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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年08月30日

J2第36節 草津×札幌@正田スタ

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「もう1回も落とせない状況」と札幌の西大伍が話せば「J1昇格するためにはもう負けられない」と藤田征也。昨年の悔しさを知る22歳の同期昇格コンビが口を揃えた“覚悟”の差がそのまま結果に現れるゲームになりました。4-1-4-1気味の布陣を敷いた札幌のキーマンはアンカーのダニルソン。圧巻のスピードとパワーをフル活用して、草津の中盤に圧力を掛け続けます。また、「ダニルソンがフリーでボールを回していたんでチャンスができた」と藤田が語ったように、攻撃にも積極的に関与。1分にキリノのクロスに自ら飛び込み惜しいシュート。11分には藤田の好機をお膳立て。リズムを作ります。するとやはりゴールは彼を経由。ダニルソンが左へ展開、受けた宮澤は「自分で行くより早くクロス上げた方がいいなと」右足で中へ。西がドンピシャヘッド。中盤中央の3枚が絡み合い、札幌に先制点。さらに27分にはピンチを脱するや否やカウンター発動。ダニルソンのフィードからキリノが抜け出し、確実にフィニッシュ。点差を広げます。それでも終わらない怒涛のラッシュ。前半の45分を1分過ぎて、またもやダニルソンがキリノへ付け、キリノは左へ。藤田がスルーして、最後は西。45分間で0-3。「前半はよかった」と石崎信弘監督も納得のパフォーマンスで、札幌が圧倒的優位に立ちました。スタンドから「ホームだぞ、ここは!」と罵声が飛びかうなど無残な姿を晒した草津は、出場停止で松下裕樹を欠いた影響大。ボランチからの展開力に乏しく、ほとんど形は作れず。さすがに後半開始からは寺田武史、廣山望に替えて、切り札・小池純輝と藤井大輔を投入。藤井をボランチに、熊林親吾を一列前に出して「点を取るための布陣」(佐野達監督)にシフトします。それでも流れ変わらず。48分、ゴール左約20mの位置からFKは藤田。「カベは意識しないでいいコースに蹴れば」と放ったキックは右スミに潜り込み、0-4。ハーフタイムに「次の点がポイントになる」と石崎監督が話した“次の点”も札幌。事実上、勝敗は決しました。71分、小池が左足で1点を返すも、75分にはCKの流れから宮澤が5点目をスコア。87分にこちらもCKから佐田聡太郎が35m近いロングをぶちかましますが、これで打ち止め。最終的には2-5。「いい感じでボールが回ったし、決める所でしっかり決められた」(西)札幌が、アウェイで厚別の雪辱を晴らした格好になりました。2失点に関しては反省材料だったものの、見事な攻撃力で5得点を奪った札幌は若い力と外国籍選手がうまく融合し始めている印象です。今日は目立った働きこそありませんでしたが、まだU-18に籍を置く古田寛幸も18歳とは思えない落ち着いたプレーを披露。これでここ5試合は4勝1分け。果たしてどこまで上昇できるでしょうか。敗れた草津は「チャンスは同じくらいあったが、決めるかどうかがこの点差に繋がった」という指揮官の言葉も虚しく聞こえます。去年の今頃は何とか昇格争いに食らい付く健闘を見せていたのもすっかり過去の話。迫り来る福岡に抜かれれば、いよいよ13位以下の下位グループに吸収されます。残された15試合をどう戦うか、クラブの“覚悟”が問われています。最後に、今日の札幌ゴールマウスに立ったのは「勘で替えた」(石崎監督)という今季初出場の高原寿康。2006年以来となる、実に1128日ぶりのピッチにも、2失点は喫したものの「試合に入ったら落ち着いてできた」とのこと。聞くとGK陣の中でも一番のムードメーカーだという高原の出場に、札幌から訪れた取材陣の方々は驚きながらも嬉しそうな様子でした。試合後、記者に囲まれる彼にはチームメイトから「珍しいヤツがインタビューされてるな」と冷やかしの声も。照れながら浮かべた充実の笑顔が非常に印象的でした。   AD土屋




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