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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年11月08日

J2第48節 湘南×東京V@平塚

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「スローモーションのような感じ」(湘南・反町康治監督)とは、94分のラストチャンス。直後、1万人を超える観衆を飲み込んだ平塚は狂喜乱舞。湘南が崖っぷちから奇跡的な生還を果たしました。開始1分、寺川能人のCK、ジャーンのヘディングはレアンドロがライン上でクリアと、いきなりホームチームの決定機で幕を開けたゲームで、まず目立ったのはコンタクトプレーの度に鳴らされるホイッスル。特に序盤は湘南がボールキープする時間帯が長く、東京Vが厳しく寄せると奧谷彰男主審は多くの場面で湘南のFKを宣告。11分にはアジエルのFK、最後は田原豊が左足ボレーで狙うもゴールの右側へ。14分もアジエルのFKからジャーンがこぼれに詰めるも、GK土肥洋一がファインセーブ。ゴールには至りませんが、チャンスを創ります。すると26分、レアンドロのミスパスに反応した田原が、しっかり拾ってキープすると、アジエル、中村祐也と繋がり、フリーの寺川へ。「一瞬自分でも間を置けたので、焦らずに」左足で右隅にグサリ。先手は湘南が取りました。ただ、直後の28分、湘南のCKを防いだ東京Vが鋭いカウンター。土屋征夫が全速力でタッチライン際のボールを残して縦へ送ると、受けたレアンドロはルックアップして、中央フリーの井上平へ。焦りからか、井上のシュートはヒットせず、同点ゴールとはいきませんが、反撃の牙を剥き出しに表します。実際、ゴールこそ奪われましたが、湘南のチャンスは大半がセットプレー。「個人でポゼッションする力がある」(反町監督)「ポゼッションのうまいチーム」(田原)と2人が声を揃えたように、前半途中からは東京Vが主導権を握って、ボールを動かします。1つのポイントは、2トップの一角に配されながら、相手の嫌な所にうまく潜り込んではボールを引き出すレアンドロ。もう1つは、永里源気と福田健介で組んだ右サイドの積極性。松田岳夫監督も「レアンドロと両SHが相手のバイタルエリアをうまく使えて、リズムを掴んだ」と言及。37分には福田の右クロスから、最後は再び右に返ってきたボールを永里が股抜きでエリア内に侵入してシュートまで。39分にも福田の右クロスにレアンドロが惜しいヘディング。ジリジリと湘南ゴールを脅かすと42分、村松大輔のクリアは柴崎晃誠の目の前へ。柴崎は右へ展開。永里は切り返しからクロスを送ると、ファーで井上が合わせる見事なゴール。東京Vが追い付いて、前半は終了しました。後半も52分、59分、あわやというシーンを創出したのは東京V。そして61分、右サイド永里のアグレッシブな仕掛けに、何とか湘南も対応しますが、こぼれたボールはレアンドロの足元へ。前半から判定にイライラを募らせ、異議で警告まで受けた選手とは思えない程に落ち着いたループ気味のシュートは、美し過ぎる完璧な逆転ゴール。東京Vが形勢ばかりかスコアまで引っ繰り返してみせました。負けは許されない湘南。反町監督は63分、「前での基点と高さ」を期待してリンコンを投入。最前線に田原と並べ、システムを3-4-1-2にシフトして1点、そして2点を奪い返しに行きますが、「回されて走らされてる時間帯が長かった」(寺川)チームの運動量は上がらず、チャンスを創れません。76分、坂本紘司OUT永田亮太IN。85分、田村雄三OUT阿部吉朗IN。それでも東京Vは、途中出場の林陵平、平本一樹もよく役割を理解し、コーナースポットで見苦しくキープするような真似などせずに、しっかりとボールを回して時間を消費させていきます。90分に追加された4分も経過。間違いなくラストプレー。GKの野澤洋輔がスローイン、村松が右サイドからフィード、大外にいたジャーンが頭で折り返すと、飛び込んできたのは「折り返してくれたらっていうイメージで動き出していた」11番。「とりあえず落ち着いて、コース狙って当てるだけ」のヘディングは緩やかな軌道を描いて、ゆっくりとゴールへ到達。テクニカルエリアの最前部にいた反町監督も「最後に執念を見せてくれた」と渾身のガッツポーズ。「気持ちが繋がった」(阿部)劇的な同点弾。湘南が土壇場で勝ち点1を強奪して、ゲームは終わりました。さらに直後、試合を終えた平塚競技場に甲府敗戦の報が。これで同じ勝ち点91、得失点差で1上回った湘南が再び3位に返り咲き、「皆さんが期待する最高のシナリオ」(反町監督)で、次節直接対決を迎えることになりました。「時間が空くんで、自分たちでどうゲームに持ってくか」(中村)「次の試合が本当に山場」(田原)。試合後、選手バスの前で「一緒にJ1へ行こう」と歌い続けたサポーター。11月21日17時、決戦は小瀬でキックオフの時を迎えます。   AD土屋




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