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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年06月24日

J2第23節 東京V×湘南@国立

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前節、札幌相手に苦しみながらも劇的な逆転勝利で首位をキープした湘南。一方、ベテラン服部年宏の今シーズン初登場となった仙台戦で、ドローながら互角以上の内容を見せた東京V。今節最注目カードは聖地国立開催です。ゲームは、まず湘南がリズムを掌握。「立ち上がりは対応に時間がかかった」と東京Vの高木琢也監督も認めたように、各所でショートパスを細かく繋いでチャンスを窺います。16分には田原豊がヒール気味のアウトでパス、受けた坂本紘司もヒール気味アウトで繋ぎ、寺川能人がダイレクトでスルーパス。シュートまでは行かなかったものの、攻撃のオートマティズムを感じさせる一連のプレーでした。さて、20分を過ぎると徐々に東京Vもボールが回るようになっていきます。ここで目立ったのはFWに入った平本一樹。「エリアの最後の3分の1はマンツーマン」(湘南・鈴木伸貴)になる相手の隙間に潜り込み、巧みなポストワーク。29分にはクサビを受けると、反転して枠内にミドルを放つなど躍動。「ボゼッションができるようになってからは自分たちの時間になった」(高木監督)東京Vが、わずかながら優勢にゲームを進めて45分は経過しました。後半は前半終盤の流れそのままにスタートからホームチームが攻勢に。特にSBのルーキー那須川将大が積極的なオーバーラップを見せた左サイドが活性化されていきます。すると、やはりゴールはこのサイドから。58分、レアンドロが左からクロス、GKがパンチングしたボールを河野広貴が拾ってパス。「トラップでいい所に置けた」柴崎晃誠が狙いすましたミドルを右スミへ。押していた東京Vが先制しました。しかし、劣勢をワンチャンスで覆すのが首位の底力。失点から4分後の62分、粘ってキープしたアジエルのパスを受けた鈴木は「最初は中央の田原(豊)が見えたが、ファーで臼井(幸平)がフリーだったので」、一瞬で意識修正して大きなクロス。大外の臼井は浮き球をトラップせずに直接中へ。これに反応したのは、この7分前に投入されていた阿部吉朗。2戦連発となるボレーを突き刺し、今日も反町采配ズバリでスコアはタイに戻りました。ただ、この失点に「決して集中していなかった訳ではない」と話したのは服部。そして、失点しても気落ちすることなく前へ出る姿勢を打ち出し続けた東京Vに、勝利の女神は微笑みます。81分、レアンドロのCKをファーで土屋がヘッド、ニアに飛び込んだのは「相手はペナ(ルティエリア)の中ではマンマークだったけど、徐々にマークが外れてきてた」と感じていた大黒将志。後ろから来たボールに体をムリヤリねじって右足で当てると、ボールはニアポストとGKのわずかな間をすり抜けてネットへ。得点ランクトップのエースが、難易度の高いシュートで決めたゴールは決勝点に。「首位に対しても前節と同じサッカーができていた」(服部)9位の東京Vが、湘南を前に内容でも上回って大きな勝ち点3を獲得しました。敗れた湘南はチーム総失点である22失点の内、実に半分の11失点がここ5試合に集中しています。「今日敗戦したけど、ずっとここまでそうした兆候はあった。これが湘南の実力」とは反町康治監督。12試合ぶりの黒星は、改めて守備面の課題を炙り出すことになりました。勝った東京Vは、やはり服部の存在感が光ります。大黒も「ハットさんがアンカー的に影に徹してくれてるから(柴崎)晃誠も安心して上がって点が取れてる」とその働きを絶賛。中盤の構成力やストライカーのレベルを考えると、4強追撃の一番手は東京Vではないでしょうか。   AD土屋




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