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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

ワールドカップ 2010年06月22日

(35)グループB ナイジェリア×韓国

foot!
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グループA
2010/6/22 20:30 モーゼス・マビダ(ダーバン)
ナイジェリア×韓国

天候:晴れ 気温:18度 観客:61,874人
主審:オレガリオ・ベンケレンサ(ポルトガル)

【ナイジェリア】
GK
1 ヴィンセント・エニェアマ
DF
17 シディ・オディア
2 ジョセフ・ヨボ
6 ダニー・シットゥ
5 ラビウ・アフォラビ
MF
13 アイラ・ユスフ
20 ディクソン・エトゥフ
19 チネドゥ・オバシ■
4 ヌワンコ・カヌ(C)
12 カル・ウチェ①
FW
8 ヤクブ・アイイェグベニ

SUB
16 オースティン・エジデ
23 デレ・アイエヌグバ
3 タイイェ・タイウォ
21 ウワ・エチジレ
22 アヨデレ・アデレイェ
10 ブラウン・アイデイェ
15 リュクマン・ハルナ■
7 ジョン・ウタカ
9 オバフェミ・マルティンス
11 ピーター・オデムウィンギー
18 ヴィクター・オビンナ
14 サニ・カイタ(退場による出場停止)
監督
ラーシュ・ラガーベック(スウェーデン国籍)

(4-2-3‐1)
--------ヤクブ--------
-------------------
--ウチェ----カヌ----オバシ--
-----エトゥフ---アイラ-----
------------------
-アフォラビ-シットゥ--ヨボ--オディア-
-------------------
-------エニェアマ-------

【韓国】
GK
18 チョン・ソンリョン
DF
22 チャ・ドゥリ
4 チョ・ヨンヒョン
14 イ・ジョンス①
12 イ・ヨンピョ
MF
17 イ・チョンヨン①■
16 キ・ソンヨン
8 キム・ジョンウ
7 パク・チソン(C)①
19 ヨム・ギフン■
FW
10 パク・チュヨン
SUB
1 イ・ウンジェ
21 キム・ヨングァン
2 オ・ボムソク
3 キム・ヒョンイル
15 キム・ドンジン
23 カン・ミンス
5 キム・ナミル
6 キム・ボギョン
13 キム・ジェソン
9 アン・ジョンファン
11 イ・スンヨル
20 イ・ドングク
監督
ホ・ジョンム(韓国国籍)

(4-4-2)
-----------パク・チュヨン------
-----ヨム・ギフン------------
--パク・チソン--------イ・チョンヨン--
----キ・ソンヨン---キム・ジョンウ----
-------------------
イ・ヨンピョ-イ・ジョンス-チョ・ヨンヒョン-チャ・ドゥリ
-------------------
-------チョン・ソンリョン-------

【マッチレポート】
アフリカ勢の中ではワールドカップの歴史という面で
カメルーン同様に他国をリードしてきたナイジェリア。
ところがアフリカ大陸での開催である今回は連敗と、いまだ勝ちなし。
わずかな決勝トーナメントへの可能性をこのゲームに懸ける。
一方、初戦は素晴らしいパフォーマンスでギリシャを下し、
2戦目でアルゼンチンに叩きのめされた韓国。
ジェットコースターのような2試合を経て、まだ十分にベスト16への道は拓けている。
スタメンを見て、個人的に嬉しい誤算はカヌがの名前があったこと。
キャプテンマークを巻いてとうとう今大会初見参。
おそらく最後の大会となる4番の雄姿を目に焼き付けておかなくては。
ゲームはまず2分、イ・チョンヨンがパスカットからパク・チュヨンへ、
リターンを受けてゴール右へ外すも、早速意欲を前面に押し出すと、
8分にもキ・ソンヨンが積極的にミドル。韓国がまずはいい滑り出しを見せる。
しかし、意外にもファーストシュートで先制したのはナイジェリア。
12分、スローインの流れから右サイドをスピードで突破したオディアーのクロス、
チャ・ドゥリの前に体を入れたウチェが右足で流し込む。
大会前まで代表通算2ゴールの男が、早くも今大会2ゴール目を記録。
まずはスーパーイーグルスがリードを奪った。
これで気をよくしたムラッ気集団がここからはペースを握る。
その要因の1つはしっかり前でボールをが収まったこと。
23分にはヤクブが前でタメを作り、右へ振ると、
上がってきたオバシが強烈なミドル。
30分にはカヌーが低い位置でうまく受けて、右へ振ると、
ウチェが繋いで、ルーレットで抜け出したオバシのシュートはGKキャッチ。
ヤクブもカヌーも割と下りてきて受けるシーンも多く、
キープ力はあるために、そこから好機を窺う場面がよく見られた。
ただ、相変わらずオバシのシュート精度は低い。
そこさえ克服できれば、かなりいい選手だと思うのだが…
韓国は対照的になかなか2トップがボールを引き出せず、
ゴールの遠いパク・チュヨンも24分にパク・チソンのスルーパスから、
34分には右FKから、共にシュートを放つも足にしっかり当たらず。
相手に脅威を与えるような攻撃には出て行けない。
逆に36分にはウチェが突然繰り出したミドルが右のポストを直撃。
この時間帯、流れは間違いなくナイジェリアにあった。
しかし、韓国はこの高性能中距離砲を有する。
38分、キ・ソンヨンのFKは速いボールでファーサイドへ、
初スタメンのアフォラビをうまく外したイ・ジョンスが体で飛び込むと、
結果的に右足へ当たって、そのままゴールへ。
ギリシャ戦で挙げた今大会のチーム初ゴールと同じコンビが再び一仕事。
韓国が追い付いて、ハーフタイムを迎えることとなった。

後半に入ると49分、とうとうエースがその実力を証明してみせる。
左サイド、ゴールまで約25mからのFK、パク・チュヨンのキックは
カベの右側を巻いてゴール右スミへ、一瞬左へ体重をかけたエニェアマも及ばず。
10番のワールドカップ初ゴール。一気に韓国がゲームを引っ繰り返した。
さて、2試合続けて先制ゴールを挙げながら逆転を許したナイジェリアは
57分にカヌーを下げてマルティンスを投入。2トップにして反攻を期する。
59分にはイ・ジョンスのやや緩慢なプレーからボールを奪ったオバシが中へ、
ヤクブがエリア内で1人かわしてシュート体勢に入ると、
全力で戻ったキム・ジョンウがなんとかクリア。
さらに66分にはウチェのキープ、大外を回ったアイラのグラウンダークロスは
GKも届かず、中央でフリーだったヤクブに届く。
あとは2mの距離をただ押し込めばいいだけの状況で、ヤクブはゴール左に外す。
頭を抱えるラガーベック。コレが入らなかったら、もう監督にできることは何もない。
それでも68分、マルティンスが右サイドを駆け上がり、縦へ走ったオバシへ、
カバーに入ったキム・ナミルは体勢十分だったがややコントロールを失うと、
奪いにかかったオバシを後ろから倒す格好になってしまう。
やや不運な判定ではあったが、4分前に投入されたベテランが痛恨のミス。
ナイジェリアは大きな同点のチャンスを掴む。
キッカーは決定機を逃したばかりのヤクブ。GKを倒してから冷静に一刺し。
これでゲームの行方はわからなくなってきた。
ラガーベック、3枚目の決断はPKを決めたばかりのヤクブに替えてオビンナ。
23歳のスピードスターに再逆転を託す。
75分、韓国はイ・チョンヨンのスルーパスからパク・チソンが1人かわして
フィニッシュもゴール左のサイドネット外側へ。
77分、イ・チョンヨンの狙い済ましたインサイドシュートはエニェアマセーブ。
韓国の中盤も運動量とパワーが衰えない。
そしてここでポロクワネに動き。アルゼンチン先制。
これでナイジェリアはあと1点を奪って勝利すれば、グループ突破に手が届く。
80分、韓国のパスミスを拾ったオバシがスルーパス、
裏へと飛び出したマルティンスは飛び出したGKの上をループで抜くが、
ボールはゴールの右へと外れていく。
しかしオバシという選手はやはり面白い。PKを獲得したのもオバシ。
この数分前には足をつり、苦悶の表情を浮かべていたのに、直後には決定機に絡む。
かと思えば信じられないような凡ミスも一向に減る様子はない。
監督としてみれば使い勝手は悪いが、使わずにはいられない選手といった所か。
決勝トーナメントへ最後の攻防。勢いはナイジェリア。
90分、オバシが右サイドを切り裂き、オビンナの強烈なシュートはわずかにゴール右へ。
91分、中盤からドリブルで持ち上がったオビンナの30mミドルはわずかにゴール右へ。
そしてベンケレンサ主審が吹いたのは試合終了のホイッスル。
祈りを捧げるパク・チュヨン。ガッツポーズはホ・ジョンム監督。
ナイジェリアの選手は立ち上がれない。死力を尽くした好バウト。
次のステージへと上り詰めたのは韓国だった。

ナイジェリア 2×2 韓国
【得点者】
ナイジェリア:ウチェ②(12分)、ヤクブ①(69分=PK)
韓国:イ・ジョンス②(38分)、パク・チュヨン①(49分)
【警告/退場】
ナイジェリア:エニェアマ①(31分)、オバシ②(37分)、アイラ①(42分)
韓国:キム・ナミル①(68分)
【交替】
ナイジェリア:ヨボ→エチジレ(46分)
        カヌー→マルティンス(57分)
        ヤクブ→オビンナ(70分)
韓国:ヨム・ギフン→キム・ナミル(64分)
    キ・ソンヨン→キム・ジェソン(87分)
    パク・チュヨン→キム・ドンジン(90+3分)
【AD的Man of the Match】
チネドゥ・オバシ(ナイジェリア)

《グループB最終順位表》
①アルゼンチン 9(3勝・7得点1失点)
②韓国 4(1勝1分け1敗・5得点6失点)
------------------  
③ギリシャ 3(1勝2敗・2得点5失点)
④ナイジェリア 1(1分け2敗・3得点5失点)

《決勝トーナメント1回戦組み合わせ》
6/26 16:00@ポートエリザベス 
ウルグアイ(グループA1位)×韓国(グループB2位)
6/27 20:30@ヨハネスブルグ(サッカー・シティ) 
アルゼンチン(グループB1位)×メキシコ(グループA2位)

写真は、オバシが住んでいる「ホッフェンハイム」
ハイデ~1.JPG
AD土屋

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