デイリーサッカーニュース Foot!

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2009/06

S M T W T F S
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

このブログについて

2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年06月13日

J2第21節 草津×愛媛@正田スタ

foot!
  • Line

ここ4試合で3勝1分けと復調傾向にある草津。しかし、ホームでの勝利はなんと3月22日の第3節まで遡らなくてはなりません。今日は実に約3ヵ月ぶりとなる歓喜を正田醤油スタジアムへもたらすべく戦うゲームです。序盤からボールキープ率で上回ったのは、中盤右から廣山望、松下裕樹、櫻田和樹、熊林親吾とJ2の中でも屈指の構成力を誇る草津。ただ、ボールこそ回るもののその局面は非常に狭く、なかなか攻撃に広がりが出てきません。対する愛媛は前線に俊足の内村圭宏、ジョジマールを配置。「奪った後の仕掛けはできていた」と望月一仁監督が語ったように、あまり手数をかけずに縦へのボールを多くして、浅い相手DFラインの裏を狙っていきます。22分に高田保則の頭、24分に櫻田の左足と草津の惜しいシーンを2つやり過ごすと直後、愛媛に先制点。25分、ルーキー吉川健太のフィードにボランチの赤井秀一が2列目から飛び出します。左から右へと流れながらボールを受け、そのまま左スミへフィニッシュ。狙い通りにアウェイチームがまずはリードを奪いました。するとその後はDFとMFの8枚で強固なブロックを築いてからカウンターを狙う愛媛ペースに。40分にはやはりシンプルな縦パスから、中央でボールを収めたのはジョジマール。草津の佐野達監督も「もっと速くプレッシャーに行かなくては」と嘆いたDFのルーズな対応を尻目に、褐色のストライカーが左足一閃。2対0。「またか…」というような雰囲気にスタジアムが包まれ、前半は終了しました。後半は一転して草津が掌握。まず53分に後藤涼が裏へと抜け出し、マイナスの折り返し。熊林のGKを破るシュートは愛媛CBの金守智哉が何とか頭で掻き出しますが、5分後には暗転。草津CB田中淳のフィードを金守が頭でGKに返したバックパスは決定的に短く、後藤がかっさらって冷静にフィニッシュ。草津が1点差に迫ります。この2つのシーンが象徴するように、パスを回しては手詰まりになっていた状況から、縦へ速く運ぶ意識が奏効した草津。60分には「ドリブルからフィニッシュへの力が十分ある」(佐野監督)小池純輝を左の中盤に投入し、さらなる攻勢に。64分には松下のミドル、こぼれを後藤が狙い、GKのファインセーブに阻まれながら、同点への期待は高まるばかり。そして73分、左サイドへ展開されたボール、小池は鋭いカットインから思い切り良くニアサイドにズドン。2対2。「選手、スタッフがずっと考えている」(佐野監督)ホーム勝利への執念か、完全に形勢は逆転しました。78分に2本連続で際どいシュートを放ったジョジマールがその2分後に退くと、もはや一方的な流れ。中でも草津の左サイド、すなわちメインスタンド側はホットゾーンに。持ったら仕掛ける小池の姿はまさにデルピエロ。ひとたび彼がボールを持てば、その期待感はサポーターのボルテージを上昇させ続けます。81分、高田がエリア内で倒されるもノーホイッスル。87分、高田のシュートは右ポスト直撃。90分、小池のカットインシュートはGKファインセーブ。結果、3点目は奪えず、タイムアップを告げるホイッスルを聞くと草津の選手は大半がピッチに倒れこみましたが、最後までスリリングなゲームを見せてくれました。愛媛は望月監督も「入れられ方が悪くてバタバタした」と振り返った通り、後半はあれだけ堅かった守備ブロックに穴が目立ち始め、後手に回ってしまいました。気温27.1度の条件下で、中3日の疲労が如実に現れてしまった印象を受けました。草津は前半の低調さが悔やまれる所。ただ、エース都倉賢を負傷で欠きながら2点を追い付き、さらに新・ジョーカーが誕生したのも好材料。次のホームゲームは6月24日。熊本相手に勝ち点3が奪えるか、注目です。   AD土屋




  • Line