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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2010年04月01日

ナビスコ第1節 横浜FM×山形@ニッパ球

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今年も昨年同様、7クラブを2つのグループに分けて、それぞれ上位2位までの4クラブと、ACLに出場している4クラブでベスト8を構成する形となったナビスコカップ。それぞれのクラブにとっては各々目的も違ってくる中で、直近のリーグ戦から共にスタメンを数人入れ替えてきた横浜、山形両者にとって、このゲームの大きな狙いはバックアップメンバーも含めたベースアップということになるでしょう。まず横浜のスタメンを見た時、最初に目に付いたのは新戦力のアルゼンチン人バスティアニーニ。187センチ、89キロとサイズは申し分ありません。実際ゲームが始まると、足元も比較的柔らかく、ターゲットとしても収まる印象。32分には兵藤からのパスに、うまく反転するとワンステップで重いミドルを枠内へ。42分にはエリア内でDFを引きずりながら強引にシュートまで持ち込むなど、個の強さを見せたという意味では及第点でしょうか。ただ、パートナーを組んだのが割と似たタイプの渡邉だったことと、中盤のワイドに入った長谷川と兵藤がそれほど中央バイタルへと侵入してこなかったことで、若干孤立気味だったのは否めず。タイプ的に山瀬や坂田と組ませると面白いかなあと思いました。中盤では長谷川と河合がスタメンで登場したものの、ややアピール不足。河合は木村監督の寵愛も著しい小椋と比較すると、高さや強さは十分ですが、運動量で見劣りする部分は否めず。長谷川は中央に近い所でより力を発揮するイメージがありますが、比較的サイドで受けて、また繋いで、というようなシーンが目立ち、その長谷川と交替で投入された中村が「(ベンチで見てて)回してても誰も裏に出る人がいなくて、スピードアップがなかなかできない」と評した通り、攻撃の推進力にはなり切れず。実際、58分にこの2人に替わって山瀬と中村が中盤ワイドに入り、兵藤と狩野がドイスボランチを組んでからは、木村監督も「彼らが入ると流れが変わる」と、山形・小林監督も「中村がバイタルに入った所を、ウチのボランチがなかなか見られなかった」と言及するなど、横浜に勢いが出始め、結果的にも71分には中村のCKから、中澤が高い打点でヘディングをぶち込み、決勝点を挙げることになります。木村監督が「勝つクセを付けていくのもいいのかなと思うが、ちょっと寒いゲームをしてしまった」と振り返ったように、ボールは回ってもフィニッシュへのパワーに欠ける典型的な展開だったと言えそうです。さて、一方の山形は田代、下村、増田とシーズン前には即戦力と期待されていた3人が、公式戦5試合目にして初めてスタメンで揃い踏み。CBに園田、右SBにも山田拓巳が起用されるなど、少しテスト的な要素の強いメンバー構成となりました。この中では下村がアピールに成功した格好でしょうか。人への強さは相変わらずで、加えて34分には中盤で狩野からボールを奪うと、そのまま右サイドを駆け上がって、田代に好クロスを供給する場面も。「ちょっとボールを失っちゃった部分があった」とは個人の反省材料で、「もう少し数的優位を作ってからクロスを上げるなど、サイドをうまく使えればセカンドボールもうまく拾える」とチームの課題も指摘。リーダーシップも含めて、有力なレギュラー候補だと感じました。今季初スタメンの増田は、「サイドがもう少しボールをもらってもいい」と小林監督が話したように、ボールを呼び込む動きが少なく、受けても前へと勝負せずに後ろへ下げてしまうシーンが頻発。53分、57分、81分と意外性のあるパスからフィニッシュまで繋がるシーンを創り出す反面、消えてしまう時間も長いため、山形の特徴を考えても現状ではスタメンで90分出場は難しいかもしれません。しばらくは攻撃にパワーを掛けたい場面でのピンポイント起用が続きそうな印象を受けました。あとは田代も「今日が今までで一番良かった」と小林監督も認めたように、高さでも特徴を発揮しましたが、シュートへの思い切りの悪さで、2度チャンスを逃すなどあと一歩の内容。山田も奮闘したものの、クロス精度に欠け、猛アピールとはいかず。園田は昨年も出場経験があるため、一定のパフォーマンスは披露していました。「5人新しくやったが、しっかりやってくれた。随分良くなっている」と指揮官。あとは“勝ち点3”という特効薬さえ処方されれば、劇的に歯車が噛み合いだす可能性もありそうですね。    AD土屋




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