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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

ワールドカップ 2010年06月19日

(23)グループC イングランド×アルジェリア

foot!
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グループC
2010/6/18 20:30 グリーン・ポイント(ケープタウン)
イングランド×アルジェリア

天候:晴れ 気温:17度 観客:64,100人
主審:ラフシャン・イルマトフ(ウズベキスタン)

【イングランド】
GK
1 デイヴィッド・ジェームズ
DF
2 グレン・ジョンソン
18 ジェイミー・キャラガー■
6 ジョン・テリー
3 アシュリー・コール
MF
7 アーロン・レノン
8 フランク・ランパード
14 ギャレス・バリー
4 スティーヴン・ジェラード(C)①■
FW
10 ウェイン・ルーニー
21 エミール・ヘスキー
SUB
12 ロバート・グリーン
23 ジョー・ハート
5 マイケル・ドーソン
13 スティーブン・ウォーノック
15 マシュー・アップソン
20 レドリー・キング(負傷)
11 ジョー・コール
16 ジェームズ・ミルナー■
17 ショーン・ライト・フィリップス
22 マイケル・キャリック
9 ピーター・クラウチ
19 ジャーメイン・デフォー
監督
ファビオ・カペッロ(イタリア国籍)

(4-4-2)
----ルーニー---ヘスキー----
------------------
--ジェラード----------レノンー-
------バリー--ランパード------
-------------------
-A・コール--テリー--キャラガー--ジョンソン-
-------------------
--------ジェームズ--------

【アルジェリア】
GK
23 ライス・エムボリ
DF
2 マジド・ブゲラ
5 ラフィク・ハリシェ
4 アンタル・ヤヒア(C)
MF
21 フエド・カディル
19 アッサン・イエブダ■
8 メディ・ラセン
3 ナディア・ベルハジ
FW
7 リャド・ブドゥブ
13 カリム・マトムール
15 カリム・ジアニ
SUB
1 ルネス・ガウアウィ
16 ファウジ・シャウシ
12 アビブ・ベライド
14 アブデルカデル・ライファウィ
18 カルル・メジャニ
20 ジャメル・メスバフ
6 ヤジド・マンスーリ
17 アドレーヌ・グエディウラ
22 ジャメル・アブドゥン
10 ラフィク・サイフィ
11 ラフィク・ジェブール
9 アブデルカデル・ケザル(前節退場により出場停止)
監督
ラバフ・サーダン(アルジェリア国籍)

(3-4-3)
-------マトムール-------
-ジアニ----------ブドゥブ-
-------------------
-ベルハジ--ラセン--イエブダ--カディル--
-------------------
--ヤヒア---ハリシェ---ブゲラ--
-------------------
--------エムボリ--------

【マッチレポート】
初戦はグリーンの信じられないミスでドロー発進となったイングランド。
カペッロはGKをジェームズにチェンジ。さらにリオに続いての
負傷離脱となったキングの代役には、初戦同様にキャラガーを指名。
まさかキャラガーを呼び戻したカペッロも
ここまで頼ることになるとは想像していなかったのではないか。
加えてボランチには負傷明けのバリーがようやく戻ってきた。
アルジェリアは3トップの一角がジャブールから20歳のブドゥブへ。
負傷ということもあり、GKはシャウシではなくエムボリを起用。
出てきたな、エムボリ。私は栃木SCに3点取られたこと、忘れてないぞ!
ゲームが始まると、5分にはクロスボールにエムボリがやや危ない対応。
さらに直後にもバックパスをルーニーにパスしてしまい、不安定な立ち上がりとなる。
10分、ブゲラの右クロスにジェームズのパンチングもちょっと怪しい。
今日もGK絡みの何かが起きそうな予感がそこはかとなく漂う。
18分、ジアニの左クロス、キャラガーのクリアは後方に。
ジェームズがキャッチして事無きを得たが、ここもやや不安を感じる。
この時間帯、攻勢に出たのはアルジェリア。
特に目立っていたのは3トップの左に入っているジアニ。
ソショーで頭角を現したファンタジスタはアジリティが非常に高く、
ややスピード対応に難のあるイングランドは彼をうまく捕まえられない。
20分にはジアニの左クロスにイエブダが飛び込み、枠内ヘッド。
また、ジアニ以外にも基本技術はしっかりしている選手が揃い、
細かいパスを繋いでいくスタイルは初戦よりもハッキリと打ち出される。
一方、なかなか目覚めの時が訪れないイングランド。
27分、アルジェリア最終ラインの横パスをヘスキーが奪う。
ルーニーがシュート体勢に入る寸前、ブゲラが体を入れて、
結果的にはオフェンスファウルでシュートまではいけず。
これでようやくスイッチが入ったか、ルーニーはサイドに流れるような
シーンも出てきて、少しずつイングランドにペースが移っていく。
33分、ルーニーが低い位置で奪ったところが起点になり、ジェラードは右へ展開、
レノンの右クロスはハリシェが懸命にクリア、こぼれを拾ったランパードのシュートは
エムボリがファインセーブで阻むも、勢いが出てきたか。
39分にもレノンのパスから最後はバリー、
43分はジョンソンのパスから最後はルーニー、
どちらも枠に飛ばしたミドルはエムボリがしっかりキャッチ。
さすが、ブルガリアリーグの最優秀GK。徐々に安定したセーブを見せていく。
また、実はワールドカップデビュー戦だったジェームズも尻上がりに安定。
最初の25分はアルジェリア、最後の20分はイングランドといった流れで、
45分はスコアレスで後半へと折り返した。

後半もどちらかと言えば攻勢に出ていたのはアルジェリア。
やはり左サイドでジアニがよくボールを引き出し、
突貫系WBのベルハジを生かして、厚みのあるサイドアタックも見られるようになる。
55分はイングランド、相手のミスパスを深い位置でかっさらったランパードが右へ、
ジェラードは中央フリーのルーニーがいたにも関わらず、相手に引っ掛けてしまった。
62分にもアルジェリアは自陣深くで無理やり繋ごうとしてボールロスト、
レノンの左クロスは何とかハリシェがクリア。
自信があるのかもしれないが、ちょっとそれは危険じゃないのか。
63分、カペッロ1枚目のカードはレノンに替えてS・W・フィリップス。
それでも劇的な変化は見られず、攻撃面では停滞を隠せない。
まず、中盤と前線になかなか効果的な連携が出てこないのは意外。
ルーニー、ジェラード、ランパードはある程度代表でも長くコンビを組んでいるのに、
ここのコンビネーションがほとんど構築されなかった。
また、やはりヘスキーは守備面に限って見れば、
ハッキリ言って貢献度は尋常じゃないほどに高い。
何度最終ラインまで戻って、ディフェンス陣を助けていたことか。
でも、やっぱりFWに求められるのはゴールに絡む仕事。
それを考慮すると、あまりにも物足りない。
70分、ジェラードのラストパスにそのヘスキーが抜け出す。
しかしシュートではなくクロスを選択すると、
驚異的な集中力で最終ラインを引き締め続けたハリシェがブロック。
そしてその4分後、カペッロはヘスキーを下げて、デフォーを投入した。
アルジェリアで特筆すべきはWBが終盤になっても高い位置を保っていたこと。
カディルもベルハジも勇気を持って相手のSHを牽制し続けたため、
5バック気味になることなく、しっかり3バックとその前の4枚がラインを保つ。
84分、とうとう王子も期待していたらしいクラウチが最前線に投入される。
そのクラウチ、最大の見せ場は右サイドで華麗に2人を抜き去ったドリブル。
それは明らかに違うだろ。パワープレーにも出ないまま、時計の針は進み続ける。
88分、焦れたランパードのミドルは大きく枠を外れる。
91分、ランパードのドリブルにブゲラが決死のタックル、
こぼれを拾ったデフォーのシュートもクロスバーの上へ消える。
94分、正真正銘のラストプレー、ジェラードのCKもDFがクリア。
初戦とは180度違う、素晴らしい集中力を見せたアルジェリアが変貌の勝ち点1。
そして悪い流れを引きずって、2試合で勝ち点2のイングランドは
グループ3位で最終戦を迎えることとなった。
決勝トーナメント進出の行方も、これでまったくわからなくなった。

イングランド 0×0 アルジェリア
【得点者】
なし
【警告/退場】
イングランド:キャラガー②(58分)
アルジェリア:ラセン①(85分)
【交替】
イングランド:レノン→S・W・フィリップス(63分)
        ヘスキー→デフォー(74分)
        バリー→クラウチ(84分)
アルジェリア:ブドゥブ→アブドゥン(74分)
         ジアニ→グエディウラ(81分)
         イエブダ→メスバフ(88分)
【AD的Man of the Match】
ラフィク・ハリシェ(アルジェリア)

《グループC順位表》
①スロヴェニア 4(1勝1分け・3得点2失点)
②アメリカ 2(2分け・3得点3失点)  
③イングランド 2(2分け・1得点1失点)
④アルジェリア 1(1分け1敗・0得点1失点)

写真は、ハリシェが所属するナシオナルの本拠地「マデイラ島」with WATA
マリテ~1 0619
AD土屋

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