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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2009年10月25日

高校選手権東京A準決勝 成立学園×暁星@西が丘

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第2試合は準々決勝で苦戦を強いられたチーム同士の対戦。終了直前の決勝ゴールで何とか駒澤大学高を振り切った成立学園と、都立駒場にこちらも終了間際のゴールで追い付いてPK戦を制した暁星。3000人を超える盛況の中、どちらも全国経験を持つ強豪の激突はキックオフを迎えました。今年の成立は、じっくり回してというよりは縦に速く展開するスタイル。FWに戸島章(3年・成立ゼブラ・U-18候補)という絶対的な高さを有することもありますが、彼の周囲にアジリティの高い選手が揃っていることも強み。その代表格とも言うべき東大樹(2年・FC東京U-15深川)がまずは躍動。7分に決定機を演出すると、12分にはフィードから抜け出し、GKもかわしてシュート。暁星右SB嶋俊郎(3年・暁星中)の驚異的なカバーリングで掻き出されましたが、いいリズムを創ります。一方の暁星は、4-2-3-1の1トップ、平戸奨眞(3年・暁星中)が攻撃のキープレーヤー。13分にはクロスバーをなめるシュートを繰り出すと、25分にも右サイドをドリブルで切り崩し、浅間翔太(3年・暁星中)へ丁寧なラストパス。成立DFの鋭い寄せでシュートはブロックされますが、可能性を披露します。30分には成立に決定機。戸島のカットから峰下夏樹(3年・成立ゼブラ)は中へ、村野和真(3年・三菱養和調布)が左へ流すと、東が完全にフリー。しかしボレーはバウンドが合わず、ボールはあさっての方向へ。最終ラインはマンツーマンで守る暁星のギャップをうまく突いた形も実りません。そんな中、唐突に先取点。37分、CB廣本達也(3年・網走三中)の縦パス1本で村野が独走。飛び出したGKの鼻先を完璧なループ。頼れるキャプテンの一撃。成立リードでハーフタイムに入りました。後半は双方前へ前へという意識が高く、少し落ち着かない時間が続く中で、左サイドを使うシーンが増えた暁星も、相手陣内でボールを動かし始めます。さらに大きな武器は佐藤智介(3年・暁星中)のロングスロー。デラップばりのレーザービームが成立ゴール前に襲来。61分にはそのロングスローの流れから、跳ね返りを上げた佐藤のクロスに浅間。頭に当て切れずチャンスは費えましたが、脅威には十分なり得ることを証明しました。すると次のゴールもやはり唐突に。69分、嶋のスローインを受けた平戸は右サイド45度、エリア外から右足一閃。強烈にインパクトされたボールは一直線にゴールネットへ。25m近い距離からの弾丸ミドル炸裂。今日も追い付いた暁星。残された時間は10分。もはやどちらにも勝つ可能性は十分にある展開。クライマックスに向けて、会場全体が固唾を飲んで見守ります。両者譲らず、所定の80分が経過して40秒後、成立のボランチ柿木亮介(3年・芦屋SC)が鋭いプレスでボールを奪うと、外側を回った左SBの武田歩士(3年・ジェフユナイテッド市原・千葉U-15習志野)へ。武田の折り返しを、東はしっかりワントラップで収めて、右スミにコントロールシュート。飛び出すベンチの面々。爆発する応援団。ガッツポーズの森岡幸太監督。2-1、成立が再び勝ち越しに成功しました。最後の抵抗は暁星。失点直後のキックオフシュート、伊東遥輝(3年・暁星中)のキックはわずかにバーの上へ。82分、伊東のFKをGKがパンチング、岡山和馬(2年・暁星中)のヘディングもほんのわずかにバーの上へ。長いホイッスル。紙一重の死闘を成立が制し、ファイナルへの切符を手中に収めました。先週同様、ビハインドを跳ね返す執念を見せた暁星は一歩及ばず。3年前の全中出場メンバーが大半を占める、熟成されたチームワークも全国には届きませんでしたが、成立の宮内聡総監督も「本当に全員が頑張るチームでしたね」と賛辞を贈っていたように、強いハートを常に感じさせてくれる好チームでした。これでファイナルのカードは下馬評通り、東京の頂上決戦となりました。1ヵ月後の11月28日、12時より西が丘でキックオフ。激戦必至です。   AD土屋




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