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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
193校が鎬を削った神奈川大会も、今や勝ち残ったのは4校のみ。第1試合は、2次予選トーナメント3回戦で、インターハイ王者の第1シード・桐蔭学園を破り勢いに乗る秦野と、先週のベスト8で三浦学苑にインターハイ予選初戦敗退のリベンジを果たした桐光学園が激突。3年前のファイナルと同一カードとなりました。ゲームは「思っていたのと逆になっちゃいました」と秦野・青野輝雄監督も苦笑したように、立ち上がりから攻める秦野に守る桐光という明確な構図に。ドイスボランチのキャプテン米田有佑(3年・FC厚木JY)と湯川俊彦(3年・南足柄岡本中)を軸にしっかり回して、突破力のある三橋宏輝(3年・FC厚木JY)を生かすべく、右サイドを使っていくスタイルを押し出し、秦野が主導権を奪取します。25分には2トップの一角に位置しながら、幅広い動きでよくボールを引き出していた盛山大介(3年・秦野南が丘中)が獲得したFK。壁の前に両膝を着いた選手が5人ズラリ。すると長井潤之介(3年・藤沢滝の沢中)が右にずらして、湯川が直接狙うもクロスバー直撃。28分、繋いで湯川が相手DFラインの裏に絶妙なボールを送ると、フリーで飛び出していたのは米田。ヘディングは桐光GK峯達也(2年・FC東京U-15深川)がファインセーブで逃れましたが、決定的なシーンも創出します。しかし眠れる獣が突如覚醒。33分、カウンター発動。菅原慶人(2年・横浜FMJY)が4分前に投入されていた田口広也(2年・町田JFC)と結果的にワンツーのような形で抜け出すと、確実にフィニッシュ。「カウンターを狙う形がはっきりしていた」(青野監督)桐光が、初めて迎えた決定機で先制ゴール。劣勢だった側がリードを奪って、前半は終了しました。後半も引き続き、試合のペースはビハインドを追う秦野が掌握。やや「パスを回させられた感じはある」(青野監督)ものの、攻撃する時間が続きます。49分、青野監督は田中潤太郎(3年・厚木森の里中)と、原正哲(3年・湘南オエステ)を同時投入。すると「ヘディングだけが持ち味」(青野監督)という184センチのFW原は、66分に盛山のキープを基点として、三橋が上げたクロスにダイビングヘッド。枠の右側へ外れましたが、ボールは回るものの、閉塞感が漂い始めていたチームのギアをもう一段引き上げます。そして73分にとうとう結実。長井のFKを大外から盛山が頭で折り返すと、原が身体ごと突っ込んでボールをゴールへ押し込みます。窮地で飛び出したのは原の“足”。秦野がスコアを振り出しへと引き戻しました。終始攻勢だったチームが終盤に追い付けば、流れがそちらに傾くのは定石。それでも、追い付かれたのは常に結果のみを求められる名門。ここから底力を発揮します。76分、左サイドのスローイン、秦野の「疲労がたまっていた時間帯」(青野監督)で桐光は途中投入された岩浪晃大(2年・横浜FMJY)が強引に突破を図り、成功。ゴールライン際から折り返したボールを田口がダイレクトで合わせると、ニアサイドを破ります。これが王者の証か。数少ない決定機を確実に成果へ繋げた桐光が苦しんで苦しんで、決勝進出を果たしました。健闘及ばず準決勝で散った秦野。3年前のリベンジを果たすことはできませんでした。それでも強豪相手に80分通じて優勢にゲームを進めた事実は変わりありません。「去年は2次予選の初戦で負けた。その先輩たちの思いも背負って、1つ1つ戦う中で成長していき、普段やれなかったことができるようになった。“勝つ”って凄いパワーになりますね」と青野監督。ゲームに出ていたのは全員3年生。最後の冬に強烈な存在感を3000人近い観衆へ示してくれた秦野の選手たちに、感謝したいと思います。 AD土屋
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