デイリーサッカーニュース Foot!

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2010/03

S M T W T F S
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

このブログについて

2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2010年03月20日

J1第3節 横浜FM×川崎@日産

foot!
  • Line

横浜FMから見れば、先週の湘南に続いて連戦となる神奈川ダービー。相手は公式戦の対戦でここ4試合勝てていない川崎。昨年もナビスコ準決勝、天皇杯4回戦と行く手を阻まれているだけに、ダービーを持ち出すまでもなく、越えなければいけない壁であることは間違いありません。しかし中村憲剛、ジュニーニョと絶対的な主力2枚を欠きながら、連勝スタートを切った川崎も返り討ちを果たす準備は万端。気温21.3度、絶好の観戦日和に35870人が集結した日産スタジアム。川崎のキックオフでスタートしたゲームは開始からわずか8分で早くも鳴動します。右サイドを渡邉がドリブルで切り裂き中へ送ると、ニアで山瀬が右ポスト直撃のシュート。DFがクリアしたボールは、ゴールまで25m近く離れた位置にいた中村の目の前に。「ワンステップしかない」と左足から振り抜かれたボールは、一直線にゴール左スミへ。木村和司監督も「打てって思ったんよ。蹴った瞬間、入ると思ったね」と笑った豪快ミドル。中村のJ復帰後初ゴールが飛び出し、いきなり横浜が先制します。勢い止まらず12分、左サイドでボールを持った渡邉はタイミングを計ってスルーパス、裏に抜け出した山瀬はGKの出鼻を冷静な右足アウトでフィニッシュ。「3分の1、4分の1の仕掛けや突破力は相手にとって嫌だろうと」(木村監督)FWで起用された10番の追加点。あっという間に2点差が付いてしまいました。今日の横浜は狩野と小椋のドイスボランチに、中盤の右が中村で、左が兵藤。2トップに渡邉、山瀬という布陣。特に前半は「我慢してサイドに張っとくべきだと思った」という中村と兵藤が、しっかり開いて基点を作ることでサイドの主導権を奪取。山瀬もバイタルエリアを縦横無尽に動き回り、狩野も「アイツは本当に効いていた」と指揮官が絶賛した小椋という後ろ盾を得て、積極的にボールを呼び込み、サイドへの散らしに、縦へのチャレンジにと躍動。35分にはクロスバー直撃の左足ミドルを放つなど、前節スタメン落ちの欝憤を全開で晴らすかのようなパフォーマンスを披露します。対する川崎は「浮き足立ってしまって、攻守に連動しきれない」(高畠勉監督)ままに時間が経過。特に3トップと中盤の田坂、谷口はほとんどいい形でボールを受けられず、まったくと言っていい程に攻め手なし。古巣対決に燃える小宮山もほとんどオーバーラップできません。さらに40分には自陣深いサイドで伊藤がクリアを中へ高く打ち上げてしまうと、薗田はヘディングで処理しきれず、こぼれを山瀬に決められるという、CB2人が絡んだ信じられないような失点まで喫し、3点をリードされて前半を終えることになりました。迎えた後半、「前半のメンバーでウチらしいサッカーが展開できなかったので、気合を入れ直して期待してそのまま行った」(高畠監督)と、川崎にメンバー交替はなし。当然流れは変わらず。逆に60分には中村のCKを、ファーで待ち受けていた栗原が頭でズドンと4点目。実質、試合時間の3分の1を残した時点で勝負は決しました。川崎にとって惜しむらくは、登里享平、楠神順平と、それぞれ72分、80分に投入された若手2人が、やや横浜も流しに入った時間帯とはいえ、可能性を見せたこと。後半開始時とは言わないまでも、4点目を入れられてから12分も1枚目のカードを切らなかった点はいただけません。「1点取れれば波に乗れると思って辛抱した」とは高畠監督ですが、残念ながら采配も後手に回ったことで、最後までアウェイゴール裏を埋めたサポーターを沸かせるシーンは創れず。川崎からすれば「悪いけど完勝だった。相手は何もできなかったからね」という敵将の辛辣なコメントも受け入れざるを得ない、完敗となってしまいました。さて、勝った横浜は「ええ選手が揃っているからやればできる」と木村監督が話した通り、チームが持っていたポテンシャルの高さをまざまざと見せ付ける格好となりました。中でも前述しましたが、「ボールを持てて、捌けて、走れる」と中村も自ら評した中盤の構成力は圧巻。兵藤の左サイド起用は「もともとやりたかったみたい」、狩野のボランチ起用は「本人がやりたいっていうからやればって」と、とぼけた木村監督も、狩野については「チームの中でいいポジションを見つけたかもしれんね。よう頑張ってた」と言及。チーム全体のシュート意識に関しても「そろそろ練習の成果が出てきつつある」と話すなど、手応えも感じている様子。今後数試合も今日のようなゲームができれば、上位を争う台風の目になるかもしれませんよ。   AD土屋




  • Line