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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
グループD
2010/6/23 20:30 サッカー・シティ(ヨハネスブルグ)
ガーナ×ドイツ
天候:晴れ 気温:11度 観客:83,391人
主審:カルロス・シモン(ブラジル)
【ガーナ】
GK
22 リチャード・キングソン(C)
DF
4 ジョン・パントシル
8 ジョナサン・メンサー■
5 ジョン・メンサー
2 ハンス・サルペイ
MF
6 アンソニー・アナン■
23 ケヴィン・プリンス・ボアテング
12 プリンス・タゴエ■
21 クワドウォ・アサモア
13 アンドレ・アイェウ
FW
3 アサモア・ギャン②
SUB
1 ダニエル・アギエイ
16 ステファン・アホール
7 サミュエル・インコーム
15 アイザック・ヴォ-サー■(負傷)
17 イブラヒム・アイェウ
19 リー・アディ■
9 デレク・ボアテング
10 ステファン・アッピアー
11 サリー・ムンタリ
14 マシュー・アモアー
18 ドミニク・アディアー
20 クインシー・オウス・アベイエ
監督
ミロヴァン・ライェヴァツ(セルビア国籍)
(4-2-3-1)
--------ギャン--------
-------------------
-A・アイェウ--アサモア---タゴエ-
---K・P・ボアテング--アナン---
-------------------
サルペイ-ジョン・メンサー-ジョナサン・メンサー-パントシル
-------------------
-------キングソン-------
【ドイツ】
GK
1 マヌエル・ノイアー
DF
16 フィリップ・ラーム(C)■
17 ペア・メルテザッカー
3 アルネ・フリードリッヒ
20 イェロメ・ボアテンク
MF
6 サミ・ケディラ■
7 バスティアン・シュヴァインシュタイガー■
13 トーマス・ミュラー①
8 メスト・エジル■
10 ルーカス・ポドルスキ①
FW
19 カカウ①■
SUB
12 ティム・ヴィーゼ
22 ハンス・ヨルク・ブット
4 デニス・アオゴ
5 セルダル・タスキ
14 ホルガー・バドシュトゥバー
2 マルセル・ヤンゼン
15 ピオトル・トロホウスキ
18 トニ・クロース
21 マルコ・マリン
9 シュテファン・キースリンク
23 マリオ・ゴメス
11 ミロスラフ・クローゼ①(警告2枚による退場で出場停止)
監督
ヨアヒム・レーヴ(ドイツ国籍)
(4-2-3-1)
--------カカウ--------
-------------------
-ポドルスキ---エジル---ミュラー-
--シュヴァインシュタイガー-ケディラ----
-------------------
ボアテンク-フリードリッヒ-メルテザッカー-ラーム
-------------------
--------ノイアー--------
【マッチレポート】
ここまで1勝1分けでグループ首位に立っているガーナ。
既に4チームの敗退が決定しているアフリカ勢の砦として
何とか次のラウンドへと進みたい。
一方、初戦はオーストラリアに4点を奪って大勝。
優勝候補の中でも最高のスタートを切ったと言われていたドイツだったが、
2戦目はクローゼの退場もあって、セルビアに惜敗。
このゲームに負ければ、グループリーグ敗退の可能性も出てきた。
ガーナはCBがダブルメンサーになったのが前の試合から唯一の変更点。
ドイツは出場停止のクローゼの所にカカウ、
そして左SBがバドュシュトゥバーからボアテンクへ。
ここにワールドカップ80年の歴史で初めて、兄弟対決が実現する運びとなった。
ゲームは13秒でA・アイェウが早速シュート。
3分にはエジルのスルーで抜け出したカカウがフィニッシュまで。
お互いに早い段階でのファーストシュート。勝ち点3への意欲も旺盛か。
6分、中盤からK・P・ボアテンクの高速スルーパス、
わずかにギャンはコントロールしきれずにシュートは打ち切れない。
9分、ポドルスキは左サイドから高速クロス、
ジョナサン・メンサーのクリアはゴールに向かい、キングソンが何とか弾き出したが
あわやオウンゴールという場面、19歳は肝を冷やしたに違いない。
14分、左サイドでアサモアがキープから上がってきたA・アイェウへ、
折り返しをギャンが待ち受けるも戻ったシュヴァインシュタイガーが間一髪クリア。
15分、ミュラーの右アーリー、ファーサイドでポドルスキのボレーはヒットせず。
お互いにチャンスを創り合うような展開も、DF陣の集中もあって、
あと1歩という所でシュートシーンまでは持ち込めない。
ただ、やはり勝利が求められるドイツの方に勢いは感じる。
テンションの高い序盤が過ぎると、少しずつ現状を表すような形が明確になっていく。
ドイツはケディラやシュヴァインシュタイガーも前へ、
エジルも初戦のようにボールを引き出し、ボールを持ちながら好機を窺う。
ガーナはある程度セットした状態からカウンターを狙っていくが、
DFラインをかなり高く保ち、前線との間もコンパクトなので、
割とボールを奪ってからは速い切り替えでチャンスができる。
しかし、25分にはドイツがその高いラインを逆手に取って、
カカウのスルーパスに質の高い動き出しからエジルがフリーで抜け出す。
飛び出したキングソンとの1対1、シュート、キングソンはビッグセーブ、
先制ゴールはまだ記録されない。
26分、今度はガーナがCKから決定機。アイェウのキックをニアでギャンが合わせる。
ゴールへ飛んでいったボールは、ラームがライン上でクリア。
こちらも先手を取るには至らず。
以降は、お互いなかなかフィニッシュには繋がらない時間が続き、
ハーフタイムを迎えるが、どちらかと言えばドローでも問題ない
ガーナがコントロールしていたように感じる45分間だった。
後半はまず開始早々のポドルスキが放ったミドルで幕を開ける。
おそらく監督からも絶対の信頼を受けている10番は輝くことができるか。
最初の5分間はドイツがラッシュ。圧倒的にボールを支配し、
今か今かとシュートチャンスを狙い続ける。
ところが、一発でガーナも反撃。51分はGKのキック、
ギャンのヘディングに反応したアサモアがフリー、
左足のボレーは飛び出したノイアーがファインセーブ。
24歳の若き守護神も、さすがドイツのGK。安定感は抜群だ。
ここからはややドイツが優勢という程度で、ガーナの守備網を
かいくぐるような工夫が見えてこない。焦れるような時間が流れていく。
そんな閉塞感をぶち破ったのは、やはりこの男だった。
60分、右サイドでラームとのパス交換からミュラーは中央へ、
なぜかガーナのマークが外れる。フリーで受けたエジルは
ちょっと浮かせたトラップから左足一閃。
ボールはキングソンもお手上げの左スミギリギリへ飛び込んでいく。
これぞドイツの新・司令塔が誇るポテンシャル。
苦しんでいたドイツがようやく先制ゴールを奪ってみせた。
興奮覚めやらぬ中、今度はガーナがすぐにビッグチャンス。
61分、キックオフの流れからA・アイェウが右足で左クロス、
ファーサイドのタゴエに届き、ヘディングは枠に飛んでいたが
ボアテンクが体でブロック。やはりガーナ相手には一瞬でも気を抜けない。
64分、ライェヴァッツが動く。タゴエを下げて、ムンタリを投入。
攻撃面でチームを動かしたい意図の伝わる交替だ。
66分、またもチャンスはガーナ、
アナン、A・アイェウと繋いでムンタリは縦へ、ギャンがヒールで残すと
走り込んだA・アイェウのフィニッシュにラームが寸前で飛び込む。
またもギリギリで凌いだドイツ。ガーナは積極的に同点を狙う。
ここで他会場が動く。先制はオーストラリア。
得失点差の関係で、このままの点差ならガーナは負けても突破が決まる。
続いて入る情報。オーストラリアが追加点。
この状況はガーナにとってますます追い風。
ただ、ガーナもだいぶ足が止まってきた。ドイツもそれは同様。
81分、ドイツにアクシデント。中盤で替えの利かないシュヴァンシュタイガーが
左の腿裏を押さえながら交替。20歳のクロースが投入されるが、
次のゲーム以降に不安の残るシーンだろう。
ここからはもう何も起こらない。
地力を見せたドイツが首位通過。アフリカ希望のブラックスター、ガーナが2位通過。
ガーナはアメリカと、そしてドイツはいきなりイングランドとの対戦が決定した。
ガーナ 0×1 ドイツ
【得点者】
ドイツ:エジル①(60分)
【警告/退場】
ガーナ:A・アイェウ①(40分)
ドイツ:ミュラー①(43分)
【交替】
ガーナ:タゴエ→ムンタリ(64分)
ギャン→アモアー(82分)
A・アイェウ→アディアー(90+2分)
ドイツ:ミュラー→トロホウスキ(67分)
ボアテンク→ヤンゼン(73分)
シュヴァインシュタイガー→クロース(81分)
【AD的Man of the Match】
メフメト・エジル(ドイツ)
《グループD最終順位表》
①ドイツ 6(2勝1敗・5得点1失点)
②ガーナ 4(1勝1分け1敗・2得点2失点)
------------------
③オーストラリア 4(1勝1分け1敗・3得点6失点)
④セルビア 3(1勝2敗・2得点3失点)
《決勝トーナメント1回戦組み合わせ》
6/26 20:30@ラステンブルグ
アメリカ(グループC1位)×ガーナ(グループD2位)
6/27 16:00@ブルームフォンテーン
ドイツ(グループD1位)×イングランド(グループC2位)
写真は、あえて突然の日本の渚・百選より「稲佐の浜」
AD土屋
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