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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年08月02日

J2第31節 東京V×岐阜@味スタ

foot!
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今、個人的にJ2で最も調子のいいチームと見ている岐阜。順位は11位と中位集団の下という位置ですが、現在クラブ記録更新中の4連勝。C大阪を倒した勢いは本物でしょう。対するは10戦負けなしで4強に肉薄しながら、連敗を喫して6位に後退した東京V。今日の隠れ最注目カードは味スタです。まず岐阜が5分、高木和正、パク・ジュンキョンと繋いで佐藤洸一のフィニッシュを呼び込むと、東京Vも6分にはレアンドロが左に流して、那須川将大のクロスを平本一樹が空振り。形を創り合います。しかし先制点はあっさりと。6分、服部年宏のFKに頭を伸ばしたのはやはり大黒将志。まずは東京Vがセットプレーで先手を取りました。ビハインドの岐阜もすぐさま反撃。9分、野垣内俊のフィードを佐藤が落としてパクがシュート。土肥の好セーブに阻まれましたが、しっかりチャンスを生み出します。岐阜の2トップ、佐藤とパクは共に体が強く、高さもあって収まるタイプ。彼らのポストワークは大きな武器。ただ、徐々に東京Vの「出足の良さに面食らって」(岐阜・松永英機監督)、中盤で後手を踏み始めた岐阜は「守備のペースが掴めない」(松永監督)中で2トップへのサポートも遅くなり、押し込まれる時間が長くなっていきます。すると32分には服部が鋭いチェックで奪ったボールから柴崎晃誠、服部、河野広貴と小刻みに回して、最後は柴崎の左足。まさにJ2版“黄金の中盤”が炸裂。2-0、ホームチームがリードを広げて45分は終了しました。後半最初のチャンスは岐阜に。49分、右SB冨成慎司のクロスを佐藤が頭で落とした所にパク。「右足で打ちたかったがDFの股が空いたのが見えたので」冷静に鋭い反転から左足を振り抜くもGK正面に。1点が奪えません。「相手もあまり出てこなかったが2失点後は落ち着いた」と松永監督は62分に菊地完、64分に押谷祐樹を投入して、人と配置を変えながら勝負に出ます。しかし、ある程度自重していた東京Vも牙を剥くタイミングは逃さず。66分、左サイドでボールを持ったレアンドロは、ハッキリとシュートコースを確認。直後、30m近い軌道はそのコースを綺麗になぞってネットへ。3-0、大勢は決しました。終盤は3トップ気味にして何とか1点を返しに行った岐阜。77分、押谷のミドルは土肥がファインセーブ。82分には東京Vの富澤清太郎が不運な2枚目のイエローカードで退場と数的優位を得る中で、90分にも菅和範のクロスをパクがGKともつれながら頭で止めてシュートを放つもバーを越えていき、タイムアップのホイッスル。このゲームを表わすには妥当なスコアで、東京Vが連敗を、岐阜が連勝をそれぞれストップさせたという結果が残りました。「いい状態のものを少しずつ取り戻せたようなゲーム」と高木琢也監督も手応えを口にした東京V。今日のゲームコントロールは完璧と言っても差し支えないでしょう。特にCBに入った17歳の高橋祥平は指揮官も「今日はよかった」と讃える出色の活躍。土屋不在を感じさせない好パフォーマンスで期待に応えてみせました。岐阜は「3点食らったゲームだったが2点は取れてる」と松永監督が語ったように決定機は創出。佐藤とパクの2トップからはかなりのインパクトを受けました。「みんなでスペースを埋めていくいつもの切り替えの速さがなかった」(パク)「攻守の切り替えの部分で今までできていたことができなかった」(冨成)と課題も明確。「まだまだ可能性のあることをやっていける」という松永監督の言葉に期待を抱かされるような、“しっかりした”スタイルを感じさせてくれました。   AD土屋




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