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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年06月28日

J1第15節 新潟×名古屋@ビッグスワン

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暫定ながら現在2位。開幕前の評価に反発するかの如く、好調を維持する新潟。今日の相手はミッドウィークにACLを戦い、ベスト8進出を決めた名古屋。疲労はあるでしょうが、現状のベストメンバーを組むなど意欲的。好ゲームが期待される中でキックオフを迎えました。いきなり訪れた名古屋のラッシュを凌ぐと、新潟の「1つの武器」(新潟・鈴木淳監督)である褐色の9番がいきなり牙を剥きます。5分、縦パスへクサビに入った大島はノープレッシャーでターンすると、左のペドロ・ジュニオールへ。ペドロはドリブルでゴリゴリ突き進み、シュート。これが左ポストに当たった跳ね返りを松下がプッシュ。「名古屋は攻撃から守備の切り替えが遅いのはスカウティングでわかっていた」(新潟・内田潤)中で、狙い通りのカウンターから、まずは新潟が先制しました。対する名古屋はダヴィが前線で蓋になってしまい、効果的な攻撃がなかなか見せられません。それでも25分には左からマギヌンが鋭いパス、エリア内でDFを完全に体でブロックしたダヴィが落として、最後は玉田。ゴールネットは揺れたものの、扇谷健司主審はダヴィのファウルを宣告します。名古屋のストイコビッチ監督も「ベンチからファウルがあったか見えなかったが、(アレがファウルなら)ボールをしっかり守ったプレーはFWとして今後できない」と発言。かなり際どく、審判によっては笛を吹かない可能性も十分に考えられましたが、今日の判定はオフェンスファウルでノーゴール。そしてここが1つの分岐点になりました。直後の26分、マギヌンが2枚目のイエローカードで退場に。名古屋は数的不利を余儀なくされます。左FWを担うペドロの守備意識がそこまで高くないことから、特に序盤の名古屋は右サイドを積極的に突いていた印象が強いものの、25分のシーンなど、チャンスの大半に絡んでいたのは左のマギヌン。アウェイチームにとっては二重の痛手となりました。すると43分にはまたも新潟のカウンターが決まり、松下、ペドロと繋いで、最後は松下が冷静にフィニッシュ。2点に差が開いて、前半は終了しました。さて、苦況に立たされたストイコビッチ監督は後半開始から左SBの阿部に替えて、竹内をそのままの位置に投入。さらに55分過ぎには4-4-1から、竹内、吉田、増川を最後尾に配した3-4-2気味にシフトして、状況打開を図ります。ただ、それでも新潟の左SBで奮闘した中野が「ダヴィの突破以外は、時間をかけて対応すれば簡単にやられることはない」と話せば、右SBの内田も「怖さはなかった」とのこと。新潟からすれば、人数の少ない相手にボールを持たれる時間が長くなる展開にも、ある程度余裕を持って対処していたようです。71分に3枚目のカードとして切られた杉本が入ると、3トップで最後の勝負に出た名古屋。その杉本が意地の1点を返すも、時間は既に92分。「しっかり守って速い攻撃で点を取る自分たちのスタイルは出せている」と手応えを語った松下の2発で、新潟が再開後2連勝を飾る結果になりました。名古屋はややアンラッキーな判定を享受しましたが、10人になる前までを見ても、去年はあったサイド攻撃の凄味が感じられません。強烈な個を持つダヴィをどうやって組織に組み込むかが、まだ明確になっていない印象を受けました。一方、2位をキープした新潟は逆に、持ったらほとんど勝負するペドロをうまくチームとして生かしています。それは右の矢野も同様。前述の松下に加えて、内田も「奪って速く攻めるのは狙い」と明言。鈴木監督も「3点目が取れるか取れないかという課題は出たが、ゲームのやり方としては問題なかった」と一定の評価を口にしており、最後の1失点をしっかり教訓にできそうなポジティブさをチーム全体から感じました。また、永田と松尾の離脱を受けてDFラインの左側を担当した、今シーズン初スタメンの千葉と中野が共に代役以上の貢献度を見せたことも大きな収穫だったのではないでしょうか。新潟、強いです。   AD土屋




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