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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
グループA
2010/6/22 20:30 ピーター・モカバ(ポロクワネ)
ギリシャ×アルゼンチン
天候:晴れ 気温:8度 観客:38,891人
主審:ラフシャン・イルマトフ(ウズベキスタン)
【ギリシャ】
GK
12アレクサンドロス・ツォルヴァス
DF
8 アヴラアム・パパドプーロス
5 ヴァンゲリス・モラス
16 ソティリオス・キルギアコス
MF
11 ルーカス・ヴィントラ
19 ソクラティス・パパスタソプーロス■
15 ヴァシリオス・トロシディス①■
6 アレクサンドロス・ツィオリス■
10 ゲオルギオス・カラグーニス(C)
21 コンスタンティノス・カツラニス
FW
7 ゲオルギオス・サマラス■
SUB
1 コンスタンティノス・ハルキアス
13 ミハイル・シファキス
2 ゲオルギオス・セイタリディス
3 フリストフ・パツァツォグル
4 ニコラオス・スピロプーロス
22 ステレオス・マレザス
18 ソティリオス・ニニス
23 アタナシオス・ブリッタス(負傷)
9 アンゲロス・ハリステアス
14 ディミトリオス・サルピンギディス①
17 テオファニス・ゲカス
20 パンテリス・カペタノス
監督
オットー・レーハーゲル(ドイツ国籍)
(3-4-2‐1)
---------サマラス---------
----カツラニス----カラグーニス----
-------------------
トロシディス-ツィオリス-パパスタソプーロス-ヴィントラ
-------------------
-キルギアコス--モラス--パパドプーロス-
-------------------
-------ツォルヴァス-------
【アルゼンチン】
GK
22 セルヒオ・ロメロ
DF
15 ニコラス・オタメンディ
2 マルティン・デミチェリス
4 ニコラス・ブルディッソ
3 クレメンテ・ロドリゲス
MF
5 マリオ・ボラッティ
20 マキシ・ロドリゲス
8 フアン・セバスチャン・ベロン
10 リオネル・メッシ(C)
FW
16 セルヒオ・アグエロ
19 ディエゴ・ミリート
SUB
1 ディエゴ・ポソ
21 マリアーノ・アンドゥハル
6 ガブリエル・エインセ①■
12 アリエル・ガルセ
13 ワルテル・サムエル
14 ハビエル・マスチェラーノ■
23 ハビエル・パストーレ
7 アンヘル・ディ・マリア
9 ゴンサロ・イグアイン③
11 カルロス・テベス
18 マルティン・パレルモ
17 ホナス・グティエレス■■(警告累積による出場停止)
監督
ディエゴ・マラドーナ(アルゼンチン国籍)
(4-4-2)
----アグエロ----ミリート----
--------メッシ--------
--ベロン----------M・ロドリゲス--
--------ボラッティ--------
------------------
C・ロドリゲス-ブルディッソ-デミチェリス-オタメンディ
-------------------
--------ロメロ--------
【マッチレポート】
大会前は不安する向きが強かったアルゼンチンが開幕2連勝。
しかもグループリーグだということを考えれば、
内容的にも申し分ないパフォーマンスで、マラドーナの評価も高まっている模様。
実際はまだ決勝トーナメント進出が決まっていないにも関わらず、
韓国戦からスタメン7人を入れ替える余裕の構え。
オタメンディ、クレメンテ・ロドリゲスがワールドカップデビューを飾った。
一方のギリシャはサマラスを1トップに、
カラグーニスとカツラニスをシャドーのような形で置き、
さらにメッシにはパパスタソプーロスをマンツーマンで付ける
3-4-2-1で、勝利が必要なゲームに臨んできた。
序盤はまさにギリシャが絡むゲームの典型。
アルゼンチンもムリには攻めていかなかったために、
ほとんど何もないような時間が続いていく。
ギリシャの選手たちはよくみんなクラブとナショナルチームで
これだけ切り替えができるなと、ある意味感心せざるを得ないような印象。
“キングオットー”の後任にビエルサとか選んだらちょっと面白いけど。
18分、ようやくアルゼンチンにチャンス到来。
ベロンのクサビ、受けたアグエロはターンしてからが速い、速い。
自分でスペースを見つけ、切り裂き、フィニッシュまで持ち込む。
ツォルヴァスのセーブに遭うが、この男がスタメンで出られないとは本当に恐ろしい。
その流れからメッシのCK、DFのクリアを ベロンはワンステップでミドル。
枠を捉えたボールはまたもツォルヴァスがファインセーブ。
23分、右サイドでキープしたベロンは意外性のあるグラウンダーのクロス、
ボラッティがヒールで狙うも、当たりが薄くゴール方向には飛ばない。
ここまで生まれたチャンスは大半がベロン経由。
メッシが徹底的に封じられても、アルゼンチンにはベロンがいる。
ゲームメイクなら言うまでもなくチームナンバーワン。
大会でも有数のマエストロが、控え中心のチームを牽引していく。
32分にもベロンが起点、縦パスにうまく抜け出たミリートの右クロス、
GKが掻き出したボールはアグエロの下へ。シュートはヴィントラが体で何とかブロック。
さて、ギリシャは時折カツラニスとカラグーニスから
サマラスを狙ったようなパスも出るには出るが、チャンスにまでは至らない。
前半終了間際の45+1分、クレメンテ・ロドリゲスの左クロスは絶妙、
フリーだったマキシ・ロドリゲスのシュートはツォルヴァスセーブ。
こぼれたボールを拾ったのはアルゼンチン、メッシはマーカーを1人かわすと
ループ気味のミドルを放つと、これもツォルヴァスセーブ。
ピンチを迎えながらも凌ぎ切ったギリシャ。ゲームの行方は後半へ。
後半開始からギリシャはキャプテンのカラグーニスが負傷交替。
DFのスピロプーロスが投入されたが、貴重な司令塔を早くも失う。
ところが48分、ギリシャに千載一遇の先制機が訪れる。
カツラニスが蹴ったごく普通のフィード、ほとんど1人で攻撃を任されていた
サマラスの研ぎ澄まされた集中力は高い。
左に持ち出してシュート、ブルディッソのブロックでこぼれたボール、
再びサマラスのシュートはわずかにゴール右へ外れていく。
これが決まっていればギリシャは100点の展開だったが、そう簡単に満点はもらえない。
レーハーゲルのプランを大きく狂わせたのは、またしても負傷交替。
54分にカツラニス、55分にトロシディスと相次いでピッチを後に。
それぞれニニス、パツァツォグルを送り込むが、これでゲカスやサルピンギディス、
ハリステアスら、豊富に揃うFWを投入する機会はなくなってしまった。
58分、クレメンテ・ロドリゲスがカットインして右足でワールドカップ初シュート。
69分、メッシが狙った右FKはツォルヴァスのセーブ。
同じく69分、ベロンのCK、ボラッティは至近距離から強烈にツォルヴァスへ打ち込む。
もはや頼みのサマラスにもほとんどボールが入らず、守るのみのギリシャ。
対して攻め続けるアルゼンチン。
77分にパストーレがワールドカップデビューを飾ると、直後にその姿勢は実る。
メッシの左CK、デミチェリスのヘディングはミリートに当たる。
ワンツーのような形からデミチェリスは左足で豪快に一蹴り。
ツォルヴァスの神殿もとうとう崩壊。ギリシャは相当に苦しくなった。
マラドーナの采配も粋。80分には36歳のパレルモがワールドカップデビュー。
クレメンテとパレルモの競演。亘さん、見てますよね。
85分、衝撃のシーン。
デミチェリス、ボラッティ、デミチェリス、ベロン、デミチェリス、ベロン、
クレメンテ、ディ・マリア、パストーレ、ボラッティ、ベロン、デミチェリス、
ベロン、パストーレ、メッシ、パストーレ、ディ・マリア、
メッシ、メッシ、メッシ、シュートは左ポストに激しくぶつかる。
まるで前回大会のセルビア・モンテネグロ戦のような
パスを17本繋いでフィニッシュまで。決まっていれば大会ベストゴールクラス。
しかし、メッシはゴール決められないなあ。
そしてゲームのハイライトは89分、
メッシがディ・マリアとのワンツーから抜け出し、1人かわしてシュート、
ツォルヴァスが弾いたボールはパレルモに微笑む。確実にインサイドで左スミへ。
抱きつくメッシ。18番を中心に広がる輪。
亘さんへパレルモが送った言葉を思い出す。人生とは本当にわからない。
マラドーナは3連勝で決勝トーナメントへ。快進撃はどこまで続くのか。
ギリシャ 0×2 アルゼンチン
【得点者】
アルゼンチン:デミチェリス①(77分)、パレルモ①(89分)
【警告/退場】
ギリシャ:カツラニス①(30分)
アルゼンチン:ボラッティ①(76分)
【交替】
ギリシャ:カラグーニス→スピロプーロス(46分)
カツラニス→ニニス(54分)
トロシディス→パツァツォグル(55分)
アルゼンチン:マキシ・ロドリゲス→ディ・マリア(63分)
アグエロ→パストーレ(77分)
ミリート→パレルモ(80分)
【AD的Man of the Match】
マルティン・パレルモ(アルゼンチン)
《グループB最終順位表》
①アルゼンチン 9(3勝・7得点1失点)
②韓国 4(1勝1分け1敗・5得点6失点)
------------------
③ギリシャ 3(1勝2敗・2得点5失点)
④ナイジェリア 1(1分け2敗・3得点5失点)
《決勝トーナメント1回戦組み合わせ》
6/26 16:00@ポートエリザベス
ウルグアイ(グループA1位)×韓国(グループB2位)
6/27 20:30@ヨハネスブルグ(サッカー・シティ)
アルゼンチン(グループB1位)×メキシコ(グループA2位)
写真は、パレルモが普段練習している「ボカ」
AD土屋
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