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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年09月27日

J2第42節 草津×水戸@正田スタ

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北関東の覇権を争うダービーマッチも、とうとう最終の3巡目。とは言え、既にダービー勝ち点2の草津に優勝はなく、勝ち点10の水戸は引き分け以上で優勝決定。J2自体の順位でも12位と6位と差を付けられているだけに、草津が意地を見せられるかが焦点となる一戦です。ゲームは立ち上がりから高崎寛之へのロングボールを徹底する水戸と、中盤でショートパスを多用しての崩しを狙う草津と、お互いの色は鮮明に。そんな中、少しずつ見えてきたのは草津ドイスボランチの構成力とセカンドへの反応も含むボールアプローチの速さ。「球際では絶対負けないように入った」という松下裕樹と「守備からしっかり入れている」という櫻田和樹が、まず守備面で奮迅。攻撃面でも水戸の木山隆之監督が「オフェンシブなプレーは草津のボランチの方が上」と語ったように、「松下とのパス交換も多くて幅を使えた」と櫻田も振り返るほど、2人を始点に左右両サイドから積極的な仕掛けが見られるようになっていきます。対する水戸は「プレーも淡泊で連動性も少ない」(木山監督)状態のままに時間が経過。時折、遠藤敬佑と菊岡拓朗の両SHが個のアイデアを垣間見せますが、フィニッシュまでは遠く。決定的なシーンこそほとんど訪れなかったとはいえ、ゲームの大半を支配した草津攻勢で45分間は終了しました。するとやはり先制はホームチーム。54分、中盤でボールを奪うとエリアまで侵入して松下がシュート。DFに当たったボールは小林竜樹の前へ。1度目のシュートは「GKに弾かれてヤベーと思った」(小林)ものの、リバウンドはしっかりとプッシュ。流れそのままにホームチームがリードを奪います。さらに60分にも正田醤油は再沸騰。スタメンに入ったルーキー佐藤穣のスルーパスに反応して、左サイドを抜け出したのは「ああいう裏に入っていくのが自分の課題」と認識していた櫻田。中への折り返しに廣山望がシュートを放つとDFがブロック。こぼれた所にはまたも34番が。「湘南で出場機会がなくて悔しい気持ちはあった」(小林)男が、「サッカー人生で初めて」(同)の3戦連発弾。佐野達監督も「巡ってきたチャンスで結果を出すのがプロ」と称賛した162センチのFWが2ゴールを叩き込み、草津が断然優位に立ちます。さらに今日の草津で忘れてはいけないのが、「今日の昼のミーティングでスタメンを聞いて」この試合がJリーグデビュー戦となったCBの有薗真吾。今シーズン途中でU-23から昇格。ついこの間まで「温泉施設で働いていた」(有薗)23歳は、J2屈指のFW高崎相手にも互角以上のパフォーマンス。176センチと上背はないものの、指揮官が「危険察知能力が非常に高い」と評価した部分を、適切なカバーリングで証明。立ち上がりにバタつきかけた草津DF陣に落ち着きをもたらせたのは、彼だったと思います。焦る水戸は74分に中村英之がラインの裏に抜け出した後藤涼を引き倒し、残り15分あまりは数的不利まで享受。86分に草津のCB藤井大輔も2枚目のイエローカードで退場しますが、大勢に影響なく「自分たちの勢いとか流れを創り出せない」(木山監督)ままに90分+5分を消費。ようやくシーズンも終盤に差し掛かり、「自分たちがやらなきゃいけないことがハッキリわかってきた」(櫻田)草津が、実に第3節以来のホーム連勝、そしてリーグ3連勝を飾り、水戸の北関東ダービー制覇にも待ったをかける結果を手にしました。    AD土屋




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