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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2009年08月16日

プレミア開幕戦 エヴァートン×アーセナル@グディソン・パーク

foot!
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待ちに待ったプレミアリーグの開幕。
我々が向かったのはリヴァプールに居を構えるグディソン・パーク。
エヴァートン対アーセナルという好カードに胸を躍らせ、
趣のあるゲートをくぐってスタジアムへと歩を進めました。
everton1.jpg
サー・ボビー・ロブソンへ贈る追悼の拍手を行ってから開始されたゲームは
両チーム共にやや慎重な立ち上がり。
エヴァートンはロングボールをジョーに競らせる形を徹底。
アーセナルもボールが中盤で動かず、静かな展開が続きます。
7分にはフィル・ネヴィルが中盤でロスト、最後はベントナーがファーストシュート。
12分にはクリシー、ベントナーと繋いでファン・ペルシーのフィニッシュは
DFがブロックしたものの、少しずつアーセナルが攻勢に出ていきます。
相変わらずロングボールばかりが目立つエヴァートンは
ジョーがアーセナルの新加入CBフェルメーレンにことごとく競り負け
まったくと言っていいほどに攻め手のない状態が続く中、
21分、ピーナールのスルーパスに4-2-3-1の2に入っていたケイヒルが反応。
トラップが大きくなりシュートは打てませんでしたが、可能性を示します。
しかし、先制点を挙げたのはやはりアーセナル。
26分、序盤から右サイドに入り、対面のベインズを圧倒していたベントナーが
フィードをうまく収めると意外にも華麗なフェイントから中央へ。
セスクが柔らかく流すと、デニウソンのミドルは美しい軌道を描いて右スミへ。
まずはアウェイチームがスコアを動かしました。
満員のスタンドに応えたいエヴァートンも33分には決定機。
ベインズのCKにフェライーニがドンピシャのヘディングも、
ラインギリギリでデニウソンがクリア。追いつくことができません。
すると37分、再びゴールはアーセナル。
右から蹴られたファン・ペルシーのFKはファーでフリーのフェルメーレンにピタリ。
0-2、広がる点差。エヴァートンにとってはさらに続く悪夢。
41分、今度は左から蹴られたセスクのFKがまたもファーで完全にフリーのギャラスへ。
0-3、グディソン・パークもバックスタンドの一角を除いて静まり返ります。
3ヶ月待ち焦がれた開幕戦でこの惨状。
ハーフタイムを告げるホイッスルが鳴るとスタンドはブーイングに包まれ、
中には既に帰路へ着くという選択をするサポーターまで見られました。
前半のアーセナルで目立ったのはベントナー。
体の強さを生かして右サイドでよくボールを収めることで、1つの攻撃の起点を確保。
1点目を生み出したキープなど、貢献度は高かったと思います。

まずは1点を返したいエヴァートンでしたが、後半も早々に失点。
48分、右SBのヒバートがボールを奪われ、ファン・ペルシーからセスクへ。
シュートはハワードに当たりながらも、ゆっくりとサイドネットへ到達。
0-4、大勢は決しました。
この4失点目のキッカケを作ったヒバートとベインズの両SBは
それぞれアルシャヴィンとベントナーに振り回され、後手を踏み続けた上に
オーバーラップからのクロスはほぼすべてが溜息ばかりを誘うクオリティ。
ここがこのゲームでは大きな穴になった感は否めません。
まさかの展開を強いられたモイーズも58分には思い切った3枚交替。
オズマン、ジョー、ヒバートOUTでサア、ロドウェル、ゴスリングIN。
62分には孤軍奮闘を続けたピーナールからロドウェル。
シュートは枠を外れましたが、抵抗する姿勢は何とか保ちます。
69分にはフェライーニが中央からミドル。アルムニアがキャッチ。
それでもエヴァートンにもシュートチャンスが生まれ始め… という期待も一瞬で霧散。
キャッチしたアルムニアからパスを受けてドリブルを開始したセスクは
チェックを受けないままにできたシュートへの花道を独走。
エリア外からフリーで左スミへキッチリとコントロールして5点目。
もはやエヴァトニアンは感情を失ったかのように押し黙ります。
88分、エリア内をアルシャヴィンが軽々と遊泳してシュート。
ポストに当たったこぼれを途中出場のエドゥアルドがプッシュ。0-6。
90分を1分半ほど過ぎた頃、ピーナールのシュートをアルムニアが弾いた所にサア。
まさに一矢を報いるゴールにスタンドに残っていたサポーターはようやく歓喜。
1-6。おそらく記録的なスコアとシチュエーションの結末。
アーセナルの選手がロッカールームへと引き揚げる際に
自分の愛するチームを完膚なきまでに叩きのめした相手に対して
堂々とした態度で胸を張って拍手を送るエヴァトニアンが印象的でした。

everton2.jpg
everton3.jpg

なお、倉敷さんの感想は「エヴァートン信じてるぜ!」

このゲームは17時30分キックオフ。
試合が終わると夕焼けが傷心のエヴァトニアンを優しく包んでいました。
everton4.jpg

明日、日本へと帰国します。

AD土屋

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