デイリーサッカーニュース Foot!

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2009/10

S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

このブログについて

2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2009年10月31日

高校選手権埼玉準々決勝 浦和東×大宮東@熊谷

foot!
  • Line

ここ3年は全国から遠ざかっているものの、今年はインターハイ予選でも優勝し、第1シードで大会に臨む浦和東。先週、決勝のカードでもおかしくなかった武南との激闘をPK戦の末に制し、「武南に照準を合わせていたし、相当消耗してしまった」(浦和東・野崎正治監督)中で迎えた準々決勝。対するは大宮東。コンスタントに全国へ出ているイメージもありますが、前回の県優勝はなんと15年前。久々の王座奪還を狙う古豪です。また、双方の応援団が「♪“ヒガシ”のゴールが見てみたい〜」とまったく同じチャントを合唱。リアル“イースト”決定戦とも呼べるかもしれませんね。ゲームが始まると、大宮東は「まさかあんなに引いてくるとは」と野崎監督も予想外と語った守備的なシフトを遂行。基本は3-5-2ながら、中盤は星野正貴(2年・HAN FC)がアンカー気味にCBの前に残り、2トップ下の山田翔平(3年・さいたま木崎中)も守備意識が高く、時にはトレスボランチ気味に。また、浦和東のセットプレーキッカーとして高精度キックを持つ、右SB藤光樹(3年・与野東中)、左SB松田篤樹(3年・東浦和中)にも2トップがしっかりプレスバック。スペースを与えません。浦和東は12分、相手GKが飛び出した所、荒井雄太(3年・草加Jr.FC)のクロスに川田周平(3年・FCフェスタ)が合わせるも、無人の枠内には飛ばず。17分、藤光の素晴らしいサイドチェンジから川田が頭で落とし、中西雅典(3年・さいたま三室中)が狙うも枠外へ。ゴールを奪えずにいると、逆に前半終了間際には中盤のミスパスを奪った大宮東がカウンター。山田の折り返しはDFにブロックされ、中でフリーの味方には繋がりませんでしたが、0-0での40分間は主導権こそ浦和東ながら、大宮東のペースだったと言えるかもしれません。後半も基本構図は変わらず。キープしている時間が長い浦和東も「ボールが動いているようで縦に入らない」 (野崎監督)ために、どうしても待ち構えられている守備網に蹴り入れるか、遠目から狙うかしか策を繰り出せません。頼みのセットプレーも、松田が内転筋、藤光が足首の捻挫と共に負傷を押しての出場。「その影響はあったと思う」と指揮官も認めたように、なかなか噛み合いません。51分には中盤に佐野久佳(2年・川口北中)を投入して活性化を図りますが、相変わらずフィニッシュは遠く、結局80分を終えてもスコアレス。勝敗の行方は、延長戦にもつれ込むことになりました。延長は開始から浦和東ペース。押し込まれながらもよく耐えた大宮東でしたが、とうとう崩壊したのは85分。ゲームを決めたのはやはりセットプレー。藤光のCKをニアでCB境拓(2年・FCフェスタ)がヘディング、GKも反応しながら弾き切れず。均衡は破られました。焦る大宮東は88分にいい位置でFKを獲得したものの、クイックで始めて呼吸が合わずにロスト。そして97分には浦和東、左サイドを谷之口寛斗(2年・FCフェスタ)がえぐってえぐってラストパス、篠田貴大(3年・C.A.アレグレ)が押し込んで勝負あり。武南に続いて、大宮東と全国経験校を撃破した浦和東がベスト4に駒を進めました。大宮東はうまくプランを遂行させていたはずでしたが、結果シュートはわずか4本。決定機もゼロと、守備的なアプローチの中から反攻するようなアタックを最後まで繰り出せませんでした。苦しみながら準決勝に進んだ浦和東の野崎監督は「色んな経験をしてるから、これで成長してくれればいいなあ」と苦笑い。県内ダブルまではあと2試合です。   AD土屋




  • Line