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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年07月15日

ナビスコ準々決勝1st-Leg 浦和×清水@埼スタ

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45分までのシュート数は浦和の10に対して清水が2。さらに後者の1はFKによるもの。このデータが示すように、浦和が「前半はほぼ完璧に近い内容」(山岸範宏)のゲームを展開しました。4人の中盤を見ると、細貝が23歳、濱田水輝が19歳、エスクデロ20歳に原口18歳と、平均20歳というフレッシュなカルテット。しかしプロ初スタメンの濱田を含めて、ボールを回す技術はかなり高水準。ショートパスにサイドチェンジを交えて、相手にボールを触らせません。中でも出色のパフォーマンスは原口元気。「ここ数週間は“穴”に入ったが、今日のプレーは非常によかった」とフォルカー・フィンケ監督が語れば、敵将の長谷川健太監督も「立ち上がりからピッチを広く使われて何回か原口にやられた」と言及。実際に23分には原口が左サイドから「ドリブルしたら行けるなって感じがした」と、エリア内にカットイン。マルコス・パウロがたまらずファウル。このPKを闘莉王が沈めて、先制点が生まれました。前述のパスワークに原口のドリブルがアクセントになって、一方的に浦和がボールもゲームも支配し続けた訳です。さて、攻め続けられた上にまったく攻められない清水はまず守備を修正。ダイヤモンドの中盤から「サイドの守備をスムーズにするため、枝村を少し下げてダブルボランチに戻して」(長谷川監督)からは「だいぶ落ち着いた」(同)ものの、攻撃面での改善までは図れず、一方的な展開で前半は終わることになります。ただ、1点のリードは時に一瞬で消えるもの。48分、濱田と闘莉王が相次いでクリアしきれなかったルーズボールをマルコス・パウロが縦へ。枝村は後方から来たボールをノートラップボレーで右スミへコントロール。難易度の高いゴラッソは、貴重なアウェイゴールでもある同点弾となりました。以降、「守備の修正はできた」(マルコス・パウロ)清水もようやくボールが繋がり始め、前に出ていく積極性が戻ってきます。ところが、そんな流れを分断したのは浦和の“燃える闘魂”。60分、スルスルと前に上がっていた4番は細貝の横パスを、左にずらしてエリア外から左足一閃。激しくクロスバーを叩いたリバウンドにエジミウソン。またも一瞬。再度リードは浦和となりました。64分、長谷川監督の決断は兵働、原OUTで藤本、ヨンセンIN。ここからは藤本の左足が清水に勢いを。68分、藤本の右30mFKは山岸がセーブ。73分、藤本のCKを岩下がジャストでヘディングも山岸がセーブ。一方でリーグ戦ではまだ出場がないものの、ナビスコでは全試合フル出場している山岸も安定感を見せ付けます。そして、この65分前後から再び目立ち始めたのが原口。以前だと一度消えるとそのまま交替が多かった印象ですが、今日は69分に鋭いドリブルから闘莉王のヘディングを演出すると、79分にはエリア内に侵入して、1人かわしてからシュート。GK正面を突き、ゴールこそなかったものの、終盤にかけての見事な再反発に成長を感じました。90分には岡崎がゴール前で決定機を迎えるも、阿部が体で飛び込んで阻止。浦和からすれば「欲を言えばもう1点欲しかった」(山岸)でしょうが、ひとまず2-1で“前半”はリードして、来週の“後半”へと折り返しました。個人的には濱田、よかったと思います。「初めてなのでゲームの入り方がわからなくて戸惑った」と言いながら、「細貝さんが動いてくれたので、自分はバランス取ることを意識した」部分は、細貝のかなり前に出ていく推進力が攻勢の一端を担っていたことを考えれば、十分な貢献。ユース時代からスケールの大きい選手だなあと思ってましたが、慣れれば十分戦力になりそうな印象をこの試合からは受けました。   AD土屋




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