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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年10月04日

J1第28節 川崎×横浜FM@等々力

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ACL敗退から中3日。公式戦3連敗という「これ以上ないくらい状況が悪い」(川崎・中村憲剛)川崎と対峙するのは、ナビスコ準決勝でその川崎の後塵を拝した横浜FM。今季4度目の対戦となる、J1唯一の神奈川ダービーは13時3分、19951人もの観衆を集めた等々力でキックオフされました。ゲームは開始5分にいきなり決定機。狩野の縦パスに川崎DFは誰一人反応できず、坂田がまったくのフリーで抜け出します。ここはGK川島の位置取りが素晴らしく、坂田は何とかかわして右へ持ち出すも角度がなくなり、シュートはサイドネットへ外れましたが、これが横浜攻勢の狼煙。15分過ぎくらいまではお互いプレスも緩く、前へ前への速い展開が続いたものの、徐々に「相手の両サイドが高い位置に出てくるので、その裏側を突ければ」(横浜FM・木村浩吉監督)と、2トップ+2枚の中盤がサイド深くに侵入するシーンが頻繁に。特に坂田はうまくボールを引き出し、いい形に絡んでいきます。それに付随する形で、田中と小宮山の両SBも上がる機会が増え、サイドは横浜が主導権を確保。川崎の関塚隆監督も「ボランチと中盤ワイドの間をうまく突かれて、修正に時間がかかった」と認めています。ただ、攻められながらも「最後の所はしっかりやれていたので焦りはなかった」と谷口。確かに5分以降、決定的なピンチは皆無。逆に29分にはその谷口がポスト直撃のシュートを放つなど、一発の怖さをチラつかせます。39分には横浜が反撃。田中が突如として開始したドリブルで3人を置き去り、ラストパスを送りますが、渡邉のシュートは川島がファインセーブ。攻勢は横浜ながら、スコアは動かず。0-0でハーフタイムに入りました。後半はいきなり決定機3連発。47分、坂田の粘りで奪ったボール、田中の折り返しを狩野が1人かわして狙うもバーの上へ。48分、チョン・テセの落としをレナチーニョが叩くと、ボールはポストに一瞬で2度嫌われる不運。50分、クイックスタートからジュニーニョがGKと1対1を迎えるも、シュートはゴール右へ。どちらも先制点を奪えません。ここからは26.3度の気温もあってか、「間延びしている中の攻め合い」(木村監督)が続きますが、お互いにフィニッシュ前のプレー精度が低く、雑な印象。どちらがゴールを挙げてもおかしくないような、でも、どちらもゴールが遠いような、そんな雰囲気でゲームが経過していきます。この重苦しい展開を打破したのは、最近3試合おきにゴールを記録していた谷口。74分、CKからの流れでボールカットした森が左サイドから右足のクロス。「速いボールだったので当てるだけだな」(谷口)と頭で変えた軌道はゴール右スミに。横浜からすると「投入しようとしていた交替選手に指示を与えている間に取られた」(木村監督)悔しい失点。中村も「いい所で決めてくれた」と振り返る谷口のリーグ2戦連発弾で、ようやく川崎がリードを奪いました。木村監督も失点直後に長谷川、坂田から兵藤、山瀬へと2枚替え。さらに松田に替えて齋藤学を送り込み、河合のワンボランチで同点、逆転を狙いに行きます。しかし次のスコアも川崎。83分、伊藤の素晴らしいインターセプトから中村がジュニーニョへ。ジュニーニョが溜めてラストパスを送った先はレナチーニョ。冷静な一振りがネットを揺らして2-0、勝負あり。試合終了の瞬間、「戦術とかそういうことじゃなくて意地、気力で勝とうとした」中村と森はピッチ上、大の字に倒れて動けず。関塚監督も「川崎魂。一丸となって、気持ちが勝利に向いた」と言及。まさに気力、気持ちを全面に押し出した川崎が苦しい一戦を制して、連敗ストップに成功しました。横浜は「決定力の差が出てしまったかなあ」と木村監督。たらればですが、前半に迎えた決定機のどちらかでも入っていたら、大差で押し切っていた可能性も十分。流動的な前線や、時には最終ラインにまで帰るボランチ松田などに川崎も苦慮していただけに、悔しい敗戦となりました。川崎は、決して好パフォーマンスとは言い難いゲームでしたが、それゆえに価値ある勝ち点3奪取。「今日の気持ちを持って一戦一戦大事に戦っていきたい」と関塚監督。残された3タイトル奪取への挑戦が、今日からまた始まりました。  AD土屋




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