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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

ワールドカップ 2010年06月16日

(12)グループF ニュージーランド×スロヴァキア

foot!
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グループF
2010/6/15 13:30 ロイヤル・バフォケン(ラステンブルグ)
ニュージーランド×スロヴァキア

天候:晴れ 気温:6度 観客:23,871人
主審:ジェローム・デーモン(南アフリカ)

【ニュージーランド】
GK
1 マーク・パストン
DF
19 トミー・スミス
6 ライアン・ネルセン(C)
4 ウィンストン・リード
MF
11 レオ・バートス
5 イヴァン・ヴィセリッチ
7 サイモン・エリオット
3 トニー・ロクヘッド
FW
10 クリス・キレン
14 ロリー・ファロン
9 シェイン・スメルツ
SUB
12 グレン・モス
23 ジェームス・バナタイン
2 ベン・シグムンド
18 アンディ・ボーエンス
8 ティム・ブラウン
13 アンディ・バロン
15 マイケル・マグリンシー
16 アーロン・クラファム
17 デイヴ・マリガン
21 ジェレミー・クリスティー
20 クリス・ウッド
22 ジェレミー・ブロッキー
監督
リッキー・ハーバート(ニュージーランド国籍)

(3-4-3)
--スメルツ---ファロン---キレン--
-------------------
-------------------
-ロクヘッド-エリオット-ヴィセリッチ-バートス-
-------------------
---リード---ネルセン---スミス---
-------------------
--------パストン--------

【スロヴァキア】
GK
1 ヤン・ムハ
DF
5 ラドスラフ・ザバフニク
3 マルティン・シュクルテル
16 ヤン・ドゥリツァ
4 マレク・チェフ
MF
6 ズデノ・シュトルバ
7 ウラジミール・ヴァイス
18 エリック・イェンドリシェク
17 マレク・ハムシク(C)
FW
9 スタニスラフ・シェスターク
11 ロベルト・ヴィッテク
SUB
12 ドゥサン・ペルニス
23 ドゥサン・クチャク
2 ペテル・ペカリク
21 コルネル・サラタ
22 マルティン・ペトラシュ
8 ヤン・コザク
10 マレク・サパラ
15 ミロスラフ・ストフ
19 ユライ・クチュカ
20 カミル・コプネク
13 フィリップ・ホロシュコ
14 マルティン・ヤクブコ
監督
ウラジミール・ヴァイス(スロヴァキア国籍)

(4-4-2)
----ヴィッテク---シェスターク----
--------ハムシク--------
-イェンドリシェク--------ヴァイス-
--------シュトルバ--------
-------------------
-チェフ-ドゥリツァ-シュクルテル-ザバフニク-
-------------------
---------ムハ---------

【マッチレポート】
ライバルのチェコを下して、念願のワールドカップに初めて辿り着いたスロヴァキア。
決勝トーナメント進出に向けて、このゲームは勝ち点3のみが求められる。
一方のニュージーランドは失礼ながら全敗しないというのが
おそらく現実的な目標。果たしてアフリカの大地で奇跡を起こせるか。
先にチャンスを掴んだのは“オールホワイツ”ニュージーランド。
5分、御年36歳のエリオットが送ったFKをキレンが頭で枠内に飛ばす。
この後も全体的な流れはニュージーランドに傾いていったが、
その要因はまるで昔のイングランドサッカーを髣髴とさせるような
愚直なまでのキック・アンド・ラッシュ。3-4-3の3トップがフラットに並ぶ
珍しい布陣も、183センチのキレン、188センチのファロン、185センチのスメルツと
長身アタッカーを取り揃えているからこそ。
かといってセカンドが拾える訳ではないのだが、これしかなさそうなスタイルが
逆にハイプレスからのカウンターを得意とするスロヴァキアの持ち味を
結果的には消すことになり、何となくペースを握る格好となった。
ただ、さすがに25分を過ぎるとスロヴァキアも落ち着きを取り戻し、
置かれた右サイドに固執することなく、幅広い動きでボールに触る
ウラジミール・ヴァイス監督の息子、ウラジミール・ヴァイス(!)が
チームにリズムをもたらしていく。
28分、ヴァイス、シェスタークと繋いで再びヴァイスからパスをもらった
シェスタークのシュートはわずかにゴール右へ。
33分にはニュージーランドのGKパストンが信じられない空振り!
拾ったヴィッテクがゴールに迫るも、パストンが何とか戻ってセーブ。
ようやくスロヴァキアも地に足が着いてきたような印象を受ける。
ところがニュージーランドも38分に突然決定機を創出。
エリアすぐ外でボールを持ったファレンは掬って裏へシルクパス、
スメルツの左足を振り抜くと、GKムハは指先で弾き出す。
意外性のあるクリエイティブな攻撃に少し驚いた。
43分にはクイックFKからハムシクのミドルはパストンがフィスティング。
序盤はロングボールに苦しんだスロヴァキアが最後はしっかりアジャストして、
ハーフタイムへと折り返した。

後半に入ると早々にスロヴァキアが歴史的なワールドカップ初ゴールを挙げる。
50分、右サイド、シェスタークが絶妙のアーリークロス、
ファーサイドでDFを外して頭で捉えたのはヴィッテク。
J SPORTSをご視聴下さっている方々にはニュルンベルクでの活躍が
記憶に残っている方も多いかもしれない28歳が、再三チャンスに絡んだ末に大仕事。
弾ける歓喜。ようやくスロヴァキアが1点のアドバンテージを得た。
69分にはシュトルバ、シェスタークのコンビネーションから、
ヴィッテクがエリア内へ侵入するもリードが体でブロック。
77分にはシェスタークがヴィッテクとのワンツーで抜け出すもロクヘッドがブロック。
共にニュージーランド守備陣の粘りにフィニッシュまでは持ち込めなかったものの、
追加点も取れそうだし、そのまま守りきれそうな雰囲気も漂い始める。
追い込まれたニュージーランドはもはやロングボールも頭打ち。
ハーバート監督は72分に191センチのウッド、
78分にクリスティーを送り込むも、効果的なプレーは一向に出てこない。
終盤の88分、前半はとんでもないクリアミスをかましていたロクヘッドが
素晴らしいクロス、しかしスメルツのヘディングは側頭部に当たって枠外へ。
追加タイムも2分を過ぎ、もはや命運尽き果てたと思われた刹那、
目を疑うような光景がそこには展開された。
右からのクロスをスメルツは粘って粘って5秒以上キープすると
最高のクロスを中へ。そこには最前線まで上がっていたリードが。
狙いすましたヘディングは右ポストの内側を叩いて、ゴールに吸い込まれる。
土壇場での生還。“オールホワイツ”が起こした奇跡。
両者共にワールドカップ初の勝ち点を獲得したが、明暗分かれる結果となった。

ニュージーランド 1×1 スロヴァキア
【得点者】
ニュージーランド:リード①(90+3分)
スロヴァキア:ヴィッテク①(50分)
【警告/退場】
ニュージーランド:ロクヘッド①(42分)、リード①(90+3分)
スロヴァキア:シュトルバ①(55分)
【交替】
ニュージーランド:キレン→ウッド(72分)
           ヴィセリッチ→クリスティー(78分)
スロヴァキア:シェスターク→ホロシュコ(81分)
         ヴィッテク→ストフ(84分)
         ヴァイス→クチュカ(90+1分)
【AD的Man of the Match】
ウィンストン・リード(ニュージーランド)

写真は、さすがにこの2カ国に関係あるものはないので突然の「伊勢志摩」
020isesima.jpg
AD土屋

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