デイリーサッカーニュース Foot!

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2009/11

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

このブログについて

2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2009年11月01日

高校選手権埼玉準々決勝 大宮南×浦和南@熊谷

foot!
  • Line

昨日の“ヒガシ”対決に続いて、またも大宮VS浦和の抗争が勃発。今日の対戦は“ミナミ”対決。言わば“リアルサウスダービー”ですね。大宮南は春の関東大会予選で埼玉栄にPK負け。昨年の選手権、今年のインターハイと共にベスト16に入るなど、実力十分。浦和南はインターハイ準優勝で夏に全国を経験。8年ぶりの選手権代表が最大の目標です。まず最初にスタジアム中が沸いたのは3分。大宮南が得た右サイドからのスローイン、助走をつけた椋野智也(3年・越谷FC)はボールを持ったまま、なんと前向きに1回転!そう、なんとスプリングハンドスローを披露したのです。しかもボールはしっかりクロスの役目を果たし、中央で小平直道(2年・さいたま木崎中)が惜しいヘディング。デラップどころではない突然のビッグプレー。いきなり度胆を抜かれてしまいました。そんな勢いもあってかなくてか、序盤からリズムを掴んだのは大宮南。森田洋正監督も「物凄くよかった」と振り返るゲームの入り方で、いくつかチャンスを創出します。ところが最初のゴールは浦和南に。24分、藤泉貴洋(3年・草加瀬崎中)は左サイドで椋野と体をぶつけ合い、ファウルスレスレで突破。一瞬足の止まった大宮南DF陣を尻目に、中央へラストパス。本橋智彦(3年・戸田中)はしっかりトラップしてから右スミへ。「相手はプレスが厳しいので球際で負けないように」と森田監督から指示を受けていた選手たちでしたが、ややアンラッキーな判定によってビハインドを負う展開になってしまいます。ここからはリードした浦和南が圧倒。個人での打開が目立っていた序盤を経て、徐々に2トップの古波倉要(3年・FCフェスタ)と本橋に、俊足右SHの土屋一平(3年・新座四中)も絡んでくる攻撃が機能し始め、何回もチャンスを創出。前半終了間際には高田遼(3年・さいたま三室中)が素晴らしいサイドチェンジのボールを右へ。トラップで持ち出した土屋のシュートはサイドネットの内側に。中盤以降は、経過、内容共に浦和南が圧倒して、40分は過ぎ去りました。後半に入り、先にスコアを動かしたのも浦和南。45分、相手の小さくなったクリアを土屋が拾い、外側を回った名取翔平(3年・川口芝東中)へ。名取のグラウンダークロスを古波倉が押し込み、2点のリードとなりました。しかし、「何でもない所」(森田監督)から2点を奪われ、追い掛ける格好になった大宮南の大反攻はここから始まります。54分、フィードを諦めずに追い掛けたキャプテン河野純希(3年・鴻巣西中)が獲得したCK、中山和希(2年・ロクFC)の直線的なキックは「練習通りでした」という岡部圭祐(2年・HAN FC)の頭に二アでピタリ。ボールはファーサイドのネットに吸い込まれ、1点差に詰め寄ります。56分には182センチの長身MF市川大樹(2年・さいたま日進中)を「1回も使ったことがなかった」(森田監督)FWに起用。「とにかくヘディングで頑張ってマイボールにしてくれ」という監督の指示を遂行し、流れを引き寄せる役割を果たします。すると62分、中山のCK、主審はエリア内で浦和南のプッシングを取り、PKを宣告。キッカーは「自分が蹴るって決めていた」岡部。渾身のキック、ボールは次の瞬間に激しくクロスバーを叩いて、ピッチに帰還。追い付けません。それでも攻め続ける大宮南。交替選手が入るたびに「いろんなポジションで練習してやっている」(河野)と何人もがポジションを移動しながら、与えられた役割を全う。「とにかく走って最後まで運動量を切らさない」(河野)というミーティングで話し合った部分も際立ち、相手を押し込みます。そして80分を4分過ぎたラストプレー、島袋晃太(3年・HAN FC)のパスを笠原康平(3年・武南Jr)が繋いだボールは、完全にフリーとなった市川へ。左足のシュートは、しかし無情にも枠の左へ。ほぼ全員がその場に座り込み、直後、ホイッスル。後半は猛攻に遭いながら、何とか凌いだ浦和南が、浦和勢3校目となるベスト4進出を決めました。「精一杯やった結果」とゲームを振り返った大宮南の森田監督は「ウチは真面目な3年生とヤンチャなサッカー小僧の2年生のチーム。紙一重で勝てなかったが、2年生が全員大泣きしてくれていた。負けたけどベスト4になるための宿題、何をしなくちゃいけないかが見えた」と総括。「思ったより自分たちのプレーができたので、手応えはあったし自信にもなった。後輩にはベスト8の壁を破って、ベスト4以上に行って欲しい」と3年生のキャプテン河野。「飛び出しは通用したので、積極的に強気なプレーをやっていきたい。2年生が多く出ていて、いい経験になった」と2年生の岡部。今日で終わってしまうのが惜しまれる、素晴らしいチームだったと思います。ちなみにコレ、このブログ史上1500番目のエントリーみたいです。随分アップしてきたもんですねえ。   AD土屋




  • Line