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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
グループE
2010/6/19 20:30 ロフタス・ヴァースフェルド(プレトリア)
カメルーン×デンマーク
天候:晴れ 気温:10度 観客:38,074人
主審:ホルヘ・ラリオンダ(ウルグアイ)
【カメルーン】
GK
16 スレイマヌ・ハミドゥ
DF
19 ステファン・エムビア
3 ニコラ・ヌクル■
5 セバスティアン・バソング
2 ブノワ・アス・エコト
MF
6 アレクサンドル・ソング
8 ジェレミ・ヌジタップ
18 エヨング・エノー
10 アシル・エマナ
FW
9 サミュエル・エトー
15 ピエール・ウェボ
SUB
1 イドリス・カメニ
22 ギー・エンディ
4 リゴベル・ソング
12 ガエタン・ボング
14 オーレリアン・シェジュ
7 ランドリー・エンギュエモ
11 ジャン・マクーン
20 ジョルジュ・マンジェク
21 ジョエル・マティプ
13 マキシム・チュポ・モティング
17 モハマドゥ・イドリス
23 ヴァンサン・アブバカル
監督
ポール・ル・グエン(フランス国籍)
(4-4-2)
-----ウェボ----エトー-----
-------------------
--------エマナ--------
---エノー--------ジェレミ---
--------A・ソング--------
-アス・エコト-バソング-ヌクル-エムビア-
-------------------
--------ハミドゥ--------
【デンマーク】
GK
1 トーマス・セーレンセン
DF
6 ラース・ヤコブセン
3 シモン・キアル■
4 ダニエル・アッガー
15 シモン・ブスク・ポウルセン
MF
2 クリスチャン・ポウルセン
10 マルティン・ヨルゲンセン(C)
19 デニス・ロンメダール
9 ヨン・ダール・トマソン
8 イェスパー・グロンキア
FW
11 ニクラス・ベントナー
SUB
16 ステファン・アンデルセン
22 イェスパー・クリスティアンセン
13 ペル・クロルドルップ
23 パトリック・ムティリガ
5 ウィリアム・クヴィスト
7 ダニエレ・イェンセン
12 トーマス・カーレンベリ
14 ヤコブ・ポウルセン
20 トーマス・エネヴォルセン
21 クリスティアン・エリクセン
17 ミッケル・ベックマン
18 セーレン・ラーセン
監督
モアテン・オルセン(デンマーク国籍)
(4-2-3-1)
--------ベントナー--------
------------------
-グロンキア---トマソン---ロンメダール-
-----ヨルゲンセン--C・ポウルセン-----
-------------------
-S・ポウルセン-アッガー-キアル-L・ヤコブセン-
-------------------
-------セーレンセン-------
【マッチレポート】
日本相手によもやの敗戦を喫したことで、非常に厳しい状況となったカメルーン。
この前に行われたゲームの結果を受けて、
もし敗れればその時点でグループリーグでの敗退が決定する。
初戦はオランダ相手に前半はキッチリ抑えながらも、後半の2失点で敗れたデンマーク。
とりあえずこのゲームは勝ち点ゼロという事態だけは避けたい所。
その意識の差が表出したのか、序盤から日本戦のパフォーマンスが嘘のように
カメルーンの攻撃陣がガッチリと噛み合う。
ファーストシュートは5分のエトー。ハッキリ言って目に宿る力が5日前とは違う。
ただ、デンマークも7分、C・ポウルセンのスルーパスから
最後はロンメダールがわずかにクロスバーを越えるシュート。
早速お互いに攻め合うシーンが展開され、好ゲームの匂いが嗅ぎ取れる。
そんな中、10分にゲームは意外な形から動く。
デンマークは後方でのビルドアップ、CB2枚は両サイドに開いて
ボランチのC・ポウルセンが最終ラインに下りる。
GKから受けたボールを右に何気なく出したパスは軽率、
ウェボが猛然とダッシュしてカット、中に送るとそこに待っていたのはエトー。
ワントラップから豪快に叩き込む。絶対的なエースの大きな先制ゴール。
まずはカメルーンが強い気持ちを見せて、デンマークの出鼻を挫いた。
13分、またもカメルーンにチャンス到来。
ジェレミの右CKはファーに流れ、拾ったアス・エコトのクロス、
DFのクリアをダイヤモンド形の中盤、2トップ下に入ったエマナが
わずかに左へ外れるミドル。1戦目が嘘のようにカメルーンが勢いを増す。
やや劣勢を強いられる形になったデンマークの中で、
積極性を見せていたのは、左SHでスタメン出場していた32歳のグロンキア。
17分には1歳年下のロンメダールから折り返しを受けて、
ヌクルのブロックに阻まれたものの、嗅覚鋭いシュート。
豊富な経験をそのプレー1つ1つに忍ばせる姿には感銘すら受ける。
前半中盤を過ぎても、カメルーンのペースで進んでいたゲームは
しかしシンプルなデンマークのアタックで振り出しに引き戻される。
33分、キアルの素晴らしいフィードはアス・エコトの頭上を越える。
ロンメダールは最高のトラップで縦へ持ち出し、グラウンダーのクロス、
中央でベントナーがスライディングしながらゴールへ流し込む。
あっさりデンマークがゲームを振り出しに戻してみせた。
前半は終盤、よりオープンな展開に。
42分のデンマーク、中盤でボールを奪って素早いカウンター、
ベントナーが右へ、GKを引き付けて折り返したロンメダール、
無人のゴールへトマソンのシュートはA・ソングが体で止める。
逆にカメルーンにも直後にチャンス。
GKのボールを受けたヨルゲンセンから、猛然と寄せたエトーがカット、
エマナはリターン、エトーのシュートは左ポスト直撃。
43分、エマナが相手DF2人の門をドリブルでぶち抜き、
放ったシュートはセーレンセンがファインセーブ。
何とも動きの激しい前半はお互いに1点ずつを奪い合って終了した。
後半は開始からル・グエン、オルセン、両監督が動く。
カメルーンはエノーに替わってマクーンがそのままの位置に。
デンマークはヨルゲンセンに替わってイェンセンがやはりそのままの位置に入る。
いきなり46分にCKからチャンスを掴んだのはカメルーン。
ジェレミのキックをニアでエムビアが合わせると、セーレンセンが何とか弾き出し、
思わずル・グエンも両手を合わせて悔しがる。
50分はデンマークにFKのチャンス、
アッガーのシュートはカベに当たるも、拾ったキアルのミドルは
ハミドゥが辛うじてフィスティング。打ち合いは続く。
カメルーンはマクーンが投入されたことで、
中盤にA・ソングと合わせて、2枚のタメを作れる選手がいるため、
セカンドボールもよく拾えて、そこから散らしたりと、
ミドルゾーンでの攻防で優位に立って、試合を進める。
61分にもマクーンが中盤から縦に素早くクサビを入れると、
エトーは左に展開、全力で上がってきたアス・エコトのクロスは
中央のウェボへ。反転して放ったシュートは、しかしヒットしない。
すると、この左SBが上がった隙をデンマークは見逃さなかった。
GKのスローイングを受けたベントナーは大きく右へ展開する。
ロンメダールにはマクーンが遅れて対応、
エリア内、カットインして左足で巻いたシュートは
見事な弧を描いてゴール左スミへと吸い込まれていく。
31歳のベテランが、おそらく何万回とチャレンジしてきた
自分の得意な形でチームに歓喜をもたらす。
デンマーク逆転。残された時間は30分。
敗北は即ワールドカップとの別離となるカメルーンも攻め続ける。
63分、エムビアの右クロスはウェボに合うも、ヘディングはゴール左へ。
66分、ジェレミ、エマナと繋ぎ、エトーがマイナスに折り返すと、
空いたマクーンが狙うもクロスバーを越える。飛び跳ねるル・グエン。
69分、9人でゴール前にこもったデンマークの周囲を回す、回す。
窺って窺って、ウェボ、エトー、エマナのシュートは枠を外れる。
カメルーン、1点が遠い
71分にはデンマーク、試合を決め切る大チャンス到来。
イェンセンが裏へパスを送ると、走り込んだロンメダールはオフサイドなし、
落としたボールをトマソンが狙うも、ハミドゥが執念のセーブ。
ル・グエンは72分、CBのバソングを下げて、FWのイドリスを投入。
エムビアがマルセイユ同様にCBへスライドし、ジェレミが右SBへ、
中盤はダイヤモンドからボックスに変わるが、なぜか左SHには
その入ったばかりの190センチもあるイドリス。これには首を傾げざるを得ない。
77分のカメルーンはマクーンのクサビをウォボが最高のポストプレーで裏へ、
走りこんだエマナ渾身のシュートは、セーレンセンも右手1本で渾身のセーブ。
これも入らない。スコアは動かない。
78分、カメルーン3枚目となる最後のカードは、
チームただ1人の国内組となる、コトン・スポーツ所属の18歳アブバカル。
代表キャップもほとんどない新鋭にカメルーンの命運は委ねられる。
82分、エトーが10秒以上キープしてエマナへ、
DFと競ってこぼれたボールを入ったばかりのアブバカルがフィニッシュ。
しかし、ボールは倒れながらもC・ポウルセンが頭でブロック。
なかなか起き上がれないC・ポウルセン。凄まじい勝利への執念。
そしてそれはおよそ10分後に結実した。
サバイバルに勝ったのはデンマーク。アフリカ大陸でカメルーンは儚く散った。
これでグループEは、最終戦の日本とデンマークの直接対決で
雌雄を決することになる。
カメルーン 1×2 デンマーク
【得点者】
カメルーン:エトー①(10分)
デンマーク:ベントナー①(33分)、ロンメダール①(61分)
【警告/退場】
カメルーン:バソング①(49分)、エムビア①(75分)
デンマーク:セーレンセン①(86分)、キアル②(87分)
【交替】
カメルーン:エノー→マクーン(46分)
バソング→イドリス(72分)
ウェボ→アブバカル(78分)
デンマーク:ヨルゲンセン→イェンセン(46分)
グロンキア→カーレンベリ(67分)
トマソン→J・ポウルセン(86分)
【AD的Man of the Match】
デニス・ロンメダール(デンマーク)
《グループE順位表》
①オランダ 6(2勝・3得点0失点)→突破決定
②日本 3(1勝1敗・1得点1失点)
③デンマーク 3(1勝1敗・2得点3失点)
④カメルーン 0(2敗・1得点3失点)→敗退決定
写真は、ロンメダールの出身地「コペンハーゲン」
AD土屋
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