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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
大分は初昇格した2003年から7年、そして柏は再昇格した2007年から3年、共に守り抜いてきた“J1クラブ”の座から陥落。今シーズンはJ2での戦いを強いられることになりました。それでも日立台へ行けば、そこには最高のサポーターが創り出す、最高の空間が。ここ数年の開幕戦よりは少し高めのテンションと、名曲「ビューティフル・サンデー」がゴール裏を1つにまとめると、お立ち台に登場したのはなんと柏市長!しかも市長はノリもなかなか。戦うステージは変わっても、日立台の日常は変わらないのです。さて、お互いに様子見のような立ち上がりを経て、徐々に攻撃面での連携で上回ったのは大分。東慶悟と現役韓国代表キム・ボギョンのSHに加えて、FWに入ったチェ・ジョンハンを軸に、スムーズなパス交換から柏の守備陣を揺さぶります。16分には東がドリブルから中へ折り返すと、森島康仁が巧みにスルーしたものの、チェの目前でDFがクリア。21分にはスルーパスに抜け出したチェのシュートがわずかにゴール右へ。26分には東のクロスから、森島が競ったこぼれ球をキムが枠外シュート。柏はどうしてもバイタルエリアにスペースを開けてしまう傾向が拭えず、大分がそこをうまく突いていくようなシーンが多かったように感じました。そんな柏は、こと攻撃に関してはどうしてもフランサに依存するところが相変わらず大きく、少し引き気味に位置し、フランサとの距離感を保ちながらよくボールを引き出した澤昌克は奮闘したものの、栗澤僚一とアルセウの両ボランチが効果的に散らせず、なかなかチャンスを創れません。特にアルセウは明らかなウェイトオーバーで、判断も遅く完全なブレーキに。30分くらいまではどちらかと言えば大分が少しペースを握るような展開になっていました。しかし、最初の決定機を生かしたのは柏。31分、田中順也から右へサイドチェンジ、村上佑介は最高のトラップで縦に持ち出し、最高のクロスを中へ。ニアで澤が潰れると、「村上がいいボールを上げてくれた」とファーに悠然と現れたのはフランサ。必殺仕事人の一蹴りで、まずは柏が先制しました。その後は33分に柏が田中、35分に大分がチェと決定的なシュートを放ちますが、それぞれ下川誠吾、菅野孝憲がファインセーブで阻止。終盤はやや柏も落ち着きを取り戻して、前半は終了します。後半も先にチャンスを掴んだのは柏。50分、田中のクロスを澤が頭で合わせるとボールは右ポストを直撃。53分にもカウンターから最後は田中がゴールしながらオフサイドになったものの、いい形を創出。この辺りから、田中と茨田陽生の両SHも2トップとうまく絡み始め、ホームチームが主導権を奪います。すると再び太陽神が降臨したのは63分。アルセウが右に振ると、茨田はすかさずクロス。ファーに流れたこぼれ球を、フランサは魔法の右足で右スミギリギリへグサリ。「当然警戒していたが個人技でやられた」と大分・皇甫官監督も苦笑するしかない一撃で、柏が2点をリードしました。ただ、「2点取った後の戦い方が中途半端だった」とキャプテンの大谷秀和が振り返ったように、ここからの柏はうまく試合を終わらせられず。70分、アルセウのミスパスをハーフウェーライン周辺で奪ったキムが、構えていた柏守備陣のアプローチが曖昧になった隙を巧みに突いたドリブルから、強烈な左足シュートを右スミへ突き刺し、たちまち1点差に。「自分たちのミスで苦しい状況になった」とネルシーニョ監督。柏が自らゲームを盛り上げてしまいます。77分にたまらずネルシーニョ監督もアルセウを下げて、左SBの橋本和を投入し、大谷をボランチに上げる処方。それでも82分には、チェのパスを受けたキムがDF2人の間を擦り抜けて惜しいシュート。住田貴彦、さらに187センチの長身DF柴小屋雄一を前線に相次いで送り込み、4トップ気味にシフトした最終盤の93分、キムがエラシコからパス、小林のパスはフリーの菊地へ。シュートは精度を欠き、直後に試合終了のホイッスルがなり響いたため辛くも逃げ切りましたが、大谷も「最後の時間の使い方は詰めていける所はある」と認めたように、リードしている時のゲーム運びに課題を残しながら、ひとまず柏が開幕戦勝利を手に入れました。負けた大分ですが、チェとキムのコンビは今シーズンのJ2を賑わせるのではないでしょうか。キムは代表遠征でロンドンから帰国したばかりで、皇甫官監督も「少し体が重かったんじゃないかな。フィットすればもっと存在感が出てくる」と言及。これに高松大樹が帰ってくれば、脅威のトライアングルになるかもしれません。一方の柏は「正直ホッとした」という大谷の一言がチームの想いを象徴していた気がします。課題は出たものの、それでも勝ち点3を挙げたことが何より重要。昇格のみを目指して戦う1年。まずは白星発進となりました。 AD土屋
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