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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年05月23日

J2第17節 湘南×富山@平塚

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第1クールのラストゲームとなる第17節。2位湘南の要塞・平塚競技場に乗り込むのは、同じ昇格組が苦しむ中で堂々の9位に付ける富山。非常に楽しみな顔合わせとなりましたが、ゲームは序盤からホームチームが圧倒します。スイッチを入れたのは前線に聳え立つ田原豊。ほとんどのクサビを収めることで後方からのオーバーラップを促進。また8分には果敢なプレスから1人で決定機を掴むなど、リズムを引き寄せます。すると9分、寺川能人の柔らかいパスをDFラインの裏で受けたアジエルは、トラップと同時にGKの位置を確認、地面に叩きつける技ありボレーで先制点を奪いました。「癖というか、また立ち上がり10分以内に失点した」(富山・楚輪博監督)富山は細かいミスが目立ち、攻撃にスピードが出てきません。初めてのシュートは36分まで待たねばならず、失点後も「相手は様子を見る感じで引いていた」と湘南CBの村松大輔も感じていた様子。しかし、なかなかゴールの予感も高まらない中で、そのスローペースへ徐々に湘南も染まっていってしまいます。「点取ってからはすっかり休んでしまってリズムを完全に失った」(湘南・反町康治監督)「1-0でいいかなという雰囲気はあった」(湘南・坂本絋司)と2人が口を揃えたように、悪く言えば“ダレた”時間帯が長く続き、前半はそのまま何となく時間が消費されました。すると後半開始早々には富山にビッグチャンス。46分、石田英之が右サイドをヒールで抜け出して中へ、永冨裕也のシュートはヒットしなかったものの、GKの股間を抜いてコロコロとゴールへ。SBの臼井幸平がよく戻り、ほぼライン上で辛うじてクリアしましたが、湘南は肝を冷やしたことでしょう。ここが1つの分岐点に。この臼井のビッグプレーが流れを再び引き戻しました。53分、ルーズボールを制したアジエルのパスを、中村祐也が冷静に右スミへ流し込んで2-0。前半のよかった時間帯もそうでしたが、「10番(アジエル)と22番(中村)のワンツーにマークが付き切れてない」(楚輪監督)と敵将も語ったように、3トップワイドの流動的な動きを富山は捕まえ切れず、自由を謳歌させてしまいます。さらに63分、臼井の右クロスをまたも中村がニアに入り、頭で合わせて3点差に。「3-0で終わった感じ。チームが崩壊した」とは楚輪監督。大勢は決しました。湘南が打ち上げた花火はあと2発。71分、臼井の素晴らしいゴロアーリーを坂本絋司が“元”ストライカーらしく左足アウトで流し込み4点目。最後は80分、アジエルのシュートがGKに阻まれたこぼれを田原が繋いで、トゥット。終わってみれば5-0と思わぬ大差で、湘南が勝ち点を39まで伸ばす結果となりました。ここまで12とリーグで3番目に失点の少なかった富山は、第1クール最終戦で今シーズン最多失点。後半に入って攻撃面で積極性が出たものの、「相手を放って攻撃に出ても、フィニッシュで終わらなかった」(楚輪監督)ために容赦なくカウンターを浴びる格好になりました。ただ、今日に関しては完敗でしたが、17試合で「100%以上力を出して戦った6勝5分け」(楚輪監督)という成績は見事。また違う試合を見に行きたいと思います。さて湘南は、反町監督の「後半最初のビッグチャンスが(富山に)入っていれば逆転されてもおかしくない、こんな点差が離れる試合ではなかった」という言葉も確かに頷けますが、それでも5ゴールを取り切った爆発力は圧巻でした。「勝ち点とチームが目指している所がいい方向にある」と坂本。また、最高に近いスタートを切ったであろう第1クールに水を向けられても「まだ前半30分が終わっただけで、あと60分残ってる。ここからが本当の勝負」と独特の比喩で表現したのは反町監督。手応えを感じつつも、慢心は感じられない湘南の“残り60分”は果たして如何に。ご注目を。    AD土屋




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