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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
グループB
2010/6/12 16:00 エリス・パーク(ヨハネスブルグ)
アルゼンチン×ナイジェリア
天候:晴れ 気温:16度 観客:55,686人
主審:ヴォルフガング・シュタルク(ドイツ)
【アルゼンチン】
GK
22 セルヒオ・ロメロ
DF
17 ホナス・グティエレス
2 マルティン・デミチェリス
13 ワルテル・サムエル
6 ガブリエル・エインセ
MF
14 ハビエル・マスチェラーノ(C)
8 フアン・セバスチャン・ベロン
7 アンヘル・ディ・マリア
FW
9 ゴンサロ・イグアイン
10 リオネル・メッシ
11 カルロス・テベス
SUB
1 ディエゴ・ポソ
21 マリアーノ・アンドゥハル
3 クレメンテ・ロドリゲス
4 ニコラス・ブルディッソ
12 アリエル・ガルセ
15 ニコラス・オタメンディ
5 マリオ・ボラッティ
20 マキシ・ロドリゲス
23 ハビエル・パストーレ
16 セルヒオ・アグエロ
18 マルティン・パレルモ
19 ディエゴ・ミリート
(4-3-3)
--イグアイン---メッシ---テベス--
------------------
-ディ・マリア--------------
-------ベロン--マスチェラーノ---
-------------------
-エインセ-サムエル-デミチェリス-グティエレス-
-------------------
--------ロメロ--------
【ナイジェリア】
GK
1 ヴィンセント・エニェアマ
DF
17 シディ・オディア
2 ジョセフ・ヨボ(C)
6 ダニー・シットゥ
3 タイイェ・タイウォ
MF
14 サニ・カイタ
20 ディクソン・エトゥフ
15 リュクマン・ハルナ
19 チネドゥ・オバシ
FW
8 ヤクブ・アイイェグベニ
18 ヴィクター・オビンナ
SUB
16 オースティン・エジデ
23 デレ・アイエヌグバ
5 ラビウ・アフォラビ
21 ウワ・エチジレ
22 アヨデレ・アデレイェ
4 ヌワンコ・カヌ
10 ブラウン・アイデイェ
12 カル・ウチェ
13 アイラ・ユスフ
7 ジョン・ウタカ
9 オバフェミ・マルティンス
11 ピーター・オデムウィンギー
(4-4-2)
----ヤクブ-----オビンナ----
-------------------
--オバシ----------カイタ--
-----ハルナ---エトゥフ-----
------------------
-タイウォ-シットゥ--ヨボ--オディア-
-------------------
-------エニェアマ-------
【マッチレポート】
マラドーナの16年ぶりとなるワールドカップ帰還が焦点でもあるアルゼンチン。
果たしてメッシは真の10番を継ぐ者としての地位を確立できるのか。
ナイジェリアもアフリカ勢躍進の先駆けとして“ホーム”での大会で上位進出を狙う。
試合前にはアルゼンチンサポーターの“VAMOS RACING”マフラーが特に目を惹いた。
4分、いきなりメッシがドリブルを開始すると誰も止められない。
クロスをイグアインが外すが、いきなり見る者の度肝を抜くプレーを披露したメッシ。
そしてイグアインにとっては、結果的に辛く苦しい79分間を示唆するシーンとなる。
6分、オディアの信じられないミスパスがテベスへ、
メッシのシュートはGKエニェアマがスーパーセーブで凌ぐが、これで得たCK、
ベロンのキックにどフリーで突っ込んできたエインセがダイブ。
ボールはゴール左スミに吸い込まれる。先制はアルゼンチン!
飛び出したかったオバシを抑えつけていたサムエルのマリーシアも見逃せない。
その後も目まぐるしく動き回る3トップをまったく捕まえられないナイジェリアは
かわいそうな程に混乱している様子が見て取れた。
18分にはメッシが右サイドからカットインしてエニェアマを転がすミドル、
21分にはテベスのスルーパスからイグアインが抜け出すもエニェアマのファインセーブ。
攻め続けるアルゼンチン。しかしここからはやや勢いに陰りが見え始め、
30分を過ぎると完全に停滞したような状態に陥ってしまう。
当然ナイジェリアが慣れてきてアジャストしたことも要因だと思うが、
もう1つはシステムで言うと20分過ぎから4-2-3-1のような形で固定され始め、
1トップに入ったイグアインがボールをうまく引き出せず、その下に入ったメッシも
ズルズル下がって行く割にはボールに絡めなくなっていったことが挙げられるように感じた。
いい意味での“カオス”がなくなってしまったとでも表現すればよいだろうか。
それでも37分にはメッシのFKからディ・マリアのスルーパスで
メッシがまたもエニェアマのファインセーブを誘うようなシュート。
リズムが悪くても突如輝く別次元のプレーを10番は周囲に印象付け、前半は終了した。
後半に入ってもギアの上がってこないアルゼンチン。
ただ、49分にベロンとのワンツーに近いような形でチャンスを創るなど、
メッシの突発性があるために、ナイジェリアもなかなか攻撃に人数を掛けられない。
ただ、このままでは勝ち点を奪えないラガーベック監督は、
52分にマルティンス、60分にオデムウィンギーを投入と攻撃的な采配を打ち出し、
61分にはその2人が絡んだ形から、カイタのフィニッシュに繋げる。
65分、アルゼンチンはカウンターから4対2というシチュエーション、
テベスのラストパスを受けたメッシのシュートは枠の左側へ。
このクラスのゲームで残り25分のカウンター4対2は結構珍しいのではないか。
66分、メッシが4人引きつけてのラストパス、フリーのイグアインが放ったシュートは
デジャヴの如くエニェアマのファインセーブに阻まれる。
反転、ナイジェリアのカウンター、オデムウィンギー独走もシュートは打てない。
早くも中盤がお互いに空き始め、カウンター合戦の様相に。
この辺りから両者共に組織的な攻守というのはすっかり影を潜めてしまった。
71分はナイジェリア。タイウォのトーキックはゴールのわずかに右へ。
78分もナイジェリア。マルティンスがデミチェリスを外して強烈な枠内ミドル。
このタイミングでイグアイン、ミリートに替わる。
イグアインにとってはCLの敗れたリヨン戦のような形になってしまった。
81分はアルゼンチン。メッシがディ・マリアとのワンツーからフィニッシュ、
立ちはだかるエニェアマ。もはや守護神なんてレベルではなく鬼神に見えてきた。
82分はナイジェリア。ウチェが左に展開するとヤクブは最高のクロスを中へ、
フリーのウチェ、焦ってボレーは浮いてしまう。
そしてこれがナイジェリアの実質ラストチャンス。
最後はディ・マリアを下げてブルディッソを投入するという
軽く拍子抜けするくらいまっとうな交替策を見せたマラドーナが
苦しみながら監督としてのワールドカップ初勝利を手中に収める結果となった。
アルゼンチン 1×0 ナイジェリア
【得点者】
アルゼンチン:エインセ①(6分)
【警告/退場】
アルゼンチン:グティエレス①(41分)
ナイジェリア:ハルナ①(77分)
【交替】
アルゼンチン:ベロン→マキシ・ロドリゲス(74分)
イグアイン→ミリート(79分)
ディ・マリア→ブルディッソ(85分)
ナイジェリア:オビンナ→マルティンス(52分)
オバシ→オデムウィンギー(60分)
タイウォ→ウチェ(75分)
【AD的Man of the Match】
ヴィンセント・エニェアマ(ナイジェリア)
写真は、亘さんもマラドーナも汗を流したアルゼンチン「ボカ練習場」
AD土屋
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