイドにはなったものの、
ようやく両翼のコンビネーションで1つ形を創れたのは大きい。
オーストラリアも45+1分、エマートンの右クロスからケネディが
ヴィディッチとイヴァノヴィッチより頭1つ抜け出して打ち下ろすが、
力なくGKの手の中へ。ただ、最後に初の枠内シュートをオーストラリアは記録。
全体的にはセルビアのペースで、まずは45分間が経過していった。

後半は51分、ようやくオーストラリアが狙いを体現。
後方からのフィード、ケネディがルコヴィッチに競り勝って落とすと、
ケイヒルがミドル。枠には飛ばなかったものの、
これが出てくればオーストラリアもリズムを握れる。
53分はセルビア、スタンコヴィッチが左へ展開、ヨヴァノヴィッチのクロスは、
ジギッチが胸、頭とコントロールしてハーフボレーをバーの上へ。
ちょっとユーモラスなボール捌きも、シュートには迫力がある。
59分はオーストラリア、ブレッシャーノのFKはストイコヴィッチが弾く。
61分もオーストラリア、エマートンの右クロス、
ケイヒルは10センチ高いヴィディッチに競り勝って、ヘディングもGKへ。
やや運動量の落ちてきたセルビアは全体的なラインも下がり、
オーストラリアのロングボールが有効な手立てとなってくる。
ここでサッカー・シティに動きがあった。ドイツが先制。
オーストラリアは、これで大量得点での勝利が必要となる。
アンティッチは62分、クラシッチを下げてトシッチを投入、
そのままトシッチは3トップの左に入る。
64分、再びオーストラリアにチャンス、ヴァレリが縦へ、
ブレッシャーノのブレ球ミドルはストイコヴィッチがまたも弾く。
66分、ピムが動いた。ヴァレリとブレッシャーノOUT、
ホルマンとチッパーフィールドIN。
ケイヒルとケネディが2トップ、ホルマンがその下に入り、
右にエマートン、左にチッパーフィールド、底にクリナと、
中盤ダイヤモンドの4-4-2で何とか前に圧力を掛けに行く。
すると69分、初戦で退場の憂き目に遭ったエースが魅せた。
右サイド、ウィルクシャーのアーリークロス、
またもヴィディッチに競り勝つケイヒル、ヘディングはゴールに吸い込まれる。
まさに汚名返上の一撃。コーナーフラッグを殴る、殴る。お決まりのポーズ。
さらに73分、ニールのクリアをオブラドヴィッチもクリア、
拾ったケイヒルはダイレクトヒールで左へ、受けたホルマンは突進、
思い切った30mミドルはゴール左へ突き刺さる。4分間で2ゴール。
カイザースラウテルンの再現か。にわかにオーストラリアサポーターも活気付く。
果たしてこれが大量得点に繋がるのだろうか。
アンティッチ2枚目のカードは77分、クズマノヴィッチをラゾヴィッチに入れ替え、
2トップにして何とか2点を、そして3点を返そうと力を振り絞る。
すると84分、右サイドでボールを持ったトシッチが得意の左足を奮うと、
シュウォーツァーはDFがブラインドになったか、小さく弾いてしまう。
パンテリッチがプッシュ。トシッチ、パンテリッチ、交替出場の2人が役割を果たし、
セルビアが1点差に迫る。
87分、カーニーの左アーリー、ケネディはルコヴィッチと競り合いながらも収めると、
シュートは軸足もシュートを打った足もブレて、枠に飛ばせない。
前半から何度も宙を舞っていたハイタワーには、もう力が残っていなかった。
90分、ヨヴァノヴィッチのCK、ヴィディッチのヘディングは
ケイヒルの腕に当たったように見えたが、ラリオンダ主審は笛を吹かない。
PKが決まれば勝ち点1獲得は濃厚なだけに抗議するセルビアイレブンにベンチ。
しかし判定が覆ることはない。追加タイムの激しい攻防もゴールには結び付かず。
試合終了のホイッスルは両雄が共に南アフリカへと別れを告げることを意味した。

オーストラリア 2×1 セルビア
【得点者】
オーストラリア:ケイヒル①(69分)、ホルマン②(73分)
セルビア:パンテリッチ①(84分)
【警告/退場】
オーストラリア:ビューチャン①(49分)、ウィルクシャー①(50分)、エマートン①(67分)、
         カーニー①(分)
セルビア:ルコヴィッチ①(18分)、ニンコヴィッチ①(59分)
【交替】
オーストラリア:ヴァレリ→ホルマン(66分)
          ブレッシャーノ→チッパーフィールド(66分)
          ウィルクシャー→ガルシア(82分)
セルビア:クラシッチ→トシッチ(62分)
      ジギッチ→パンテリッチ(67分)
      クズマノヴィッチ→ラゾヴィッチ(77分)      
【AD的Man of the Match】
ティム・ケイヒル(オーストラリア)

《グループD最終順位表》
①ドイツ 6(2勝1敗・5得点1失点)
②ガーナ 4(1勝1分け1敗・2得点2失点)
------------------  
③オーストラリア 4(1勝1分け1敗・3得点6失点)
④セルビア 3(1勝2敗・2得点3失点)

《決勝トーナメント1回戦組み合わせ》
6/26 20:30@ラステンブルグ 
アメリカ(グループC1位)×ガーナ(グループD2位)
6/27 16:00@ブルームフォンテーン 
ドイツ(グループD1位)×イングランド(グループC2位)

写真は、先制ゴールをアシストしたウィルクシャー@「トゥヴェンテ」
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AD土屋

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