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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2009年11月07日

高校選手権神奈川準決勝 武相×日大藤沢@平塚

foot!
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第2試合は関東大会予選王者の伏兵・大清水を3-1で下し、初のファイナル進出に王手をかけた武相と、今年度ここまでの3大会でなかなか結果を残せなかったものの、日大高、麻布大渕野辺を連破してベスト4に勝ち残ってきた日大藤沢の対戦です。ピッチに登場したユニフォームを見ると、武相が黄色で日大藤沢がピンクと実に鮮やか。ビジャレアル対セビージャみたいなイメージでしたよ。さて、ゲームはまず開始10分で動きます。武相DFラインでのボール回し、「みんな緊張していて、パスの出し所がなくなって最終的にボールが行った」(武相・大友正人監督)選手がパスミス。日大藤沢3トップの中央に入った浜野航裕(3年・FC湘南JY)がカットして、GKとの1対1も確実に勝利。思わぬ形で日大藤沢に先制点が転がり込みます。それでも武相はすぐさま反撃。17分、菊池芽来(3年・武相中)のCKをFW柿崎弘樹(3年・横浜FC鶴見JY)が合わせると、最後は「こっちのミスで取られたんで取り返そうと」CBの藤原拓也(2年・ジュニオールJY)が押し込み、すぐさま同点。好ゲームの予感が漂う中、このゴール以降は完全な武相ペースになっていきます。「取ったボールはまず前に」(大友監督)という姿勢と、「ビルドアップは1年やってきた」(菊池)という姿勢がうまくミックス。特にアンカー気味のドイスボランチに入った菊池は「受けてリズムが出せれば」と低い位置から、うまく左右に展開。加えてFW三堀宰(3年・横浜FC泉JY)のポストプレーも正確で、相手を圧倒します。22分にはGKのキック1本で三堀が抜け出し、惜しいシュート。33分、左SB友澤貴気(2年・横浜橘中)の正確なフィードに三堀がダイレクトボレーもゴール左へ。40分、三堀がエリア内で粘って繋ぐと、受けた柿崎も粘ってシュート。日大藤沢GK山口諒(2年・横須賀シーガルズFC)の好セーブに阻まれますが、20分以降はほとんどハーフコートゲームに近い内容で、ハーフタイムに入りました。なかなか攻撃の形を創れない日大藤沢の佐藤輝勝監督は、後半頭から久保研人(3年・港北FC)を最前線に送り込み、浜野を1トップ下に落として基点を作りにいきます。それでも48分にはテクニカルエリアギリギリから「落ち着いてしっかりやれ、中盤!」と大声で指示を出すなど、なかなか攻撃を組み立てられません。56分には1年生の本澤康光(横浜栄FC)を中盤に投入し、浜野と久保の2トップにシフト。これには武相の菊池も「相手のシステム変更には少し戸惑った」と語りましたが、すぐにCB2枚との連携でアジャスト。隙を与えません。すると、やはり次のゴールは武相に。65分、FKからの波状攻撃、左サイド平塚卓也(2年・横浜FC泉JY)のピンポイントクロスをGKの鼻先で三堀がヘディング。「点を取ろうっていう意識が高かった」と語るストライカーの4戦連発弾で、とうとう勝ち越した武相。守っては「もともとDFではないが、ウチに闘莉王、中澤はいないので使わざるを得ない」(大友監督)という藤原と秋山拓(3年・横浜FC鶴見JY)のCBコンビも終始安定。彼らの前にいる菊池も「夏くらいからは一緒にやっているので不慣れな形ではない。しっかりしてくれてる」と信頼のコメント。後半は日大藤沢のシュートを1本に抑えた武相が1点差ながら、完勝とも言えるゲーム運びで、全国へリーチを懸けました。「勝つことによって成長して、精神的なモロさがなくなった。たいしたもの」と選手を讃えた大友監督。「目標は選手権に出ることと選手も言っているので、浮かれることもない」と語った通り、地に足の着いた武相の選手たちが印象的でした。決勝に向けて「相手は桐光。失うものは何もない。しっかり守備からやって何とか勝ちたい」と菊池。今の3年生は、3年前の準決勝で惜しくもPK戦の末に敗れたチームを見て、「武相でやりたい」と入学してきた選手が多いとのこと。その先輩たちを上回った今、さらなる歴史を築くことはできるのでしょうか。決勝は平塚競技場、21日の15時キックオフです。   AD土屋




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