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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

ワールドカップ 2010年06月18日

(18)グループA フランス×メキシコ

foot!
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グループA
2010/6/17 20:30 ピーター・モカバ(ポロクワネ)
フランス×メキシコ

天候:晴れ時々曇り 気温:5度 観客:35,370人
主審:ハリル・アル・ガムディ(サウジアラビア)

【フランス】
GK
1 ユーゴ・ロリス
DF
2 バカリ・サニャ
5 ウィリアム・ギャラス
3 エリック・アビダル
13 パトリス・エヴラ(C)■
MF
14 ジェレミー・トゥララン■
19 アブ・ディアビー
10 シドニー・ゴヴ
7 フランク・リベリー■
15 フローラン・マルダ
FW
21 ニコラ・アネルカ

SUB
16 スティーヴ・マンダンダ
23 セドリック・カラッソ
4 アントニー・レヴェイエール
6 マルク・プラニュス
17 セバスチャン・スキラチ
22 ガエル・クリシー
8 ヨアン・グルキュフ
18 アルー・ディアラ
9 ジブリル・シセ
11 アンドレ・ピエール・ジニャク
12 ティエリ・アンリ
20 マテュー・ヴァルブエナ
監督
レイモン・ドメネク(フランス国籍)

(4-2-3-1)
--------アネルカ--------
-------------------
-マルーダ---リベリー---ゴヴ--
----ディアビー--トゥララン----
-------------------
-エヴラ-アビダル--ギャラス-サニャ-
-------------------
--------ロリス--------

【メキシコ】
GK
1 オスカル・ペレス
DF
5 リカルド・オソリオ
2 フランシスコ・ロドリゲス
15 エクトル・モレーノ
3 カルロス・サルシード
MF
4 ラファエル・マルケス(C)①
16 エフライン・フアレス■
6 ヘラルド・トラード■
FW
17 ジオバニ・ドス・サントス
9 ギジェルモ・フランコ
11 カルロス・ベラ
SUB
13 ギジェルモ・オチョア
23 ルイス・ミチェル
12 パウル・アギラール
19 ホニー・マガジョン
8 イスラエル・カストロ
18 ホセ・アンドレス・グアルダード
20 ホルヘ・トーレス・ニロ
7 パブロ・バレーラ
10 クアウテモク・ブランコ
14 ハビエル・エルナンデス
21 アドルフォ・バウティスタ
22 アルベルト・メディーナ
監督
ハビエル・アギーレ(メキシコ国籍)

(4-3-3)
---------フランコ---------
--ベラ---------G・ドス・サントス--
-------------------
-----トラード-----フアレス-----
---------マルケス---------
-サルシード-モレーノ-ロドリゲス-オソリオ-
-------------------
---------ペレス---------

【マッチレポート】
ウルグアイの3点差勝利を受けて、何とか勝ち点3を取りたい両者の対戦。
初戦はまったくと言っていい程に攻撃が機能しなかったフランスは
今大会のブレイク候補グルキュフを外して、マルーダを左SHに、
リベリーを1トップ・アネルカの下に置いて、より自由を与える形に。
対するメキシコは開幕戦の前半に主役級の活躍を見せたアギラールに替えて
弱冠22歳のU-17W杯優勝組CBモレーノをスタメンに抜擢し、オソリオを右SBに出す。
コンディションさえよければベスト8クラスの好カードだが、
実際に序盤からお互いにゴールを意識したアグレッシブな火花を散らし合う。
フランスのオープニングシュートは5分、アネルカのFKがバーを大きく越える。
8分、メキシコにも最初の決定機。マルケスのフィードからベラが抜け出し、
思いきり振り抜いたボレーがバーを大きく越える。
このシーンに、まずメキシコが攻撃のリズムを掴んだ1つの要因が現れる。
フランコを頂点にした3トップ、右のドス・サントス、左のベラは
積極的にフランスDFラインの裏へ裏へと流れることが多く、
マルケスも今日は最終ラインまで下がらずに、比較的高い位置での
配給役を担ったことで、8分のようなチャンスを演出できる。
12分には左SBサルシードのクロスをフランコが収めて、惜しいシュート。
フランコもよく前線で基点になっていたが、特筆すべきはサルシードの積極性。
開幕戦は右サイドのアギラールが注目を集めたが、今日は左サイドが熱い。
18分、フランコの横パス、オーバーラップしたサルシードが強烈なミドルを枠の右へ。
27分、またもサルシードは左サイドを駆け上がると、サニャの股間を抜いてカットイン、
ギャラスが間合いを詰める前に、素早いシュートでロリスにセーブを強いる。
どうやらサルシード、攻撃面で覚醒してしまったようだ。
しかし程なくすると、メキシコにアクシデント発生。
左サイドでサルシードとのコンビがいいアクセントになっていたベラが31分に負傷交替。
こちらも若い22歳のバレラが投入される。
すると32分、またもサルシードのクロスに替わったばかりのバレラが突撃、
一瞬ロリスが速かったために、シュートは打ち切れなかったものの
代役では終わらないという気概を早速アピールしてみせる。
ところが、この辺りから前半終了まではフランスのポゼッション率が一気に上がる。
そのキーマンはボランチのディアビーと左SHのマルーダ。
なかなかボールを引き出せず、効果的に攻撃へと絡めないリベリーを横目に
前へ飛び出していくプレーが序盤より多くなったディアビーと、
左から中に動きながら、相手のスペースにことごとく顔を出していったマルーダが
フランスのアタックを牽引していく。
45分には中盤でメキシコのボールを奪うと、マルーダがディアビーに繋ぎ、
ディアビーは左へ展開、カットインしたアネルカのシュートは弱く、
GKにキャッチされたものの、攻め切る形は1つ創ってハーフタイムへ折り返した。

ドメネクは後半開始からカードを切ってきた。アネルカOUTでジニャクIN。
08/09のプレミア得点王から、08/09のリーグアン得点王へスイッチ。
やはりタレントの豪華さでは、依然世界でも有数のモノがある。
54分、フランスのチャンスはエヴラ、リベリーと繋いでマルーダへ、
レフティーは意外にも右足で強シュート。公称169センチのGKペレスが
何とかフィスティングで難を逃れたが、先に好機を築いたのはフランスだった。
アギーレもこのシュートの直後に動く。
55分、1枚目のカードはスアレスに替えてエルナンデス。
ここからメキシコはフランコとドス・サントスが2トップで構え、
中盤はエルナンデスを頂点に、右がバレラ、左がトラド、アンカーがマルケスの
ダイヤモンド型にシフト。間違いなく1点、そして2点を狙いに打って出ると、
62分には満を持してブランコ登場。雰囲気を一変させる大ベテランが
残り30分近くある中で、最後のカードとしてピッチに現れた。
そして、とうとう64分にゲームは動く。動かしたのはメキシコ。
トラードのクサビを落としたエルナンデスはプルアウェイからラインの裏へ、
マルケスが送ったボールは、DFラインとギリギリで入れ代わったと副審は判断し、
フラッグは上がらない。完全にロリスと1対1になったエルナンデスは、
右にかわすと無人のゴールへと丁寧にインサイドで流し込む。
大会後にはマンチェスター・ユナイテッドへの加入が決まっている22歳が、
この大事な局面で大きな大きな先制ゴール。メキシコがここでアドバンテージを得た。
さて、後半は前半終盤の流れをそのまま引き継げずにズルズルと相手のペースに
引きずり込まれた感のあるフランス。69分に2人目の交替。
なぜこの時間までピッチに残っていたのかがわからないくらいに存在感のなかった
ゴヴを下げて、マルセイユのリーグ優勝に貢献したヴァルブエナが送り込まれる。
直後、アンリ、ドメネク、アンリと交互に映し出されるカメラワーク。
ニットキャップに、ジャージを口元まで上げてベンチに座るアンリ。
アップの指示さえ受けていないのだろうか。
74分、マルケスからディアビーが中盤でボールを奪うと、
トゥララン、リベリー、ヴァルブエナ、マルーダとすべてダイレクトで右へ、
受けたジニャクは、しかしシュートを大きくふかす。
ようやくアンリが体を動かし始めた様子が挟み込まれるが、
メキシコは77分にベラの代役がその真価を発揮した。
右サイド、ハーフウェーラインの辺りでボールを受けたバレラは、
加速してエヴラを振り切ると、なおも独走してエリア内へ侵入、
たまらずアビダルがスライディング、倒れるバレラ、笛を吹くアル・ガムディ主審。
最終盤にバレラの躍動が、チームに追加点の絶好機をもたらす。
キッカーは御大ブランコ。まっすぐな長い助走から蹴ったボールは、
読み切ったロリスも絶対に届かないゴール左スミギリギリへ。
2002年のビッグスワンで同じくPKを決めて以来、8年ぶりとなる
ワールドカップでのゴールを不動の10番がマークして、点差は2点に広がる。
残された10分でフランスが切れるカードはあと1枚。
ドメネクは、固まった。
アンリ、シセ、グルキュフに最後まで声が掛かることはなく、
ジニャクとヴァルブエナは最後まで違いを生み出せない。
結果、最前線に上がったのはCBのギャラス。空しく時間が過ぎ去り、
タイムアップのホイッスルを聞くこととなった。
メキシコはこれで3戦目はドローでも決勝トーナメントへ。
今日を見る限りではドメネクの悪運も、今まさに尽き掛けようとしている。

フランス 0×2 メキシコ
【得点者】
メキシコ:エルナンデス①(64分)、ブランコ①(79分=PK)
【警告/退場】
フランス:トゥララン②(45+1分)、アビダル①(78分)
メキシコ:フランコ①(4分)、フアレス②(48分)、モレーノ①(49分)、ロドリゲス①(82分)
【交替】
フランス:アネルカ→ジニャク(46分)
      ゴヴ→ヴァルブエナ(69分)
メキシコ:ベラ→バレーラ(31分)
      フアレス→エルナンデス(55分)
      フランコ→ブランコ(62分)
【AD的Man of the Match】
ハビエル・エルナンデス(メキシコ)

《グループA順位表》
①ウルグアイ 4(1勝1分け・3得点0失点)
②メキシコ 4(1勝1分け・3得点1失点)  
③フランス 1(1分け1敗・0得点2失点)
④南アフリカ 1(1分け1敗・1得点4失点)

写真は、今頃盛り上がってるかな?メキシコは「トルーカ」
トルー~1 0618
AD土屋

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