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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年09月12日

J1第25節 千葉×新潟@フクアリ

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偶然の一致か、共に8試合白星から見放されている中で迎えた千葉と新潟の一戦。「1つキッカケが掴めれば」(千葉・江尻篤彦監督)というのがおそらく両チームの偽らざる想い。浮上を懸けてのゲームはフクアリから。新潟はやはり予想された4-4-2でのスタート。ペドロ・ジュニオール移籍を受けて、鈴木淳監督は矢野と大島の2トップ、千葉和彦と本間がドイスボランチを組み、右にマルシオ・リシャルデス、左に松下という布陣を選択します。対する千葉も4-4-2を敷く中、指揮官が考えた「サイドからバイタルを使える組み合わせ」の2トップはネット・バイアーノと谷澤。巻はベンチスタートとなりました。さて、ゲームは「お互いに奪って攻めてミスしてと落ち着きのない試合」(鈴木監督)「肝心な所でミス絡みでリズムが掴めない」(江尻監督)と両監督が口を揃えた通りの低調な立ち上がり。ボールカットからドリブルで持ち上がった選手が、出す所を見つけられずにもたついて、再びロストというシーンが散見。共にまったくと言っていい程に攻撃の基点ができず、エリア内でのシュートまで持ち込めません。これに関して理由を聞かれた鈴木監督は「下手だってことですね(笑)千葉の速いプレッシャーに対して、繋ぐ技術がない」と非常にストレートなコメント。江尻監督も同様の質問に「正直クオリティ」とバッサリ。そんな緩い展開が続くと、数少ないゴールの可能性はやはりセットプレー。20分、新潟のFK、キッカーは松下。ゴールに向かう柔らかいキックを「ボールしか見てなかった」矢野がうまく頭ですらしてネットへ。アウェイチームが先手を取りました。直後の24分に相手のミスを突いて深井が惜しいチャンスを創った千葉は、30分以降攻め込む時間が長くなります。34分には中後のスルーパスをバイアーノが千代反田と競り合いながら、GKに抑えられたもののフィニッシュまで。44+1分には谷澤のスルーパス、新潟DFが必死に足を伸ばして止めたこぼれに米倉。しかしシュートは枠の左へ。新潟リードで45分は経過しました。後半も千葉の攻勢は継続。60分には「ロングボールではなく相手の背後を突くように」(江尻監督)要求され、今一つ精彩を欠いたバイアーノに替えてミシェウ、66分には米倉を下げて巻を投入。2点を奪いに出ました。それでも決定機は新潟に。「サイドで基点が作れなかったので、矢野とマルシオのポジションを替えた」(鈴木監督)直後の63分、後方からのフィードに大島が抜け出しGKと1対1に。大島はループを選択すると、飛び出した櫛野がセーブ。松下、千葉と立て続けのシュートはDFがブロックします。64分、松下の左クロスに千葉が飛び込むもわずかに届かず。追加点は奪えませんが反撃態勢は垣間見せます。中でも、この両シーンに絡んでいた千葉は「前線のターゲットが3枚から2枚に変わったので孤立させないように」と積極的に前へ。守備のタスクは勿論、今日は攻撃面での奮闘も光りました。攻めながら1点が重い千葉。82分、谷澤のスルーパス、なぜか中央ポッカリ空いたスペースに潜った深井は力んで弱いシュートに。90分、CKの流れから谷澤のボレーはクロスバー遥か上へ。93分、深井の右クロス、巻のヘディングはタイミングを狂わされながら北野がしっかりセーブ。9試合ぶりの凱歌に沸いたのはオレンジ。新潟が僅差で千葉を退けました。ペドロ離脱後最初のゲームでトンネルを抜けた新潟。「守備面では非常にバランス良かったが、攻撃力は鳴りを潜めた」と久々の4-4-2を評した鈴木監督は「色々オプションが増えたので良かった」とも言及。「チームとして2つの布陣を使い分けていければ」とは殊勲の矢野。布陣のオプションまで添えられたオマケ付きで久々の勝ち点3を手にしました。「ゴールに向かう形が何となく出始めている」「中断期間に取り組んだことが何シーンか出てきている」「90分間通して選手がハードワークすることは徐々に出始めてきている」とはすべて江尻監督の言葉。あくまでも会見で語った内容とはいえ、何とも悠長に聞こえてしまうのは私だけでしょうか。“出始めている”萌芽は残されたわずか9試合でどこまで伸びるか。最低でもあと5ポイントは上積みできないと待っているのは降格です。   AD土屋




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