最近のエントリー
カテゴリー
- Ben’s Foot! notes (77)
- Foot!ジャズ・ラウンジ (1)
- Foot!セレクション (11)
- Foot!楽曲紹介 (262)
- Friday (141)
- Jリーグ (390)
- Monday (53)
- Road to Foot!People (14)
- Saturday (1)
- Thursday (26)
- Tuesday (18)
- Wednesday (36)
- その他の試合 (330)
- スタッフブログ (688)
- ワールドカップ (71)
- 今週のFoot! (449)
- 今週のプレゼント (591)
- 内巻敦子イラストギャラリー (353)
- 出演者からのメッセージ (9)
- 前回のハイライト (123)
- 本日の補足 (202)
アーカイブ
このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
ヨーロッパのサッカーシーンも、開幕から3ヶ月余りが経過しました。
そろそろ上位と下位もなんとな〜く見え始めたこの辺りで、
毎年恒例のこの企画、欧州各国弐部事情をやっときましょう!
まあ長くなりますが、お付き合い下さい。
まずは(イタリア・セリエB)から。
レギュレーションは1位と2位が自動昇格、3〜6位はプレーオフを戦い、
勝ち抜いた1チームが昇格です。
ただし、3位と4位に10ポイント以上の勝ち点差が付いた場合には
3位が自動昇格となるルールもあるんですねえ。
13節終了時で、首位は昨シーズンのセリエA最下位で降格した、24ptsのLecce。
この20年で6回目の降格とすっかりエレベータークラブになっていますが、
この20年で6回目の昇格を目指して奮闘中。
2位は昨シーズン19位、プレーオフで何とか残留したAnconaが1pts差で追走。
03/04シーズンにセリエAを戦いながら、ブッチギリの最下位に加えて
クラブの倒産でセリエC2(4部)まで降格しながら、ジワジワと浮上してきました。
3位Cesena、4位Padovaは共にここまで22ptsを獲得。
この2クラブの共通項は、昨シーズンのLega Pro Prima Divisione組だということ。
この“Lega Pro Prima Divisione”というのは、以前の“セリエC1”、つまり3部の名称。
昨シーズンから改称されており、Girone A、Girone Bと各18クラブの2グループを形成し、
両グループの優勝2クラブは自動昇格。各グループ2位〜5位で行われる
プレーオフを勝ち抜いたそれぞれの2クラブも昇格というレギュレーションの中で、
Cesenaが優勝、Padovaはリーグ4位ながらプレーオフで昇格。
昇格組としてセリエBでもここまで頑張っているようです。
以下はTorino、Sassuolo、Frosinone、Empoliが21pts、
Modenaが20pts、Brescia、GrossetoのセリエA昇格プレーオフ敗退組が18ptsで続くなど、
まだまだ相当な混戦模様を呈していますね。
得点ランクは、1位がFoot!でもインタビューをお届けした
TorinoのRolando Bianchiで11得点。
2位はバッジョとのコンビも懐かしい、BresciaのAndrea Caraccioloが8得点。
3位にはAnconaのSalvatore Mastronunzioが7得点で続いています。
また、こちらもシーズン頭の恒例、「あなた、ここで頑張ってたんですね!」は、
AlbinoLeffeにミランやサンプで活躍したDFのLuigi Sala。
Ascoliにはアーセナル出身で、U-15以降イタリア年代別全代表のArturo Lupoli。
Bresciaには中田と森本、2人の元チームメイトDavide Baiocco。
Cesenaのゴールマウスを守るのは
ミラン、ローマなどに在籍した40歳のFrancesco Antonioli。
毎回この企画に出てくるCristian Bucchiも加入しています。
Empoliには3度のレンタルの末、ようやく完全移籍となったLuca Saudati。
Grossetoには、オーストラリア代表でキャプテンのCarl Valeriに、
若くしてヨーロッパに来たのになかなか芽が出ない、元チリ代表のMauricio Pinilla。
LecceはさすがにセリエBの強豪だけあって、カカの弟Digão、
元ウルグアイ代表でこのクラブにいるイメージが物凄く強いGuillermo Giacomazziも。
Regginaには名波さんがいた頃のベネツィアの主軸Sergio Volpi、
中村俊輔在籍時からいる、点取れないFW・Emiliano Bonazzoli。
ハマーズから戻ってきた主将David Di Michele、
イタリア代表にも選出されていたAimo DianaがいるのはTorino。
Vicenzaには、柳沢敦とも小笠原満男ともチームメイトだったMarco Zanchi。
中田のセリエデビュー戦でPKを蹴っちゃったAntonino Bernardiniも頑張ってます。
イタリアは日本人が在籍していたクラブも多いので、名前覚えてる選手も多いですねえ。
続いて、(イングランド・チャンピオンシップ)。レギュレーションはセリエBとまったく一緒です。
16節まで消化して、首位はNewcastleで33pts。2位は31ptsのWest Bromwich Albion。
やはり降格組が上位に食い込んできていますね。
3位から6位のプレーオフ圏内は全て27ptsの4チーム、
Cardiff City、Queens Park Rangers、Blackpool、Leicester Cityが追いかけます。
その他の注目クラブでいくと、
98/99以降プレミアから遠ざかっているNottingham Forestは25ptsの8位。
もう1つの降格組、Middlesbroughは24ptsで10位。
林くん獲得で話題を呼んだPlymouthは残留ギリギリの21位となっています。
得点ランクはMichael Chopraが11得点、
Peter Whittinghamが10得点とCardiffが1位2位独占。
3位がLeicester CityのMatty FryattとBristol CityのNicky Maynardで9得点。
今はCrystal PalaceのDarren Ambrose、
Middlesbroughの俊英Adam Johnsonが8得点で追いかけています。
このリーグでも懐かしい顔を探し出すとキリがないんですけどやってみますと、
Bristol Cityには中村俊輔とセルティックでプレーしていたEvander Sno。
33歳のトリニダード・トバゴ人ストライカーStern JohnはCrystal Palaceが新天地。
Derbyでは相変わらずRobbie Savageがキャプテン。
Doncaster Roversには39歳になった大御所GKのNeil Sullivan、
元ユナイテッドで元南アフリカ代表のQuinton Fortuneが。
ロイ・キーンが指揮を執るIpswichには元イングランド代表GKのRichard Wright、
Sunderlandから引き抜いたGrant Leadbitterの姿も。
降格したMiddlesbroughはまだまだ戦力十分。
Justin Hoyte、Emanuel Pogatetz、Jérémie Aliadière、Sean St Ledger、
Mohamed Shawky、Marcus Bent、David Wheaterと、まあ豪華です。
それはNewcastleも同様で、
Fabricio Coloccini、Peter Løvenkrands、
Jonás Gutiérrez、Geremiと各国代表がズラリ。
Kevin Nolan、Joey Barton、Alan Smith、
Shola Ameobiらイングランド人も軒並み残留。
この北部2クラブは下にいるような存在ではないですね。
PlymouthではBradley Wright-Phillipsがまたクラブを変えて燻り中。
Prestonには確固たるエースの座を掴んだ元リヴァプールのNeil Mellor。
ReadingにはセルティックのCB・Darren O'Deaがローン移籍中。
Sheffield Unitedには常に英国圏をウロウロしているHenri Camaraに、
40歳ながら今シーズンの現役続行に意欲を燃やすGary Speed。
Sheffield Wednesdayには元アーセナルのFrancis Jeffers。
Swansea Cityはまず監督があのPaulo Sousa!
選手では元セルティックのFW・Craig Beattieも在籍。
そしてRoberto Di Matteoを新監督に迎えたWest Bromwich Albionは
スロヴァキア代表のMarek Čech、イングランド代表候補のGK・Scott Carson、
チリ代表のGonzalo Jaraと頭数揃っています。
まあまだ30試合ありますから、大きく順位が変わる可能性も十分でしょう。
最後は、(スペイン・セグンダディビシオン)。
上位3チームが自動昇格。わかりやすい!
11節終了(暫定)時で、首位は23ptsのCartagena。Cartagena??どこ??
Cartagenaは1995年創設の新興クラブで、昨シーズンプレーオフを制して見事セグンダ昇格。
アーセナルやビジャレアルでプレーしていたフランス人DFのPascal Cygan、
バジャドリーで城彰二とチームメイトだったVíctor、
オサスナやビルバオで活躍したUnai Expósito、
エスパニョールやチェルシーにも所属経験のあるEnrique de Lucasなど
今シーズン頭に結構な補強を敢行して、現在首位となっています。
2位はセグンダ生活も3シーズン目に突入した21ptsのReal Sociedad、
3位は昨シーズン3pts差で昇格を逃した、19ptsのHércules。
4位に17ptsでLevanteが入ると、5位から9位までの5クラブが16pts、
10位から14位までの5クラブも15ptsと、ハッキリ言ってまだまだ全然わかりません。
なお、無念の降格となったBetisは5位、すっかり1部で見なくなったRayo Vallecanoが6位、
昨シーズンも17位と苦しんだCeltaは降格圏の20位で、
そろそろ2部からもいなくなっちゃうかもしれませんねえ。
得点ランクは、Albaceteのウルグアイ人Christian Stuaniが8得点でトップ。
2位はFoot!の呪い継続中か?我々が2004年にインタビューして以来、
5チーム目のローン移籍先となるRayo Vallecanoに入ったRubén Castroが7得点。
同じく7得点で並んでいるのがCórdobaのPepe Díaz。
6得点のMarco RubénはVillarreal B所属ですが、
アルゼンチン代表歴もあるストライカーです。
あとは、前述したCartagenaのVíctorも6得点挙げていました。
セグンダの「頑張ってるあの人たち」を見てみると、
Betisは主力の引き止めにあらかた成功。
Ricardo、Arzu、Sergio García、Mariano Pavone、
David Odonkor、Achille Emanaらはクラブに残留し、
バレンシアからはSunnyをローンで獲得しています。
Cádizにはエゲレス帰りのDiego Tristánが加入。
エル・クラシコでデビューしたMiguel PalancaはマドリーからCastellónにローン移籍。
デポルとスペイン代表のCBだったCésar Martínもここにいます。
凋落著しいCeltaには、今シーズンも平畠さんごヒイキのBorja Oubiñaが所属。
Gimnàsticには、シドニー五輪銀メダリストのJosé Mari、
アラベスが長かったRubén Navarro、一見上手い風のMiguel Ángelも。
指宿くんで有名になったGironaの10番は、あのGerard López!
他にもバルサから出されたGKのAlbert Jorqueraがいます。
ここ数シーズンで昇格争いの常連となったHérculesには
バルサB時代にかなりバルサTVでプッシュされてたCristianとRodriが揃って所属。
バレンシア時代は大舞台に強いイメージがあったFrancisco Rufete、
バレンシアやインテルでプレーしていたJavier Farinósなど充実の戦力です。
Las Palmasには元ビジャレアルのJosico、ラシンの元エースJavi Guerrero、
スペイン代表キャップも持つAntonio Guayreも。
Murciaではいわゆる“パボネス”の1人、Álvaro Mejíaがキャプテンに就任。
Numanciaにはビルバオから完全移籍してきたGKのIñaki Lafuente。
スキンヘッドJosé María MovillaはRayo Vallecanoへ。
Real Sociedadには、チリ代表の正GK・Claudio Bravoが在籍4シーズン目。
重鎮のキャプテンMikel Aranburuも当然プレー。
元ウルグアイ代表ストライカーのCarlos Buenoもローンで加わってます。
あと、10番はXabi Prietoですよ。
最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
いやあ、2部もやっぱり奥が深いですねえ。
古豪が復活の兆しを見せれば、新興勢力もちゃんと登場してきて
毎年熱い戦いを繰り広げているわけです。
また、折に触れて弐部事情をご紹介していきますね。
写真はDiego Tristánが暮らし始めたCádizの街並み。
AD土屋
J SPORTS フットボール公式Twitterをフォローしてフットボールの最新情報をチェック!