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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

ワールドカップ 2010年06月16日

(15)グループH ホンジュラス×チリ

foot!
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グループG
2010/6/16 13:30 ムボンベラ(ネルスプロイト)
ホンジュラス×チリ

天候:晴れ 気温:17度 観客:32,664人
主審:エディ・メイレット(セーシャル諸島)

【ホンジュラス】
GK
18 ノエル・バジャダレス
DF
23 セルヒオ・メンドーサ
2 オスマン・チャベス
3 マイノル・フィゲロア
21 エミリオ・イサギアーレ
MF
17 エドガー・アルバレス
20 アマド・ゲバラ
8 ウィルソン・パラシオス
13 ロヘル・エスピノーザ
FW
9 カルロス・パボン
7 ラモン・ヌニェス
SUB
1 リカルド・カナレス
22 ドニス・エスコバル
4 ジョニー・パラシオス
5 ビクトル・ベルナルデス
14 オスカル・ガルシア
16 マウリシオ・サビジョン
6 ヘンドリー・トーマス
10 ジェリー・パラシオス(負傷)
19 ダニーロ・トゥルシオス
11 ダビド・スアソ
12 ジョルジー・ウェルカム
15 ワルテル・マルティネス
監督
レイナルド・ルエダ(ホンジュラス国籍)

(4-4‐2)
-------------パボン---
------ヌニェス----------
-エスピノーサ-----ー---アルバレス-
----W・パラシオス--ゲバラ----
-------------------
-イサアギーレ-フィゲロア-チャベス-メンドーサ-
-------------------
-------バジャダレス-------

【チリ】
GK
1 クラウディオ・ブラーボ(C)
DF
4 マウリシオ・イスラ
3 ワルド・ポンセ
17 ガリー・メデル
8 アルトゥーロ・ビダル
MF
6 カルロス・カルモナ
20 ロドリゴ・ミジャール
14 マティアス・フェルナンデス
FW
7 アレクシス・サンチェス
10 ホルヘ・バルディビア
15 ジャン・ボーセジュール
SUB
12 ミゲル・ピント
23 ルイス・マリン
2 イスマエル・フエンテス
5 パブロ・コントレラス
18 ゴンサロ・ハラ
13 マルコ・エストラーダ
19 ゴンサロ・フィエロ
21 ロドリゴ・テージョ
9 ウンベルト・スアソ
11 マルク・ゴンサレス
16 ファビアン・オレジャナ
22 エステバン・パレデス
監督
マルセロ・ビエルサ(アルゼンチン国籍)

(4‐3‐3)
--------バルディビア--------
--ボーセジュール--------サンチェス--
--------フェルナンデス--------
-----ミジャール---カルモナ-----
---------------------
--ビダル--メデル--ポンセ--イスラ--
---------------------
---------ブラーボ---------

【マッチレポート】
大会6日目にしてようやくネルスプロイトへワールドカップがやってきた。
北中米予選を3位で抜けてきたホンジュラスは、まあなかなか見られないチーム。
あまりスタイルもよくわからないのでとにかく楽しみ。
対するは南米予選を堂々2位で通過の、奇才ビエルサに率いられたチリ。
若い選手を随所に配し、大会に旋風を巻き起こす可能性は十分。
日本にもこのチームで2回も来てくれている、親近感が沸くチームだ。
まずゲームが始まって意外だったのはチリの布陣が
予想されていた3-4-3ではなく、4-3-3を敷いてきたこと。
3トップの中央には司令塔タイプのバルディビアを起用。
ドイスボランチの前に入ったM・フェルナンデスと共に中央で基点を作りに来た。
2分に早速M・フェルナンデスがわずかにバーの上を越える惜しいFKを放つと、
序盤から長短のパスを織り交ぜ、ボールを支配していくのはチリ。
M・フェルナンデスが比較的自由なポジション取りから、
ゲームを創って行こうという狙いと意志は見える。
ただ、ややイージーなミスが散見され、パスワークからのチャンスは創れない。
むしろ3トップの右に入ったサンチェスがこれでもかというばかりに
前へ前へと仕掛けていくが、ここが最もゴールへの可能性を感じさせる。
21分にはサンチェスが右サイドを突破して中へ、
バルディビアのシュートはホンジュラスのキャプテンマークを巻く
34歳のゲバラが体でブロックしたが、これは今日のビエルサが考えている
1つの形を体現したシーンだったと思う。
そして迎えた34分、勝負所で人数を掛けるチリのスタイルが結実する。
M・フェルナンデスの短いスルーパスに駆け上がってきた右SBイスラが反応し、
中央へ低く速いクロス、カバーに入っていた右SBのメンドーサが
一歩早く足を出すが、クリアは同時に滑り込んだボーセジュールに当たり、
ゴールネットを揺らす。最後は幸運が味方した部分もあったものの、
それもチリの積極的な姿勢が呼び込んだのは間違いない。
展開そのままに、まずはチリがリードを奪うことになった。
さて、前線に36歳の予選チーム得点王パボンと、ちょっと下がった位置に
ヌニェスを置いたホンジュラスは、劣勢の中でカウンターを狙うしかないが、
それすら繰り出せないような非常に厳しい状況に。
唯一光る個を見せていたのは右SHに入ったアルバレス。
17分、39分とシュートに繋がる突破を見せるが、まさに孤軍奮闘。
前半はチリのいい所ばかりが目立つような45分間となった。

後半はまずホンジュラスに大きなチャンス。
47分、エスピノーサとのワンツーからアルバレスが抜け出す。
メデルのタックルはボールも搔き出したが、足にも引っかかりアルバレス転倒。
メイレット主審のホイッスルは鳴らず。ギリギリの攻防はメデルに軍配。
以降、ホンジュラスも前半よりはボールを運べるようになっていくが
やはりチリのプレスも速く、決定機にまではなかなか持ち込めず、
60分にはパボンに替えて、193センチのウェルカムを前線に送り込む。
ビエルサは52分にボランチのミジャールを下げて、DFのハラを投入。
ハラがここまでのCB2人と3バックを形成し、
カルモナがアンカー、M・フェルナンデスが3トップ下、
SBのイスラとメデルがそのまま前に出てSHに変化し、
3-4-3にシフトして追加点への強い意欲を見せる。
62分、縦へのクサビをバルディビアがうまく収めてラストパス、
トップスピードのサンチェスがそのまま持ち込んでフィニッシュも枠の左へ。
頭を抱えるビエルサ。気持ちはよくわかる。
さらに64分、M・フェルナンデスのFKはホンジュラスDFに当たりファーへ、
ビダルの折り返しにポンセは完全にフリーの状態でヘディングを放つが、
GKバジャダレスが超ファインセーブで弾き出し、追加点は奪えない。
それでも攻める姿勢を貫くチリ。74分にはエリア内でチャンスが続き、
最後にボーセジュールが上げたクロスを中央でヘディングしたのは
再三上下動を繰り返していた右サイドのイスラ。
まだまだ運動量も気合も十分といったチリのパフォーマンスは驚異的だ。
その後もホンジュラスはトーマスや七色の頭を持つ男・マルティネスが投入されるも、
劇的にチームが変わるまでには至らず、時間ばかりが経過する。
90分、ようやくウェルカムが前を向いたドリブルからシュートを放つが、
そこに寄せたチリのDFはなんと4人。
さらに93分、カウンターからM・ゴンサレスのシュートシーンでは
なんと5人が相手陣内深くまで攻め上がる。
最後まで運動量を落とさず走りきったチリがホンジュラスに付け入る隙を与えず、
グループリーグ突破へ上々の滑り出しを見せ付ける結果となった。

ホンジュラス 0×1 チリ
【得点者】
チリ:ボーセジュール①(34分)
【警告/退場】
ホンジュラス:W・パラシオス①(33分)
チリ:カルモナ①(4分)、M・フェルナンデス①(19分)
【交替】
ホンジュラス:パボン→ウェルカム(60分)
         ゲバラ→トーマス(66分)
         ヌニェス→マルティネス(78分)
チリ:ミジャール→ハラ(52分)
   ビダル→コントレラス(81分)
   バルディビア→M・ゴンサレス(87分)
【AD的Man of the Match】
マウリシオ・イスラ(チリ)

写真は、この人がいればホンジュラスも…のスアソがすんでいる「ジェノヴァ」
genova0616.jpg
AD土屋

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