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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

ワールドカップ 2010年06月23日

(33)グループA メキシコ×ウルグアイ

foot!
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グループA
2010/6/22 16:00 ロイヤル・バフォケン(ラステンブルグ)
メキシコ×ウルグアイ

天候:晴れ 気温:19度 観客:33,425人
主審:ヴィクトル・カサイ(ハンガリー)

【メキシコ】
GK
1 オスカル・ペレス
DF
5 リカルド・オソリオ
2 フランシスコ・ロドリゲス■
15 エクトル・モレーノ■
3 カルロス・サルシード
MF
4 ラファエル・マルケス①
6 ヘラルド・トラード■
18 ホセ・アンドレス・グアルダード
FW
17 ジオバニ・ドス・サントス
9 ギジェルモ・フランコ■
10 クアウテモク・ブランコ(C)①
SUB
13 ギジェルモ・オチョア
23 ルイス・ミチェル
12 パウル・アギラール
19 ホニー・マガジョン
20 ホルヘ・トーレス・ニロ
8 イスラエル・カストロ
7 パブロ・バレーラ
11 カルロス・ベラ(負傷)
14 ハビエル・エルナンデス①
21 アドルフォ・バウティスタ
22 アルベルト・メディーナ
16 エフライン・フアレス■■(警告累積のため出場停止)
監督
ハビエル・アギーレ(メキシコ国籍)

(4-3-3)
---------フランコ---------
--ブランコ---------G・ドス・サントス--
-------------------
----グアルダード----トラード----
---------マルケス---------
-サルシード-モレーノ-ロドリゲス-オソリオ-
-------------------
---------ペレス---------

【ウルグアイ】
GK
1 ネストル・ムスレラ
DF
16 マキシ・ペレイラ
2 ディエゴ・ルガーノ(C)■
6 マウリシオ・ビクトリーノ■
4 ホルヘ・フシーレ
MF
15 ディエゴ・ペレス
17 エジディオ・アレバロ
7 エディンソン・カバーニ
10 ディエゴ・フォルラン②
11 アルバロ・ペレイラ①
FW
9 ルイス・スアレス
SUB
12 フアン・カスティージョ
23 マルティン・シルバ
3 ディエゴ・ゴディン(負傷)
14 ニコラス・ロデイロ
19 アンドレス・スコッティ
22 マルティン・カセレス
5 ワルテル・ガルガーノ
8 セバスチャン・エグレン
18 イグナシオ・ゴンサレス
20 アルバロ・フェルナンデス
13 セバスチャン・アブレウ
21 セバスチャン・フェルナンデス
監督
オスカル・タバレス(ウルグアイ国籍)

(4-2-3-1)
--------スアレス--------
-------------------
-A・ペレイラ---フォルラン---カバーニ-
-----アレバロ---ペレス-----
-------------------
-フシーレ-ビクトリーノ-ルガーノ-M・ペレイラ-
-------------------
--------ムスレラ--------

【マッチレポート】
共に勝ち点4を挙げて臨む最終戦。
引き分けでも両者揃って次のラウンドへの進出が決まるというゲームで
ヨーロッパでの監督経験も豊富なアギーレ、タバレス両指揮官は
どういうゲームを展開してくるのかは注目点の1つでもある。
ゲームが始まってまず驚いたのは、メキシコのボール回しに
「オーレ、オーレ」の掛け声が掛かっていたこと。
こんなの今までの試合であったかな?聞き逃していただけかな?
で、ウルグアイがボールを持つとブーイング。これはかなり意外だった。
そんな雰囲気にも後押しされてか、立ち上がりからボールを支配するのはメキシコ。
しかし、先に決定機を迎えたのはウルグアイ。
6分、後方からビクトリーノの何でもないクリアを
メキシコのCBロドリゲス、モレーノとどちらもクリアしきれず、後ろに逸らしてしまう。
見逃さないスアレスはフリーで抜け出し、フィニッシュは左に外れたが、
メキシコにしてみれば、嫌な形でチャンスを相手に献上してしまった。
時間が経過していくにつれて、見えてきたのはお互いのスタイル表出。
基本構図はポゼッションから相手の穴を窺うメキシコに、
中盤で網を張って、奪ったらカウンターを仕掛けるウルグアイ。
15分、中盤に下りたブランコのスルーパス、フランコは抜け出すもシュートは打てず。
18分、フォルランのCK、ビクトリーノのヘディングはバーの上へ。
21分、スアレスのスルーパス、A・ペレイラは左に流れすぎて枠を捉えられない。
22分、グアルダードが狙った30mロングはクロスバーを激しく叩く。
共に得点を狙っていく気概十分。首位通過を全力で目指している。
そんな中、全体的なペースはウルグアイが握っていたか。
このチームが見せる攻守の切り替えの速さは、おそらく大会トップレベル。
地味に見えるが、ペレスとアレバロのドイスボランチは相当効いている。
ここのフィルターを打ち破り切れないメキシコは、
徐々に最終ラインの裏を一発で狙うシーンが増え、チャンスを創れなくなっていく。
34分過ぎ、ペレスが目尻からの夥しい流血で、一旦ピッチを離れる。
頭に青い包帯を巻いても流れる血は止まらない。
一刻も早くピッチへと戻りたがるペレス。決して穿った意味ではなく、
純粋にペレスを、そしてウルグアイを象徴するようなシーンに見えた。
そして43分、水色の歓喜がピッチを覆う。
やはり中盤でボールを奪ってからのショートカウンター、
フォルランが右に送ると、カバーニはしっかり中を見てクロス、
狡猾にロドリゲスの視界から消えたスアレスは完全にフリーでヘディング。
09/10エールディビジにおいてマークした33試合35ゴールという驚愕の実績を
改めて証明する大会初ゴール。最高の時間帯で先制したウルグアイが
1点のアドバンテージを得て、後半へと折り返した。

得失点差でドローでも2位通過となるメキシコが
後半は前へ前へと出てくる立ち上がりに。
ところが先に大きな決定機を掴んだのはまたもウルグアイ。
54分、フォルランの右FK、ルガーノの頭にドンピシャで枠内へ飛ぶも、
GKペレスが素晴らしい反応で弾き出す。
こぼれ球を拾ったA・ペレイラには3人のDFとペレスがすぐさま寄せて、
シュートブロック。169センチの守護神がメキシコを救った。
攻撃面では後半開始から右サイドに投入されたバレーラが
再三ボールを呼び込んで、チャンスを創出しようと奮闘する。
アギーレも57分にはCBのモレーノを下げてカストロ、
63分には重鎮ブランコからエルナンデスへとスイッチ、
早い段階で3枚のカードを使い切り、同点に、そして逆転に挑む。
すると64分、メキシコに絶好の得点機が訪れる。
ドス・サントスのショートコーナー、バレーラが受けて右クロス、
中央でウルグアイは最も身長の高いロドリゲスを離してしまう。
191センチがフリーで体を投げ出すと、しかしボールはゴール左へ消える。
チーバス所属時にリベルタドーレスで戦う彼を見て、
とんでもない巨人がいると石神画伯と驚愕したことが思い出された。
そんなロドリゲス、大事な局面で同点ゴールとはならず。ヒーローになり損ねる。
攻めるメキシコ、それでもウルグアイの集中は途切れない。
77分には左SHのA・ペレイラに替えて、DFのスコッティを投入。
4-1-3-2気味でスコッティは4バックの前に入って、試合を閉めにかかる。
84分にメキシコはサルシードのスルーパスがM・ペレイラに当たり、
回転したボールがルガーノとスコッティの間を抜ける。
フランコはターンしてトラップを試みるも、足元に付かない。
最後までウルグアイ堅陣の扉は開かず。
終わってみればウルグアイは3試合無失点での首位通過。
敗れたメキシコも開幕戦の勝ち点1がモノをいっての2位通過。
試合後、誰1人笑顔を見せなかった光景にそのプライドを見た。

メキシコ 0×1 ウルグアイ
【得点者】
ウルグアイ:スアレス①(43分)
【警告/退場】
メキシコ:エルナンデス①(77分)、カストロ①(86分)
ウルグアイ:フシレ①(77分)
【交替】
メキシコ:グアルダード→バレーラ(46分)
      モレーノ→カストロ(57分)
      ブランコ→エルナンデス(63分)
ウルグアイ:A・ペレイラ→スコッティ(77分)
        スアレス→A・フェルナンデス(85分)
【AD的Man of the Match】
ルイス・スアレス(ウルグアイ)

《グループA最終順位表》
①ウルグアイ 7(2勝1分け・4得点0失点)
②メキシコ 4(1勝1分け1敗・3得点2失点)
------------------  
③南アフリカ 4(1勝1分け1敗・3得点5失点)
④フランス 1(1分け2敗・1得点4失点)

《決勝トーナメント1回戦組み合わせ》
6/26 16:00@ポートエリザベス 
ウルグアイ(グループA1位)×韓国(グループB2位)
6/27 20:30@ヨハネスブルグ(サッカー・シティ) 
アルゼンチン(グループB1位)×メキシコ(グループA2位)

写真は、スアレスがさぞかし快適に暮らしているであろう「アムステルダム」
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AD土屋

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